ガーデニングに興味はありますか?
特に、石や砂利を活かした「ドライガーデン」と「ロックガーデン」が注目されています。
似ているようで実は異なるこれらのスタイル。
その魅力と作り方を初心者にもわかりやすくご紹介していきます。

ドライガーデンとロックガーデンはどちらも美しい庭になります。
ぜひ参考にしてください。
ドライガーデンとは?
ドライガーデンは、乾燥地域でよく見られる「乾燥に強い植物」を中心にデザインされるガーデンスタイルです。そして、現代では日本でも人気が高まっています。
また、このガーデンスタイルは、少ない水で育つ植物を活かしながらも、
美しい庭を楽しむことができるため、とくに忙しい方や初心者にぴったりです。
ドライガーデンの特徴
1. 乾燥に強い植物を中心に選ぶ
ドライガーデンでは、サボテンやアロエ、エケベリア、アガベなど、乾燥に強く、
水をあまり必要としない植物がメインに使われます。
そのため、これらの植物は少ない水でも元気に育つため、手間がかからないだけでなく、
独特の形や質感で庭にアクセントを加えてくれます。
そして、これに加えて、ローズマリーやラベンダーなどのハーブ系の植物もよく使われ、
香りを楽しむこともできます。
また、これらの植物は耐寒性も高く、メンテナンスが少なく済むため、初心者には特におすすめです。
2. 水やりが楽ちん
ドライガーデンは、節水が基本。
そして、水やりの頻度が少ないだけでなく、水が限られている環境でも植物が健やかに育つようにデザインされているます。そのため、環境に優しいガーデンスタイルです。
例えば、サボテンや多肉植物は、乾燥に強いため、
週に1回以下の水やりでも元気に育つものが多く、忙しい生活の中でも負担が少ないです。
3. 石よりも植物を前面に出してデザイン
ロックガーデンとは異なり、ドライガーデンでは石よりも植物の配置や種類に重きを置いています。
また、デザインの際には、異なる質感や形の植物を組み合わせることで、
視覚的に面白みのある庭を作ることが可能です。
そして、一部、砂利や小石をアクセントとして使用することもありますが、植物の個性や美しさを最大限に引き立たせるよう工夫します。
とくに、植物の高さや色合いの違いを活かして、リズミカルで立体感のあるデザインを目指しましょう。
4. 手間いらずで綺麗に保てる
ドライガーデンは、定期的な手入れが少なくて済むため、ガーデニングに時間をかけられない方にも最適です。そして、乾燥に強い植物を中心にしているため、病害虫の発生が少なく、施肥や剪定も最低限で済むのが特徴です。
また、植物が密生することで雑草の発生を防ぎ、見た目も綺麗な状態を保つことができます。
5. 全体的にすっきりとしたデザイン
ドライガーデンは、シンプルかつモダンなデザインが特徴です。そして、無駄のないレイアウトが、広々とした開放感のある空間が作り出し、視覚的にも癒しを感じることができます。
とくに、砂利を使って統一感を出すことが多く、シンプルでありながらスタイリッシュな見た目が魅力です。
ドライガーデンの作り方
ドライガーデンを自宅で簡単に作るための基本的なステップをご紹介していきます。そのため、初心者の方でも無理なく始められる内容になっています。
庭の土壌を準備する
まず、庭の土壌を確認し、必要に応じて水はけの良い砂利や土を追加します。なぜなら、ドライガーデンには乾燥に適した環境が必要なため、排水性の高い土壌に整えておくことが大切だからです。
また、水はけが悪い場所には砂利を混ぜて改善し、雨が降った際にも水が溜まりにくい状態にしましょう。
主役となる植物を選ぶ
ドライガーデンに適した植物を選びましょう。そして、サボテン、アロエ、アガベ、ユーフォルビアなどの多肉植物は、手間がかからず初心者でも育てやすいです。
また、ローズマリーやラベンダーなどのハーブ系植物を取り入れると、香りも楽しめる庭になります。
植物の配置をデザインする
背の高い植物を背景に置き、低めの植物を前面に配置するなど、立体感を意識して配置します。また、植物の色や形のコントラストを活かして配置すると、視覚的なバランスが良くなります。
そして、一部に砂利や石を敷き詰めることで、植物の配置を際立たせると同時に、雑草の発生を抑える効果も期待できます。
メンテナンスの工夫
ドライガーデンは、通常のガーデンに比べて手入れが少なくて済みますが、枯れた葉や枝は定期的に取り除くことで見た目の美しさを保てます。
また、数ヶ月に1回程度の施肥を行うことで、植物が健やかに育ちます。
ドライガーデンにおすすめの植物リスト
サボテン(Cactus)
乾燥に非常に強く、個性的な形が特徴です。
アロエ(Aloe)
育てやすく、グリーンが美しい植物です。
エケベリア(Echeveria)
美しいロゼット形の多肉植物で、色彩も豊かです。
アガベ(Agave)
剣状の葉が特徴的で、存在感があります。
ユッカ(Yucca)
背が高く、立体感を出したい場所に最適です。
ラベンダー(Lavender)
香りが良く、グレーがかった葉色が他の植物と調和します。
ローズマリー(Rosemary)
ハーブとしても使え、乾燥に強いです。
ロックガーデンとは?
ロックガーデンは、石を豊富に用いて自宅の庭をまるで自然の岩山のようにデザインするガーデンスタイルです。
また、石と植物の組み合わせによって、山や自然の景色を感じさせる庭を作り上げることができます。そのため、とくに落ち着きや重厚感を求める方に人気があります。
そして、この庭は観賞用としても美しく、水を好む植物が石の間から顔を覗かせる景観は、
癒しの空間を提供してくれます。
ロックガーデンの特徴
1. 自然の岩山風デザイン
ロックガーデンの特徴的なデザインは、大小様々な石や岩を用いて自然な風景を再現する点にあります。これにより、まるで山の中にいるような空間が作り出され、庭全体が自然の延長のように感じられます。
そして、石を積み上げて高さを出したり、
配置を工夫することで立体感や奥行きを演出でき、庭に動きとリズムが加わります。
また、傾斜をつけたり、段差を設けることで、リアルな岩山の景色を楽しむことができます。
2. 水を好む植物が中心
ロックガーデンでは、シダ類やコケ類、シャクナゲやツツジ、ミヤコワスレなどの水を好む植物を取り入れるのが一般的です。
なぜなら、これらの植物は、湿度を保つための石の間に植え込むことで、
自然な環境で育つような状態が再現されるからです。
とくに、石の陰や凹みに植えると水分が保たれやすく、植物の成長が促進されるため、長期的に楽しめる庭を作ることが可能です。また、庭の中に小さな池や流れを作ると、水辺の植物も育てられるため、より本格的な自然風景が実現します。
3. 手間はかかるけれど、達成感も大きい
ロックガーデンは、石を配置する作業や植物の手入れなど、手間がかかる部分が多いです。しかし、その分完成した際の達成感が大きいのも特徴です。とくに、石の配置にはバランスや統一感が求められるため、ガーデニングの知識が少しずつ増えていく楽しさもあります。
また、季節ごとに植物の手入れが必要なことから、ガーデニングを趣味として続けたい方や、
自然の景観を維持する喜びを感じたい方に向いています。
例えば、春には新芽の成長、秋には紅葉など、四季折々の変化を楽しめるのも魅力です。
4. 重厚感があり、落ち着いた雰囲気
石をふんだんに使うロックガーデンは、一般的な庭に比べて重厚感があり、シンプルかつ力強いデザインが特徴です。そのため、石の色や質感が庭全体に落ち着いた雰囲気を与え、心が安らぐ空間が生まれます。
とくに、石の色や形を統一することで、まとまりがありながらも自然な印象を強調することができます。また、石の間に植物を植えることで、荒々しさと柔らかさが共存したバランスの取れた庭を作ることができます。
ロックガーデンの作り方
ロックガーデンを自宅で作るための基本ステップをご紹介していきます。また、初心者でも取り組みやすいよう、シンプルな方法で構成しています。
場所の選定と土壌準備
ロックガーデンを作る場所を決め、必要に応じて土壌の準備を行います。そして、水はけが良く、日当たりの良い場所が最適です。また、排水性を高めるために、砂や小石を混ぜて土壌改良を行います。
石の配置と基礎作り
石を使って、庭に高さや奥行きを作ります。そのため、大きな石を基礎に配置し、徐々に小さな石を重ねて自然な段差や斜面を作りましょう。
また、石の配置にはバランスが大切です。そして、石が自然に配置されたように見せるため、できるだけ不規則な並びを意識してみてください。
水を好む植物の選定と配置
ロックガーデンに適した植物を選びます。とくに、シダ類やツツジ、モミジなどの水分を必要とする植物が適しています。
そして、石の間や影になる部分に植え付け、自然な環境に近い状態で育てることで、
植物が元気に育つことが期待できます。また、植物の配置には、高低差や色合いのバランスも考慮しましょう。
例えば、シダ類やコケ類は低めに、ツツジやミヤコワスレは高さを出すように配置すると、自然な立体感が出ます。
小川や池を作る(オプション)
より本格的なロックガーデンにするために、小さな流れや池を作ると、水辺の植物も取り入れられ、庭に動きを与えます。また、この水の要素があると、石と植物の配置がさらに活きてきます。
メンテナンスと四季の変化を楽しむ
ロックガーデンは季節ごとの手入れが必要です。
なぜなら、春には新しい葉が芽吹き、秋には紅葉が楽しめるなど、四季折々の景観が楽しめるからです。そのため、枯れ葉の除去や剪定を定期的に行い、美しい景観を維持しましょう。
ロックガーデンにおすすめの植物リスト
シダ類(Ferns)
湿度が必要で、石の間に植えると自然な雰囲気が出ます。
コケ類(Moss)
湿度の高い場所に最適で、岩肌に沿って美しい緑の絨毯を作ります。
シャクナゲ(Rhododendron)
大きな花が咲くため、庭に華やかさを加えます。
ミヤコワスレ(Miyako-wasure)
日本の山野草で、青や紫の花が石の間から覗きます。
ツツジ(Azalea)
春に美しい花を咲かせ、色彩豊かな庭を作ります。
モミジ(Japanese Maple)
紅葉の時期には庭全体が鮮やかになります。
イワナンテン(Leucothoe)
乾燥に強く、葉の色が美しいため、アクセントとして使えます。
どちらを選ぶべき?—ドライガーデンとロックガーデンの比較ポイント
ドライガーデンとロックガーデンは、それぞれ異なる魅力を持ったガーデンスタイルです。そのため、どちらが自分に合っているかを考える際には、以下のようなポイントを参考にしてみてください。
1. スタイルの違い
ドライガーデン:モダンでスタイリッシュな雰囲気
- ドライガーデンは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。そして、多肉植物やサボテンなど、乾燥に強い植物を主役にした庭で、無駄のないレイアウトがモダンな雰囲気を演出します。
- 現代的な住宅や、都会的なインテリアが好きな方に向いており、すっきりとしたデザインが美しい庭を作り出します。
- シンプルで統一感があり、植物と砂利の質感が際立つため、視覚的にもリラックスできる空間です。
ロックガーデン:自然の山や岩場の雰囲気
- ロックガーデンは、自然の岩山や森林に近い雰囲気を再現するスタイルです。
- 大きな石や小石を組み合わせて立体的にレイアウトし、その隙間にシダや苔、シャクナゲといった水を好む植物を配置します。
- 庭に自然の景色を取り入れるため、郊外や山の近くなど、自然に囲まれた環境によくマッチします。
- 落ち着きのある重厚なデザインが好きな方や、四季折々の変化を楽しみたい方に最適です。
2. 手入れのしやすさ
ドライガーデン:手間が少なく初心者向け
- ドライガーデンは乾燥に強い植物が多いため、水やりの頻度が少なく済み、メンテナンスも簡単です。サボテンやアガベ、アロエなどは、週に一度以下の水やりで元気に育つものも多く、手間がかからないのが特徴です。
- 土壌も排水性の良いものを使うため、雑草の発生も抑えられ、植物が密生することで手入れが容易です。
- 忙しい方やガーデニング初心者、またはガーデニングにあまり時間をかけられない方に特におすすめです。
ロックガーデン:手入れが楽しみになる庭
- ロックガーデンは、水を好む植物を含むため、定期的な水やりが必要です。また、シダや苔類は湿度が大切なので、季節ごとに手入れが異なり、少し手間がかかります。
- 石の配置や植物の成長に応じて手入れをしながら、庭の景観が時間とともに変わっていくのを楽しめます。そのため、ガーデニングそのものを趣味としたい方に向いています。
- 手間はかかるものの、四季折々の変化や植物の成長を感じられ、自然に寄り添ったガーデニングを楽しむことができます。
3. 予算
ドライガーデン:人気植物でコストが上がることも
- ドライガーデンに使用される多肉植物やサボテン類は近年の人気により価格が高騰することがあります。そのため、植物の選択によっては予算が増加する可能性があります。
- とくに、インパクトのある大きなアガベやレアな多肉植物を取り入れる場合、コストがかさむことがあります。ただし、手入れや水やりにかかる費用は低いため、長期的には節約につながります。
ロックガーデン:石をメインにするので意外と経済的
- ロックガーデンは、石をメインにしたデザインであるため、意外と経済的です。そして、大きな石や小石を配置することで庭全体をカバーできるため、植物の数が少なくても十分に美しい景観が作れます。
- また、植物の種類も日本の山野草など、手に入りやすくコストの低い植物を使うことが多いため、最初の設置コストは比較的抑えられます。
まとめ:【ドライガーデンとロックガーデンの違いは?】初心者向けにわかりやすく解説
いかがでしたか?
ドライガーデンとロックガーデン、どちらも個性的で魅力的なガーデニングスタイルです。
自分のライフスタイルや好みに合わせて選び、新しい趣味としてガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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