庭で過ごす時間は、家族や友人との貴重なひととき。
しかし、蚊・アリ・ダンゴムシなどの害虫によって、その時間が台無しになることもあります。そこで今回は、「コンクリートを使った庭の虫対策」に注目。
住環境を清潔に保ちながら、虫の少ない快適な庭をつくるための方法をご紹介していきます。

庭の虫対策はとても大変なものです。ぜひ、参考にしてください。
なぜ庭に虫が集まるのか?
せっかく整えた庭でも、気がつけば虫が大量発生…。
その原因は、実は私たちの「庭の環境」にあります。虫にとって居心地の良い空間になってしまっているのです。
虫が好む環境とは
害虫は「湿気」と「隠れ場所」が大好物。そのため、以下のような条件がそろうと、一気に虫たちの楽園に変わってしまいます。
- ジメジメとした湿った土壌・・・
水はけの悪い地面は、ナメクジやムカデにとって理想的な住処。 - 落ち葉や枯れ草の堆積・・・
フン虫やダンゴムシなどが繁殖しやすくなります。 - レンガや植木鉢の隙間・・・
ゴキブリやアリなどの隠れ家に。 - 水たまりや雨水タンクの管理不足・・・
ボウフラが発生し、蚊が大量に湧く原因に。
そして、これらの条件が複数重なると、たちまち「虫の温床」になってしまいます。
一般的な虫対策の限界とは
虫除けスプレーや忌避剤はたしかに即効性があり、一時的には効果的です。しかし、風雨や時間の経過とともに効果は薄れ、数日後には再び虫が戻ってくることも少なくありません。
さらに、虫の発生源が庭の構造や湿気にある場合は、どれだけ薬剤を使っても根本的な解決にはなりません。
そのため、本当に虫を減らしたいなら、まずは庭全体の環境そのものを見直す必要があります。
コンクリートが虫対策に効果的な理由とは?
「虫がわく庭=自然だから仕方ない」と思っていませんか?
じつは、庭にコンクリートを取り入れるだけで、虫の発生を大幅に抑えることができるんです。
ここでは、その具体的な理由を3つの視点から解説していきます。
1. 虫の住処を減らす:地面の“土”をコンクリートでカバー
庭にコンクリートを敷くことで、土の露出を減らし、害虫が繁殖する環境そのものを排除できます。とくに、効果があるのは、土中に潜るタイプの虫たち。
抑制できる代表的な害虫
- アリ・・・巣を作るための柔らかい土がなくなり、侵入が難しくなる
- ダンゴムシ・・・湿った落ち葉や土の表面が減り、エサも隠れ場所も激減
- ムカデ・・・エサとなる小さな虫が減少するため、自然と姿を見せなくなる
- カメムシ・・・草木や隠れられる場所が少ないと寄り付かなくなる傾向
このように、コンクリートは、虫が暮らせない庭”をつくる最も確実な方法のひとつです
2. 隙間を塞いで虫の侵入ルートをブロック
ウッドデッキの下や、レンガ・砂利の隙間には虫たちが集まりがち。とくに、アリ・ハチ・シロアリは小さな空間を好み、巣を作るには絶好の環境です。
そのため、コンクリートでしっかりとした床面を作ることで、隙間がなくなり、物理的に虫が入ることができない空間に。
-
建物の基礎や花壇の周囲など、虫の通り道をブロックできるのが大きな強みです。
3. 湿気を防ぎ、虫が嫌がる“乾いた庭”に
水たまりや湿った土は、蚊・ナメクジ・ヤスデなどの湿気を好む虫の繁殖源になってしまいます。そして、そんなときにおすすめなのが、「透水性コンクリート」です。
- 雨水がしみこみやすく、表面に水が溜まりにくいため、地面が乾燥した状態をキープ
- コンクリートの内部に水が流れることで、泥はねやぬかるみも防止
結果的に、虫が「ここでは生きづらい」と判断し、寄りつきにくくなるのです。
虫の発生源を断つなら、コンクリートが最適解
いくらスプレーや忌避剤を使っても、虫が住みやすい環境のままではイタチごっこです。そのため、根本から虫を減らしたいなら、「住めない環境」をつくることが重要。
そして、その鍵を握るのが、コンクリートの活用です。庭づくりの際は、虫対策としての導入もぜひ検討してみてください。
コンクリート施工の具体的な方法
「虫を減らすためにコンクリートが効果的なのはわかったけど、実際にどう施工すればいいの?」
そんな疑問にお応えして、庭に虫を寄せ付けないためのコンクリート活用術を、場所別・目的別にわかりやすくご紹介していきます。
庭全体または部分的な舗装:使いやすく、虫も寄せつけにくい空間に
コンクリート施工は、庭全体に敷くだけでなく、虫が集まりやすいエリアを重点的に舗装するだけでも効果があります。
施工おすすめエリア
- パティオ・ガーデンテラス・・・
飲食時に寄ってくるアリやハエの対策に - ゴミ置き場の周辺・・・
湿気や有機ゴミを好むゴキブリやハエをシャットアウト - 室外機や水栓の足元・・・
湿気がこもりやすく、ムカデやダンゴムシの温床になりやすい場所にも◎
このように、部分的な舗装でも、「虫が集まりやすいポイント」をつぶしていくことで、全体の被害を大きく減らすことができます。
透水性コンクリートの活用:虫対策+水はけ+景観にも優れる
虫は水たまりやぬかるみを好みます。しかし、それを解消してくれるのが「透水性コンクリート」です。
特徴とメリット
- 表面に水がたまらず、雨の日でも快適
- 雑草の発生も抑えられ、庭の管理がグッと楽に
- ナチュラルな石材風の見た目も多く、デザイン性も◎
使用場所の例
- アプローチや玄関まわりの通路
- 駐車場や自転車置き場の下
このように、「コンクリート=無機質」というイメージを変える、見た目と実用性を兼ね備えた素材です。
目地やデッキ下などの隙間に施工:虫の通り道を完全にブロック
アリやハチ、シロアリは、ほんのわずかな隙間にも入り込んで巣を作ってしまいます。とくに、ウッドデッキの下やレンガ敷きの目地は要注意。
施工の基本手順
- 砕石を敷く・・・排水性と安定性を高めるため
- しっかり転圧(地面を押し固める)・・・沈下やひび割れ防止に重要
- コンクリートを流し込み・成形・・・隙間をしっかり塞ぐ
- 仕上げにシリコンや防虫剤を注入・・・虫の侵入口や隙間をさらにガード
このように施工すれば、見た目もスッキリ、虫の隠れ場所もゼロに。
「ポイント施工」で虫を防ぎながら、美しい庭をつくろう
コンクリート施工は、虫対策と庭の機能性向上を同時に叶える優秀な手法です。
しかし、すべてを一気にコンクリートに変える必要はありません。虫の温床となるエリアに絞って施工するだけでも、効果は抜群。
そのため、DIYでできる場所から始めたり、プロに部分施工を依頼したりと、予算や目的に合わせて柔軟に対応できるのも魅力です。
他の防虫対策との併用でさらに効果アップ!
コンクリートで物理的に「虫の住処」を排除するのはとても効果的です。しかし、より安心・快適な庭を目指すなら、他の防虫対策との併用がカギになります。
ここでは、手軽に始められる+αの防虫対策をご紹介していきます。
防虫植物の活用:自然の力で虫を寄せつけない美しい庭に
見た目も香りも楽しめる「防虫効果のある植物」は、ナチュラル志向の方にぴったりの対策法です。
虫除けに効果的な植物
- ラベンダー・・・独特の香りで蚊やアリを遠ざける。花の美しさも魅力。
- レモングラス/ゼラニウム・・・シトロネラ成分が含まれており、虫が嫌う香り。
- ローズマリー/ミント・・・料理やハーブティーに使えるうえ、防虫効果も抜群。
これらの植物を玄関まわりやデッキ周辺、窓の近くなど虫の侵入口になりやすい場所に配置することで、見た目も機能性も◎。
また、手入れも比較的ラクなので、初心者にもおすすめです。
防虫ライトの設置:夜間の虫の集まりを軽減
夜に庭で過ごすことが多い人は、照明を変えるだけで虫の出現率を下げることができます。
おすすめの防虫ライト
- 黄色LEDライト・・・
紫外線が少なく、虫が寄りつきにくい特性あり。 - 誘引型捕虫ライト・・・
紫外線で虫を引き寄せ、電撃や粘着で捕獲。設置するだけで虫の集中をコントロール可能。
とくに、バーベキューや夕涼みをする場所の近くに配置すると、快適さが格段にアップします。
防虫スプレー・忌避剤の活用:必要な時にピンポイントで対応
すぐに使えて、広い範囲に散布できる防虫スプレーや忌避剤は、日常の虫対策として重宝します。
人気のナチュラル系防虫剤
- 天然オイル系スプレー・・・
ユーカリ・シトロネラ・ティーツリーなど、虫が嫌がる香りで安全性も高い - 木酢液(もくさくえき)・・・
植物や庭全体に吹きかけると、土中の虫対策にも有効 - ペパーミントオイル・・・
アリ・ゴキブリ・クモの忌避に強力な効果
とくに、小さなお子さまやペットがいるご家庭では、天然成分のものを選ぶと安心です。
複数の対策を組み合わせて“虫が寄らない庭”へ
虫対策に「これだけやれば完璧!」というものはありません。
だからこそ、コンクリート舗装+防虫植物+ライトやスプレーなどの多層的なアプローチが、もっとも効果的です。
- 見た目の美しさ
- 実用性
- 安全性
このように、この3つを兼ね備えたガーデン環境を整え、虫のいない快適な屋外空間を実現しましょう。
コンクリート施工の注意点とプロ依頼のすすめ
「虫対策にコンクリートが効果的なのはわかったけど、施工って難しそう…」
そんな不安を感じている方のために、施工時に注意すべきポイントと、プロに依頼するメリットについて詳しくご紹介していきます。
耐久性を意識した材料選び:長く快適な庭づくりの第一歩
コンクリートといっても、その種類や性能はさまざま。そのため、用途や設置場所に応じて、最適な素材を選ぶことが成功のカギです。
主な選び方のポイント
- 高強度タイプ・・・
車が乗る駐車場や、重い植木鉢を置く場所などに最適。耐荷重性を重視。 - 透水性コンクリート・・・
水はけがよく、水たまりができにくい。虫や雑草の抑制に効果的。 - 滑り止め加工入り・・・
玄関アプローチや水まわりの通路には、雨の日の安全性を考慮して◎。
安価な材料を選ぶと、ひび割れや変色などが起きやすく、結果的にコストがかさむことも。そのため、耐久性と機能性を兼ね備えた素材選びが、長く快適に使える庭への近道です。
勾配設計:水はけが悪いと「虫を呼び込む庭」に逆戻り
見落としがちですが、コンクリート施工で非常に重要なのが“勾配(こうばい)”の設計です。
なぜ勾配が必要か?
- 水が庭にたまると湿気が発生し、蚊・ナメクジなどの繁殖源に
- 建物側に水が流れると、基礎が傷んだりカビが発生するリスクも
適切な勾配とは?
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通常は1〜2%の傾斜(1mあたり1〜2cm程度)をつけ、水がスムーズに庭の外へ流れるようにします。
一見わずかな差に思えますが、この数センチが虫の発生数や建物の寿命に大きく影響するのです。
DIYとプロの違い:どこまで自分でやるかを見極めよう
DIYのメリット
- 費用を抑えられる
- 達成感がある
- 小さな面積(プランター下やゴミ置き場など)には十分対応可能
ただし、こんな点に注意
- 正確な勾配調整や転圧不足によるひび割れ
- コンクリートの乾燥ムラで表面が不均一に
- 真夏や真冬の施工で失敗しやすい
こんな人はプロ施工がおすすめ
- 広範囲を施工したい場合
- 駐車場や玄関まわりなど失敗できない場所
- 仕上がりの美しさや耐久性を重視したい場合
プロに依頼することで、仕上がりの品質はもちろん、水勾配や耐久性への配慮まで含めた“設計込みの安心感”が得られます。
そして、プロに任せたいと思う方は、以下のリンクをご確認ください。
「見えない部分」への配慮が、虫のいない快適な庭をつくる
コンクリート施工は、見た目以上に「技術」と「設計」がものを言います。とくに、虫対策という観点では、水はけや隙間の有無が効果を左右する重要なポイント。
だからこそ…
- 材料選びにこだわる
- 水勾配をしっかり設計する
- 場合によってはプロに任せる
この3つを意識することで、見た目も機能性もバッチリの“虫が寄りつかない庭”を実現することができます。
まとめ:コンクリート施工で“虫に悩まない快適な庭”を実現しよう!
いかがでしたか?
庭の虫対策は、スプレーや忌避剤だけでは一時しのぎにすぎません。そのため、本当に虫を減らしたいなら、虫が住みにくい環境そのものをつくることが重要です。
その中でも、コンクリートの施工は非常に効果的な方法のひとつ。土の露出を減らし、水たまりを防ぎ、虫の住処を根本から断つことができます。
さらに、防虫植物やライト、防虫スプレーなどを組み合わせることで、見た目も快適さも大満足の虫の少ない庭が完成します。
「虫が気になって庭でくつろげない…」そんな悩みを抱えている方は、今日から“環境づくり”に目を向けて、快適なアウトドアライフを手に入れてみませんか?
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