庭木選びと配置で庭の雰囲気が見違える!
庭をより美しく、スタイリッシュにしたいと思ったら、重要なのは「庭木の選び方」と「配置」です。
そこで、この記事では、初心者でも失敗せず、自分だけの理想の庭を作るためのコツを解説していきます。

おしゃれな庭を作るために、庭木の選び方と配置のコツを参考にしてください!
庭木選びの基本|目的別オススメ庭木
庭木を選ぶときは、植える「目的」に合わせることが大切です。そのため、ここでは目的別におすすめの庭木を詳しくご紹介していきます。
プライバシー確保|視線をさえぎる庭木
外からの視線を遮りたいなら、目隠し効果の高い常緑樹がおすすめです。
レッドロビン
艶やかな赤い新芽が特徴。また、刈り込みに強く、好みの高さや形に調整しやすいので、生垣にも最適です。
カイズカイブキ
密に葉が茂るため、視線をしっかり遮ります。そして、成長が早く、病害虫にも比較的強いため、手入れが簡単な点も魅力です。
ゴールドクレスト
明るい黄緑色の葉が美しく、洋風の庭にもよく合います。また、細長い円錐形に育つため、省スペースでも使いやすい庭木です。
日陰作り|夏の暑さを和らげる庭木
夏場の直射日光を和らげ、庭や家を涼しくする効果がある庭木です。
ヤマボウシ
初夏に白やピンクの可憐な花を咲かせます。そして、葉が適度に茂り、木陰を作りながらも風通しがよく、落ち着いた庭の雰囲気を演出できます。
季節を活かす|見た目を楽しむ庭木
四季折々の変化を楽しみたいなら、季節感あふれる庭木を選びましょう。
モミジ
秋の紅葉が圧巻。また、春から秋にかけて葉色の変化が楽しめるため、一年を通して庭に彩りを与えてくれます。
ハナミズキ
春に咲く白やピンクの花が美しく、秋には赤い実や紅葉も楽しめます。このように、花・実・葉と三拍子揃った人気の庭木です。
サルスベリ
夏の間中、鮮やかな花を咲かせ続けるのが魅力。そして、花色もピンク・赤・白など豊富で、真夏の庭を華やかに彩ります。
成長後のサイズに注意|庭スペースとのバランス
庭木を選ぶときは、「今の大きさ」だけでなく「将来のサイズ」を必ず考慮しましょう。
なぜなら、成長後に庭が手狭になったり、隣家にはみ出したりするトラブルを防ぐためにも、庭の広さに合わせた樹種を選ぶことが大切だからです。
小さな庭に最適な庭木
コンパクトな庭でも楽しめる、成長しても大きくなりすぎない庭木を選びましょう。
シマトネリコ
細かい葉と涼しげな樹形が特徴の常緑樹。また、成長スピードは比較的早いものの、剪定でサイズ調整がしやすく、ナチュラルな雰囲気の庭によく合います。
ヒメシャラ
スラリとした幹と光沢のある葉が美しい落葉樹。また、成長しても高さ5〜7mほどに収まり、株立ち(幹が複数に分かれる)タイプが多いため、圧迫感が少ないのが魅力です。
オリーブ
銀白色の葉が特徴の常緑樹。乾燥に強く、手入れも比較的簡単。そして、大きくなりすぎず、剪定で好みの樹形に仕立てやすいので、小さな庭でも管理がしやすい木です。
中規模の庭に最適な庭木
敷地に余裕がある場合は、中型に育つ庭木を選ぶと、庭に適度なボリュームと存在感を与えられます。
ヤマボウシ
春には白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉も楽しめる落葉樹。また、自然樹形で伸びやかに育ち、庭にナチュラルなアクセントを加えてくれます。
ソヨゴ
常緑の葉が風にそよぐ姿が美しい常緑樹。そして、雌株には秋に赤い実がつき、季節感も楽しめます。また、成長がゆっくりなため、手間がかかりにくい点も魅力です。
カツラ
ハート型の葉が特徴的な落葉樹。春から夏は緑の葉、秋には黄葉し、甘い香りを放つ個性的な庭木です。また、成長後の高さは10m程度になるため、庭の広さに応じて場所を選びましょう。
庭木配置のコツ
庭全体をバランスよく見せるために、配置にも工夫が必要です。
大小を組み合わせる
高さの異なる木を組み合わせると、庭に立体感が生まれます。
例えば、高木のシンボルツリーを中心に、中低木やグランドカバー植物を周囲に配植すると自然な流れができ、空間が広く見えます。
配置間隔を十分に置く
植え付けのときは「現在の樹高」ではなく「成長後の樹冠幅」をイメージして間隔を取ることが重要です。そして、隣の木と葉が重ならないように1.5~2m以上空けるのが目安。
また、これにより、風通しが良くなり、病害虫予防にもなります。
地域に合わせた庭木選び|気候適応のポイント
庭木を選ぶときは、デザイン性や見た目だけでなく、「地域の気候に適応できるか」をしっかり考えることが大切です。
なぜなら、気候に合わない樹種を選ぶと、枯れやすくなったり、成長が悪くなったりするため注意が必要だからです。
寒冷地向きの庭木
寒さに強い樹種を選ぶことで、厳しい冬を乗り越え、長く健康に育てることができます。
カエデ(モミジ類)
冷涼な気候に適応しやすく、特に秋には美しい紅葉を楽しめます。また、耐寒性が高く、北海道〜東北地域でも人気です。日当たりが良く、排水性の良い土壌を好みます。
トネリコ
寒さにも比較的強い落葉樹で、力強い枝ぶりが魅力です。そして、剪定に強いため、大きくなりすぎないよう管理しやすいのもポイントです。
アオダモ
爽やかな葉と白い花が特徴の落葉樹。寒冷地でも元気に育ち、初夏には小さな白い花をふわっと咲かせます。そのため、野趣を感じる自然な庭づくりにぴったりです。
温暖地向きの庭木
暑さや乾燥に強い樹種を選べば、夏の高温期でも元気に育ちます。
オリーブ
地中海沿岸原産で、暑さと乾燥に非常に強い常緑樹。そのため、温暖な地域では特に育てやすく、シンプルモダンな庭にもリゾート風ガーデンにもよく合います。
ユーカリ
乾燥に強く、成長が早い常緑樹。独特のシルバーグリーンの葉が特徴で、ナチュラルガーデンや南国風の庭づくりに人気です。しかし、やや大きく育つため、剪定管理は必要です。
シマトネリコ
南国系の気候に適した常緑樹。そのため、高温多湿にも強く、成長スピードも速いですが、剪定次第でサイズ調整が容易なので、住宅街でもよく利用されます。
気候に合わせた庭木選びのポイント
- 冬の寒さが厳しい地域では、落葉樹や耐寒性のある常緑樹を選びましょう。とくに、耐霜性、耐雪性も意識すると安心です。
- 夏の暑さや乾燥が厳しい地域では、乾燥に強く、根張りがよい樹種を選ぶと、管理がラクになります。
- 地域に合わない樹種をどうしても植えたい場合は、寒冷地なら防寒対策(マルチング・寒冷紗)、温暖地なら適切な水やり管理を行うことで、ある程度育成可能な場合もあります。
メンテナンス性を意識|簡単に美しく維持できる庭木
庭木選びで大切なポイントのひとつが「手入れのしやすさ」です。
そのため、忙しい方や初心者でも無理なく美しい庭を保つためには、剪定や病害虫対策が簡単な樹種を選ぶことが大切です。
剪定が楽な庭木
剪定(枝を切り整える作業)を頻繁にしなくても、自然に美しい樹形を保てる庭木をご紹介していきます。
ソヨゴ
自然に整った樹形になる常緑樹。そして、成長スピードが緩やかなので、剪定は年1〜2回軽く整える程度でOK。
また、刈り込みすぎると樹形が乱れやすいので、ナチュラルな姿を活かす管理がおすすめです。
コニファー(針葉樹の総称)
とくに、ゴールドクレストやブルーエンジェルなどの園芸品種は、自然と美しい円錐形に育ちます。
そのため、大きくなりすぎた部分だけを軽くカットすれば十分で、剪定回数が少なく済みます。ただし、根元からの枯れ枝取りは年1回行うとよいでしょう。
また、庭木の剪定は自分でやるだけでなく、プロに任せるという選択肢もあります。そして、プロに任せるなら、「剪定110番」がおすすめです。詳しくは、公式サイトをご確認ください。
病害虫に強い庭木
病気や害虫にかかりにくく、農薬や特別なケアがあまり必要ない丈夫な庭木です。
ナツツバキ
樹皮が滑らかで美しく、病害虫がつきにくい落葉樹。また、夏に白い可憐な花を咲かせ、比較的乾燥にも耐えるため、初心者でも育てやすいです。
そして、成長も緩やかで、剪定も最小限で済みます。
ツバキ
光沢のある葉と華やかな花が魅力の常緑樹。そして、基本的に病害虫に強く、手間をかけずに育てられます。
ただし、種類によってはチャドクガ(害虫)が発生することがあるため、年に1回は葉裏を点検しておくと安心です。
簡単に美しく維持するためのワンポイント
- 自然樹形を活かす庭木を選ぶ・・・
こまめな剪定が不要になり、庭の管理が格段にラクになります。 - 病害虫に強い品種を選ぶ・・・
農薬や特別な対策が少なくて済み、環境にも優しい庭づくりができます。 - 成長スピードをチェックする・・・
急成長する木は頻繁な剪定が必要になるため、ゆっくり育つ樹種を選ぶと、長期的に管理が楽になります。
庭木配置のコツ|美観と機能性を両立するために
庭木は「ただ植える」だけではなく、目的・環境・将来の成長まで考えて配置することが重要です。なぜなら、うまく配置することで、美しい景観と使いやすさの両方を実現できるからです。
目的に基づく配置
庭木は、植える目的に応じて場所を選びましょう。また、目的が明確だと、庭のデザインに統一感が出ます。
境界線のプライバシー確保
外からの視線を遮りたい場合、敷地の外周部やフェンス沿いに、常緑樹を植えるのが効果的です。
- 例えば・・・
レッドロビンやカイズカイブキなどの密に茂る木がおすすめです。
ウッドデッキやテラス周りの日陰づくり
人が集まる場所には、夏の日差しを和らげる木を配置しましょう。
- 例えば・・・
ヤマボウシやアオダモなど、程よい木陰を作れる落葉樹を植えると、季節に応じて快適な空間になります。
日当たり・風通しを意識する
木の特性に合わせて、日当たりと風通しを考慮して配置すると、健康な成長を促せます。
日照を好む木は明るい場所に
オリーブ、ユーカリ、シマトネリコなど、日光をたっぷり浴びることで元気に育つ樹種は、できるだけ南向きや開けた場所に植えましょう。
半日陰向きの木は柔らかい光の場所に
ソヨゴ、ヒメシャラ、ナツツバキなど、直射日光を少し苦手とする樹種は、建物の東側・西側、または背の高い木の下などに植えるとストレスなく育ちます。
周辺環境と調和する
庭木は自分の庭だけでなく、隣家や周辺環境への配慮も大切です。
隣家や電線との距離を確保
将来大きく育ったとき、隣家の敷地や道路、電線に枝がかからないよう、植え付け位置は余裕を持って設定しましょう。
また、一般的な目安は、隣地境界から最低1.0〜1.5m以上離すのがおすすめです。
根や枝の成長を見込んだ配置
地上だけでなく、地下の根の広がりにも注意が必要です。とくに、カエデやカツラなど根張りの強い樹種は、家の基礎や塀に悪影響を与えないよう、十分な距離を取りましょう。
また、枝張りも樹種ごとに異なるため、植え付け前に将来のサイズをよく調べておくことが重要です。
ワンポイントアドバイス
配置図を簡単に描いてみよう
実際に植える前に、庭の敷地に対して木の位置・高さ・間隔をスケッチしてみると、失敗を防ぎやすくなります。そして、「高木→中木→低木→グランドカバー」の順にイメージすると、自然で立体感のある庭に仕上がります。
まとめ:庭木を使って、あなただけの美しい庭を
いかがでしたか?
庭木の選び方と配置をきちんと考えるだけで、庭の雰囲気はぐっと素敵になります。
そして、大切なのは…
- 庭木を植える目的をはっきりさせること
- 庭の広さや地域の気候に合った木を選ぶこと
- 将来の成長を見越して、バランスよく配置すること
この3つを意識すれば、初心者でも失敗することなく、長く楽しめる庭づくりができます。
さあ、今日から、あなただけの理想の庭を目指して、第一歩を踏み出してみませんか?
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