お庭の砂利が、実は「防犯アイテム」としても活躍することをご存知ですか?
最近では、防犯対策として注目されている「防犯砂利」。これは、人が踏むと大きな音(約70〜80dB)を発するため、不審者の侵入を未然に防ぐ効果があります。
そこで今回は、DIY初心者でも簡単にできる防犯砂利の敷き方と、そのメリット・選び方について詳しく解説していきます。

防犯とおしゃれを両立したい方は、ぜひ参考にしてください。
防犯砂利とは?
防犯砂利とは、歩くと「ジャリジャリ」と大きな音が鳴る特殊な砂利のことです。
そのため、敷地内への不審者の侵入を防ぐ目的で使われます。主に戸建て住宅やアパート、空き家、事務所、工場の敷地などに敷かれ、防犯対策として注目を集めています。
防犯砂利が注目される理由
音で侵入者を威嚇できる
防犯砂利は、人が上を歩くと平均74dB前後の音を発生させます。
これは「目覚まし時計のベル音」や「掃除機の音」とほぼ同じくらいの大きさで、深夜の静かな環境では非常に目立ちます。そのため、不審者は「音で気づかれる」「逃げにくい」と感じ、心理的な抑止効果が働きます。
見た目もおしゃれな種類が豊富
防犯対策アイテムというと無骨なイメージがあるかもしれません。しかし、近年では見た目にもこだわった防犯砂利が増えています。
また、白・グレー・ブラウンなどカラーバリエーションも豊富で、ナチュラルガーデンやモダンな外構にもなじみます。
そのため、「防犯対策=景観を損なう」というイメージを覆し、おしゃれな庭づくりとの両立が可能です。
DIYでも簡単に施工できる
防犯砂利は、地面を整えてその上に敷くだけという手軽さが魅力です。そのため、ホームセンターやネットショップでも手軽に入手でき、DIY初心者でも設置可能です。
また、既存の庭やアプローチにも後から追加できるため、「防犯を強化したい」と思ったときにすぐ取り入れることができます。
そして、費用も1㎡あたり数千円程度と比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスにも優れています。
防犯砂利のメリットと効果
防犯砂利は、その名の通り「音による防犯効果」が注目されています。しかし、それ以外にも住まいの快適性や庭の環境保全に役立つ機能を多く備えています。
そのため、以下では、防犯以外の具体的なメリットをご紹介していきます。
排水性の向上
防犯砂利を地面に敷くことで、雨水が地表にとどまらず、すばやく地中へと浸透しやすくなります。これは砂利の隙間が適度に水を逃がす構造になっているためです。
その結果として…
- 水たまりができにくくなり、ぬかるみの発生を防止
- 植木や建物の根本に水がたまりにくく、腐食や劣化のリスクを軽減
- 雨の日でも靴が汚れにくく、足元が安全に保たれる
とくに、雨水が溜まりやすい庭や駐車場、家の裏側などに敷くことで、排水性の向上による快適さを実感できます。
地盤のぬかるみ防止
芝生や土のままでは、雨が降るたびに地面が泥状になり、歩きづらくなるだけでなく、靴が汚れる原因にもなります。しかし、防犯砂利を敷くことで、ぬかるみを物理的に防ぐことができます。
また、車の乗り入れがある場所では、地盤の沈下や轍(わだち)によるダメージの軽減にもつながります。
土壌の保護
防犯砂利は、地面に直射日光や強い雨が直接当たるのを防ぐ役割も果たします。
これにより…
- 土の乾燥を防ぎ、植物の根が守られる
- 雨による土の跳ね返りや流出(浸食)を防止
- 雨水による泥の飛び跳ねで外壁や敷石が汚れるのを防ぐ
とくに、植栽まわりや建物の基礎まわりに敷くと、土壌と建物の両方を保護する効果が得られます。
雑草の発生抑制
防犯砂利を敷くと、地表に光が届きにくくなるため、雑草の発芽を抑える効果があります。さらに、防草シートと組み合わせることで、ほぼ雑草のない状態を長期間保つことが可能になります。
- 草取りの手間が減る
- 見た目が整い、美しい庭を維持しやすい
- 雑草の根が伸びるスペースも制限されるため、再発生しにくい
このように、防犯砂利は、「音による防犯対策」に加えて、水はけの良さ・地盤の保護・雑草対策など、庭や外構全体のメンテナンス性を高める効果があります。
そのため、単なる防犯目的にとどまらず、
暮らしやすく、美しい外回りを実現するアイテムとして、多くの家庭で選ばれています。
防犯砂利の敷き方|DIY初心者でも安心
防犯砂利は、特別な工具や技術がなくても設置できます。そのため、DIY初心者の方にもおすすめです。そして、正しく施工することで、防犯効果を最大限に引き出し、長持ちさせることができます。
ここでは、防犯砂利を効果的に敷くためのポイントを詳しくご紹介していきます。
敷く場所の選び方
防犯砂利は、不審者が近づきやすい場所に重点的に敷くことが重要です。そのため、以下のような場所が特に効果的とされています。
- 玄関前やポーチ周り・・・
不在時に様子を伺う侵入者の足音を感知できます - 勝手口・裏口周辺・・・
人目が少なく、狙われやすい場所 - 家の裏手や物陰になりやすい場所・・・
視界が悪く、死角になりやすいエリア - 塀の内側や窓下・・・
乗り越えやすい場所や、ガラスを破って侵入しやすい窓周辺
ただし、防犯砂利は踏むと大きな音が出るため、隣家との距離が近い場合は注意が必要です。また、夜間に物音が響く可能性があるため、必要に応じて設置範囲や厚みを調整しましょう。
下地づくりのポイント
砂利を敷く前に、下地の準備をしっかり行うことで、見た目が美しく仕上がるだけでなく、長期間の安定性も保たれます。
地面を平らに整える
表面に凹凸があると砂利が偏ったり、音の鳴り方が不均一になります。そのため、スコップやレーキを使って、水平になるようにしっかり整地しましょう。
雑草を除去する
地面に残った雑草は、後から生えてきて防犯砂利の効果を減らす原因になります。そのため、根までしっかり取り除くのが理想です。
防草シートを敷く
雑草の発生を抑えるだけでなく、防犯砂利が地面に沈み込みにくくなります。そのため、音の鳴りやすさと安定性がアップします。
そして、防草シートは地面全体にピンで固定し、重ね幅を10cm程度とると効果的です。
砂利の厚みと音の関係
防犯砂利の音の鳴りやすさには、砂利の粒の大きさと敷く厚みが大きく関係します。
粒の大きさ(粒径)
一般的に、5mm以上の大きさの粒がある防犯砂利が推奨されます。
なぜなら、小さすぎる粒では摩擦音が出にくく、歩いても「ジャリジャリ」とした音が鳴りにくいからです。そのため、防犯効果が弱くなってしまう可能性があります。
敷く厚み
理想的な厚みは5〜10cm程度です。
- 5cm以下だと、地面に近くなってしまい音が小さくなる
- 10cm以上になると、砂利の安定感が増し音もよく鳴りますが、費用や重さが増加するためバランスが大切
また、歩くときに足がしっかり沈む程度の厚みがあることで、より大きな音が発生し、侵入者を驚かせる効果が期待できます。
このように、防犯砂利は、施工前の下準備と敷く場所の選定が重要なポイントです。そのため、地面をしっかり整え、防草シートを活用しながら適切な厚みで敷くことで、防犯性と景観の両立が可能になります。
そして、DIY初心者でも実践できるシンプルな工程なので、まずは小さなスペースから取り入れてみるのもおすすめです。
素材別|おすすめの防犯砂利
防犯砂利には、主に「天然石タイプ」と「人工素材タイプ」の2種類があります。そして、それぞれに特徴や適した使い方があるため、目的や庭の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
天然石タイプの特徴
自然な色合いで景観に馴染みやすい
天然石タイプの防犯砂利は、自然そのままの色味や風合いが魅力です。また、白、グレー、ピンク、ベージュなど、石の種類によって色合いが異なり、人工的な印象を与えにくいため、ナチュラルな庭や落ち着いた外構と調和しやすいのが特徴です。
- ナチュラルガーデンや和風の庭、石畳のある外構との相性が良い
- 落ち着いた高級感を演出できる
耐久性が高く、長期使用に適する
天然石は自然由来の素材であり、摩耗や風雨に対する耐久性が高いため、長期間にわたって使用しても劣化しにくいのが利点です。
また、重さがあるため風で飛ばされにくく、踏み固められても音が保たれやすいのもポイントです。
和風やナチュラルな庭におすすめ
自然の質感が際立つため、枯山水や苔庭、木製の門や塀との相性も抜群です。そのため、防犯性を保ちながら、景観重視の庭づくりをしたい方にぴったりです。
人工素材タイプの特徴
音が大きく、防犯性能が高い
人工素材でできた防犯砂利(例:樹脂・プラスチックを主原料とした特殊素材)は、人が踏むと非常に大きな音が出るよう設計されており、平均で74〜80dB前後の音を発するものもあります。
そのため、防犯性を最優先に考える場合には、人工タイプの方が適しています。
- 静かな環境では、わずかな足音でも響きやすく、心理的な威嚇効果が大きい
- 軽量でも音が出やすい加工がされているものが多い
色や形のバリエーションが豊富
人工素材ならではの特徴として、カラーバリエーションや形状の選択肢が非常に多い点が挙げられます
また、白・黒・ブラウン・ピンクなどの色合いだけでなく、角張ったもの、丸みを帯びたものなど、好みのデザインに合わせて選びやすいのも魅力です。
- モダンな外構やカラフルなガーデンにも合わせやすい
- 色褪せしにくいUV加工済みの商品も多い
コストパフォーマンスが良く、手軽に導入可能
人工素材の防犯砂利は大量生産が可能なため価格が比較的安く、1㎡あたりのコストを抑えられます。
また、軽量で扱いやすいため、DIY初心者や女性でも施工しやすく、手軽に導入できる点も大きなメリットです。
- 複数箇所に敷きたい場合や、広範囲の施工に向いている
- 軽量で持ち運びやすく、設置作業の負担が少ない
このように、どちらの素材も一長一短があるため、「景観重視か、防犯性重視か」で選ぶと失敗しにくくなります。
また、場所によって使い分けるのもおすすめです。
例えば、玄関まわりには景観を意識した天然石、裏口や塀の内側などには防犯性能重視の人工砂利を使うなど、目的に合わせた使い方が効果的です。
防犯砂利を敷くときの注意点
防犯砂利は、防犯性や実用性に優れる反面、使用方法を誤るとトラブルや効果の低下を招く可能性もあります。
そのため、ここでは、導入前に知っておきたい注意点について詳しく解説していきます。
近隣への騒音配慮
防犯砂利は「人が踏むと大きな音が鳴る」ことが最大の特徴です。しかし、それは近隣住民にとっては“生活音”として気になる要因にもなり得ます。そのため、設置場所には注意が必要です。
家全体に敷き詰めない
敷地全体に防犯砂利を敷いてしまうと、家族や来客の日常的な出入りによる音が常に響くことになり、ご近所とのトラブルに発展する可能性もあります。
そのため、防犯砂利は以下のような侵入リスクの高い部分に限定して敷くのが理想的です。
- 裏口や勝手口まわり
- フェンス沿いや塀の内側
- 目が届きにくい家の裏手
- 窓下やエアコンの室外機周辺など
このように、「日常的に通らない場所」「不審者が通る可能性のある場所」に限定することで、騒音を抑えつつ防犯効果を確保できます。
植栽や生垣との組み合わせで音を緩和
防犯砂利の音を完全に消すことはできませんが、植木や生垣、フェンスなどと組み合わせることで、音の反響や飛び散りをある程度抑えることが可能です。
とくに、隣家に面したエリアには、グリーンでの目隠し+音の緩和を意識すると、外構全体のバランスも整いやすくなります。
維持管理のポイント
防犯砂利は、敷くだけで終わりではありません。
なぜなら、長期的に効果を持続させるためには、定期的な点検とメンテナンスが必要だからです。
年に1〜2回の点検・補充が理想
防犯砂利は、雨や風、日々の踏みしめによって徐々に移動・沈下・減少していきます。
とくに、使用頻度の高い場所や、勾配のある場所では偏りが生じやすいため、年に1〜2回は目視で状態を確認し、不足している部分を補充しましょう。
- 音が鳴りにくくなっていないか
- 地面が見えてきていないか
- 砂利が流出して周囲が汚れていないか
といったポイントを意識しながら確認すると効果的です。
防草シートの劣化にも注意
防草シートは紫外線や水分の影響で数年経つと劣化・破損してしまうことがあります。
そのため、破れたままにしておくと、雑草が生えたり、防犯砂利が地面に沈んで音が出にくくなる原因となります。
- 砂利を一部どけて、シートの破れやズレをチェック
- 劣化した箇所は部分的に新しいシートに交換
- 端のピンが浮いていたり、シートがめくれていたら再固定する
など、定期的なメンテナンスで防犯効果を長持ちさせることができます。
このように、防犯砂利は手軽で効果的な防犯アイテムです。
しかし、音が出る性質ゆえに設置場所や周囲への配慮が欠かせません。
また、長期間の使用には定期的な点検・補修が不可欠です。そして、防犯性・景観・周囲への配慮をバランスよく整えることが、快適な住まいづくりの鍵になります。
まとめ:防犯砂利で「安全」と「美観」を両立しよう
いかがでしたか?
防犯砂利は、DIY初心者でも手軽に取り入れることができ、防犯性とデザイン性を兼ね備えた非常に優秀なアイテムです。
そして、踏まれると音が鳴るというシンプルな仕組みながら、その効果は非常に高く、空き巣や不審者対策として多くの家庭で採用されています。
また、砂利敷きはDIYだけでなく、プロに任せるという選択肢もありなす。なぜなら、プロに任せることで、綺麗に仕上げてくれるからです。そして、プロに任せるなら、「砂利110番」がおすすめです。詳しくは、公式サイトをご確認ください。
さあ、安全で快適、そして美しいお庭づくりの第一歩として、ぜひ防犯砂利を取り入れてみてください。
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