水不足で枯れた芝生も、きちんとお世話すれば元通りに!
「芝生が茶色くなってしまった…」「もう元には戻らないのでは?」と不安になりますよね。でも、あきらめなくて大丈夫です!
水不足で弱った芝生も、正しい方法でお手入れすることで、再び青々と元気な姿を取り戻せます。
この記事では、
- 枯れてしまった芝生をよみがえらせる手順
- 芝生が枯れる主な原因
- 季節ごとの水やりのコツ
- 土の状態や水分の管理方法
などを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

青々とした芝生はとてもきれいなものです。ぜひ参考にしてください。
枯れた芝生を復活させる5つの手順
芝生が茶色く枯れてしまっても、正しい手順を踏むことで再び元気な緑を取り戻すことができます。
そして、大切なのは、芝生の状態を見極めながら、「刈る・整える・潤す・栄養を与える」という基本を丁寧に行うことです。
ここでは、初心者の方でも実践できる「芝生の再生ステップ」を5つに分けて、わかりやすくご紹介していきます。
1. 枯れた芝を短く刈る|光と風通しを確保
芝が茶色く枯れていても、根が生きていれば再生の可能性があります。そのため、まずは枯れた芝を思い切って短くカットしましょう。
- 目安の長さ・・・
元の高さの半分ほどにしましょう。これにより、光が地表に届きやすくなり、新芽の成長が促されます。 - 周囲の芝も一緒に軽く刈る・・・
成長のばらつきを防ぎ、全体が均一に育ちます。
2. 土壌を改良する|根が呼吸できる環境を整える
芝生の再生には、根に空気・水・栄養をしっかり届けることが大切です。そのために、土の中に通気性と排水性を作る作業を行いましょう。
- エアレーション(穴あけ)・・・
フォークなどで地面に穴をあけ、空気と水の通り道を確保します。 - コアリング(くり抜き)・・・
専用の器具で土を小さく抜き取ると、排水性がさらにアップ。 - 目土(トップドレッシング)・・・
芝生専用の土を薄く撒くことで、凹凸を整えながら栄養を補給できます。
3. 目土を均等に施す|根の成長を安定させるために
エアレーション後は、目土(めつち)を均一に撒いてならす作業を行います。
- 使用する土・・・
芝生用の目土(赤玉土や川砂をブレンドしたもの) - 撒き方のポイント・・・
芝が少しだけ見えるくらいに薄く撒き、ほうきやブラシで軽くならします。こうすることで、根が安定し、新芽も出やすくなります。
4. 適切な水やりをする|量・タイミングがカギ
水不足が原因で枯れた芝は、水やりで回復させることが最重要です。ただし、水のやりすぎも逆効果なので、以下のポイントを押さえてください。
- 時間帯・・・
早朝または夕方がベスト。そして、日中は蒸発が早く、夜は病気の原因になるため避けましょう。 - 水量・・・
土壌が深さ10cmほど湿るくらい。これにより、根のある場所までしっかり水を届けることができます。 - 頻度・・・
週2~3回が目安(天候や季節によって調整)。そして、真夏は毎日、春や秋は控えめに。
5. 芝生専用の肥料を与える|栄養補給で再生を後押し
枯れた芝の再生には、栄養の補給も欠かせません。再成長を促すために、芝生用の肥料を活用しましょう。
- おすすめ・・・
窒素・リン酸・カリウムの3要素をバランスよく含んだ肥料。これにより、芝の緑を濃くし、根の張りを強くします。 - 与えるタイミング・・・
水やり直後か、雨の前がおすすめ。これにより、肥料の成分がスムーズに溶け込みます。 - 注意点・・・
施肥後は必ず水やり。そして、肥料焼け(根が傷む)を防ぐためにも、必ず水で流し込むようにしましょう。
芝生が水不足で枯れる主な原因と対策|まずは症状と土をチェック!
水不足による芝生の枯れは、早期の発見と対処がカギになります。そのため、以下のような症状や原因に心当たりがある場合は、早めにケアを始めましょう。
枯れかけている芝生の症状チェック
以下のようなサインが見られたら、水不足の可能性大です。
- 芝の色が茶色〜黄色に変色・・・
水分が不足し、光合成が正常に行われていません。 - 手で触るとカサカサ・パサパサした質感・・・
水分が抜け、細胞がしおれて乾燥している証拠です。 - 踏んでもすぐに戻らず、足跡が残る・・・
弾力性が失われ、芝の回復力が弱まっています。
芝生が枯れる主な原因とは?
1. 乾燥・高温の天候
- 晴天が続くと、地面から水分が蒸発しやすくなり、水不足に陥りがちです。
- 特に真夏や強風の日は、地表の乾燥が急激に進みます。
2. 水やり不足
- 水の量が足りない、または頻度が少ないと、芝の根まで十分に水分が届きません。
- 夕方や夜に水やりすると蒸発しにくいですが、タイミングを間違えると効果が薄れます。
3. 土壌の問題(排水・保水のバランスが悪い)
- 砂質土・・・水がすぐに流れ出てしまい、保水性が低い
- 粘土質土・・・水が溜まりやすく、通気性が悪くなる
これにより、根の呼吸が妨げられ、芝が弱ってしまいます。
解決策|土壌と水分環境の改善方法
堆肥や腐葉土を混ぜる
- 土に有機質(堆肥・腐葉土)を加えることで保水力がアップします。
- 栄養も供給されるため、芝の再生スピードも向上します。
エアレーションを実施する
- 芝の根元に穴をあけて空気と水の通り道を確保します。
- 同時に有機物(バーミキュライト、ピートモスなど)を混ぜ込むことで、通気性と保水性をバランスよく改善できます。
地表の乾燥防止に「目土」を活用
-
乾燥しやすい場所には芝生用の目土を薄く撒くことで、地温上昇と水分の蒸発を軽減できます。
芝生を守る!失敗しない水やりのコツ|青々と保つための基本ポイント
芝生の健康を保つために最も重要なのが「水やり」です。しかし、回数が多すぎても少なすぎてもNG。また、時間帯や方法にも注意が必要です。
ここでは、枯れやすい夏場でも芝を元気に保てる、水やりの基本3ステップをご紹介していきます。
1. 水やりの頻度と量を見直す|「週2~3回でたっぷり」が基本
芝生に必要な水は、量をしっかり確保することが重要です。なぜなら、表面だけ濡らしても、根まで水が届かず逆効果になることもあるからです。
水やりの頻度
週2~3回が目安(気温が高い夏場は週3~4回)。また、天候や芝生の種類によって調整しましょう。
水やりの量
1回で地中10cmほどまでしっかりと浸透させる。具体的には、1回あたり2~3cmの水量が目安です。また、土壌湿度計を活用すると、感覚に頼らず水分量を把握できて安心です。
2. 最適な時間帯に水やりを|タイミング次第で効果が変わる
水やりは、いつ行うかによって効果が大きく変わります。そのため、タイミングを間違えると、病気や枯れの原因になるので要注意です。
ベストな時間帯
朝6〜9時。なぜなら、朝のうちに水分を吸収し、日中の暑さに耐える準備ができるからです。
夕方(16〜18時)もOK
- 気温が下がり始めた時間なら蒸発が抑えられます。ただし、夜遅くの水やりはNG!
- 夜間に濡れた状態が長く続くと、病気やカビの原因になります。
真昼の水やりは避ける
水分がすぐに蒸発してしまい、芝が焼ける(葉焼け)リスクが高まります。
3. 均一に水を与える|ムラなく、乾燥スポットを防ぐ
水やりの際は、「どこにどれくらい与えるか」も大切なポイントです。
ホーススプレーやスプリンクラーを使って、全体にまんべんなく散水
手動でも構いませんが、水の出方にムラがないように注意しましょう。
乾燥しやすい場所は重点的に
風当たりが強い場所、日当たりが強い南面、傾斜のある場所などは、特に水が不足しがちなので多めに与えましょう。
毎回の水やりで「どの程度の水が入ったか」目視でチェック
地表に置いた空き缶や浅皿で「2〜3cm溜まる」程度を目安にするとわかりやすいです。
芝生の状態を把握する「土壌チェック法」|水やりの正確さを高めよう
芝生の元気を保つには、「どれくらい土が乾いているか」をしっかり把握することが大切です。また、見た目だけでは判断が難しいため、手と道具の両方を使って土の湿り具合を確認しましょう。
手で確認する|感触から土の状態を判断
最も簡単な方法が、実際に土を手で触ってみることです。
なぜなら、表面と地中の水分状態に違いがあることも多いからです。そのため、深さに注意してチェックしましょう。
チェックする場所
表面と、深さ10cmほどの土を掘って確認します。
湿り具合の目安
- しっとり湿っている(適湿)・・・水やりはまだ不要
- カサカサ乾いている(乾燥気味)・・・水やりが必要なサイン
- 指に土がベタッとくっつく(過湿)・・・水のやりすぎに注意!排水不良の可能性も
土壌湿度計を活用する|数値で確認&ムラを減らす
より正確に芝生の水分状態を知りたい場合は、土壌湿度計の活用がおすすめです。
使い方は簡単!
湿度計のプローブ(先端)を地中に挿すだけで水分量を数値で表示してくれます。
メリット
- 目に見えない乾燥を発見できる
- 広範囲の芝生をまんべんなくチェックできる
- 感覚に頼らず、水やりのタイミングが明確になる
湿度の目安(一般的なアナログメーターの場合)
- 0〜3・・・乾燥 → 水やりが必要
- 4〜7・・・適湿 → 水やりは不要
- 8〜10・・・過湿 → 排水不良や根腐れの恐れあり
湿り具合に合わせて水やりの頻度を調整しよう!
芝生の水やりは「何曜日にやる」と決めてしまうよりも、実際の湿り具合に合わせて調整するのが理想的です。
乾いているところは多めに・湿っているところは控えめに
エリアごとに水やりの強弱をつけることで、根腐れや乾燥ムラを防げます
梅雨や雨が続く時期は水やりを中止する判断も必要
過湿になると病気(カビやキノコ)の原因になるため注意!
季節ごとの水やりポイント|芝生の成長サイクルに合わせたケアが大切
芝生は季節ごとに成長のスピードや水の必要量が大きく変わります。
そのため、「今の時期、どれくらい水をあげればいいの?」という疑問に応えるために、季節別の水やりポイントをわかりやすくまとめました。
春(3月〜5月)|芽吹きの準備期間は「控えめ」でOK
芝生は徐々に冬眠から目覚め、ゆっくりと成長を始める時期です。また、この時期は気温も穏やかで土の乾燥もそれほど激しくないため、過剰な水やりは不要です。
ポイント
- 週1回程度の軽めの水やりで十分
- 地表が乾いたタイミングで、深さ5〜10cmほどしっとりする程度に水を与えましょう
- 気温の上昇に合わせて、5月頃から少しずつ水やりの頻度を上げていくと◎
夏(6月〜8月)|最も水やりが重要な時期!
高温で雨の少ない時期は、芝生が最もダメージを受けやすくなります。そして、水不足=枯れる原因のNo.1。そのため、こまめな観察と十分な水やりが欠かせません。
ポイント
- 週2〜3回、たっぷりと深く水やりするのが基本
- 1回の水量は地中10cm以上に届くくらい(目安:2〜3cmの水量)
- 早朝6〜9時の水やりが最適(蒸発防止&葉焼け予防)
- 特に南向きや風当たりが強い場所は乾燥しやすいため、重点的に散水
秋(9月〜11月)|芝のエネルギー蓄積期、控えめでOK
成長のピークを過ぎ、芝生は徐々に冬支度に入ります。そのため、この時期の水のやりすぎは逆効果になることも…
ポイント
- 週1〜2回程度、水分不足にならない程度に与える
- 日差しが穏やかになってきたら、水やりの量と頻度を徐々に減らす
- 地表が常に濡れている状態はNG → 根腐れや病気の原因になります
- 雨が多い地域では、自然の降雨に任せて水やりを控える判断も大切です
冬(12月〜2月)|休眠期は水やり最小限に
この時期、芝生は完全に休眠状態に入り、成長も水分の吸収もほとんど行われません。ただし、極度な乾燥が続くと、春の芽吹きが遅れたり弱ることがあります。
ポイント
- 基本的には水やり不要
- 雨が少なく、空気が非常に乾燥する地域では、月に1回程度の水やりを検討
- 霜や凍結のリスクがある日は避け、気温が高めの日中に行うようにしましょう
芝生を自分でケアできない方へ|プロの力を借りるという選択肢
「忙しくて芝生の手入れまで手が回らない…」「頑張ってケアしているのに、全然きれいにならない…」
そんな方には、プロの業者に依頼するのも賢い選択肢です。
なぜなら、芝生の手入れは見た目以上に手間がかかり、正しい知識や道具も必要だからです。そのため、無理に自分で頑張り続けるより、専門の技術を持つプロに任せることで、時間も仕上がりも満足できる結果が得られます。
こんな方におすすめ
- 忙しくて日中の水やりや芝刈りができない
- 庭の見た目をきれいに保ちたいけど方法がわからない
- 過去に自分で手入れして失敗した経験がある
- 高齢になって作業が体力的にきつくなってきた
このように、芝生のプロに相談することで、手間を減らしながら美しい庭を維持することができます。
まずは、無料で見積もりや相談からはじめてみてはいかがでしょうか?
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まとめ:芝生は「正しい水やり」と「基本のケア」で元気に復活!
いかがでしたか?
水不足で茶色く枯れてしまった芝生でも、正しい手順でお手入れすることで、もう一度青々とした芝生に戻すことができます。
大切なのは、次の5つのステップを丁寧に行うことです。
- 刈り込み・・・新芽に光が届くようにカット
- 土壌改良・・・空気や水が通る環境をつくる
- 目土(めつち)・・・凹凸をならし、根の成長をサポート
- 適切な水やり・・・量とタイミングを意識
- 肥料の補給・・・必要な栄養を与える
また、季節に合わせた水やりや、土の状態チェックも忘れずに。そして、日々の小さなケアの積み重ねが、美しい芝生を育てるカギです。
「もうダメかも…」と思った芝生でも、あきらめずに向き合えば、きっと元気を取り戻してくれますよ。
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