芝生の冬の茶色さや、夏の乾燥ダメージにお悩みの方、必見です!
一年中、鮮やかな緑色の芝生を保つ方法をご紹介します。
「西洋芝の選択」、「ウィンターオーバーシード」、そして「芝生用の着色剤」の活用により、冬でも春のような緑の芝生を実現することができます。
この記事では、それぞれの方法を詳しく解説し、美しい芝生を保つコツをお伝えしていきます。

一年中緑色の芝生を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
一年中「緑の芝生」を保つには?
冬の寒さで芝生が枯れて茶色くなるのを防ぎ、一年中美しい緑を維持するためには、適切な対策が必要です。とくに、寒冷地では、芝生の種類や管理方法を工夫することで、冬でも鮮やかな芝生を楽しむことができます。
1. 一年中緑を保つ!寒さに強い「西洋芝」を選ぶ
冬でも緑を維持するためには、寒さに強い西洋芝(冬芝)を選ぶことが重要です。
なぜなら、日本で一般的に使われる高麗芝や野芝は冬になると休眠し、葉が枯れて茶色くなるからです。しかし、西洋芝の中には冬でも成長を続け、緑を保つ種類があります。
もし、「夏は日本芝、冬は西洋芝」のように使い分けたい場合は、次の「ウィンターオーバーシード」の方法が役立ちます。
2. 芝生の冬支度!ウィンターオーバーシードのやり方
「ウィンターオーバーシード」とは、秋の終わりから冬の初めにかけて、寒さに強い芝生の種をまき、冬でも緑を維持する方法です。夏の間は高麗芝などの日本芝を使い、冬は西洋芝を発芽させることで、 一年を通じて緑の芝生を楽しめます。
そして、寒冷地では特に効果的な方法なので、冬に向けてしっかり準備をすると良いでしょう。
3. 芝生用の着色剤で緑色をキープ
「芝生の管理が難しい」「西洋芝の種まきが面倒」という方には、芝生用の着色剤を活用するのも一つの方法です。
市販の着色スプレーを使うことで、枯れた芝生にリアルな緑色を着色し、冬でも美しい芝生を演出できます。そのため、手軽に冬の芝生の色を保ちたい場合には、芝生用着色剤が最も簡単な方法です。
そして、 この3つの方法を実践することで、一年中「緑の芝生」を楽しむことができます。
では、ひとつずつみていきましょう。
1. 一年中緑を保つ!寒さに強い「西洋芝」を選ぶ
冬になると日本芝(高麗芝・野芝)は休眠し、枯れて茶色くなってしまいます。しかし、寒さに強い「西洋芝」を選ぶことで、冬でも美しい緑の芝生を維持することが可能です。
とくに、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、クリーピングベントグラスなどの品種は、気温が5℃以上になると成長を始め、0℃以下でも枯れにくい特性を持っています。
ただし、西洋芝は夏の暑さや乾燥に弱い品種が多いため、適切な管理が必要です。
そのため、地域の気候や土壌に合った種類を選び、適切な時期に植え付けることで、一年を通して美しい芝生を楽しむことができます。
冬の寒さに負けない西洋芝とは?
冬の寒さにも強く、一年を通して美しい緑色を維持できる 「西洋芝」は、
寒冷地や冬に芝生が茶色くなるのを防ぎたい方に最適です。
とくに、以下の品種は、気温が5℃以上で生育を始め、0℃以下でも枯れにくい特性を持っています。
- ケンタッキーブルーグラス
- ペレニアルライグラス
- クリーピングベントグラス
そして、これらの品種は耐寒性が高く、冬の芝生管理に適しています。しかし、一方で夏の暑さや乾燥には弱いため、適切なケアが必要です。
西洋芝を植える際のポイント
- 地域の気候や土壌に合った品種を選ぶ
- 適切な植え付けのタイミングを守る(秋~初冬がベスト)
- 水やり・施肥・芝刈り など、丁寧なケアを心がける
次に、それぞれの代表的な西洋芝の種類と特徴を詳しく見ていきましょう。
西洋芝の選び方
西洋芝にはさまざまな種類があります。そして、それぞれ特性・適した地域・育て方が異なります。そのため、初心者の方でも最適な芝生を選べるよう、代表的な西洋芝の特徴を詳しく解説していきます。
ケンタッキーブルーグラス
特徴
- 耐寒性が高く、冬でも比較的緑を維持しやすい
- 細かく密度の高い芝生を作ることができ、美しい仕上がり
- 適度な踏圧にも強く、庭や公園の芝生にも向いている
適した地域
- 冷涼な気候に適し、特に北日本や標高の高い地域に向いている
- 夏の暑さにはやや弱いため、暑い地域では対策が必要
- 春と秋に活発に成長するため、季節ごとの管理が大切
育て方のポイント
- 夏場はこまめな水やりが必要(乾燥に弱い)
- 風通しの良い場所で育てる(蒸れに注意)
- 定期的なエアレーション(芝生の通気性を高める作業)が効果的
ペレニアルライグラス
特徴
- 発芽が早く、成長が速い(種まき後7~10日で発芽)
- 鮮やかな緑色が特徴で、見た目が美しい
- ウィンターオーバーシード(冬芝の種まき)に最適
適した地域
- 寒冷地でも温暖地でも育ちやすい(比較的幅広い地域で対応可能)
- 短期間で発芽するため、すぐに緑を復活させたい場合に向いている
育て方のポイント
- 成長が速いため、定期的な芝刈りが必要(放置すると伸びすぎる)
- 適切な施肥と水分管理が重要(特に肥料切れに注意)
- 耐暑性が低いため、夏場は高麗芝との併用が効果的
クリーピングベントグラス
特徴
- ゴルフ場のグリーンにも使われる高級芝
- 耐寒性が高く、冬でも緑を維持しやすい
- 耐踏圧性が高く、芝生の密度が高い
適した地域
- 北海道や東北などの寒冷地向き(暑さに弱いため、温暖地では不向き)
- 涼しい気候で成長が良く、冬場でも美しい芝を維持できる
育て方のポイント
- 定期的な芝刈りと施肥が不可欠(特に高品質な見た目を維持するため)
- 水はけの良い土壌で育てることが重要(湿気が多いと病気が発生しやすい)
- 管理が難しいため、手間をかけられる人向け
西洋芝を選ぶ際のポイント
西洋芝は 「耐寒性があるか」「夏場の管理がしやすいか」を考慮し、
自分の住んでいる地域や管理の手間に合った品種を選ぶことが大切です。
こんな人におすすめ!
選ぶ際のポイント
- 冬でも緑を維持したいなら耐寒性の高い品種
- 夏場の暑さが厳しい地域では耐暑性も考慮
- 育成の手間を考え、管理しやすい品種を選ぶ
このように、適切な品種を選び、適切な管理を行うことで、一年中美しい緑の芝生を楽しむことができます!
2. 芝生の冬支度!ウィンターオーバーシードのやり方
冬になると暖地型芝(高麗芝・野芝など)は休眠し、枯れて茶色くなってしまいます。そのため、見た目が悪くなります。
しかし、ウィンターオーバーシードを行うことで、冬でも緑の芝生を維持することが可能です。
ウィンターオーバーシードとは?
ウィンターオーバーシードとは、暖地型芝(夏芝)が休眠する冬の時期に備えて、
その上に寒地型芝(冬芝)の種をまく技術です。
これにより、季節ごとに異なる芝が緑を維持し、一年中美しい芝生を楽しむことができます。
- 春〜夏は暖地型芝(高麗芝・野芝など)が元気に育ち、青々と茂る
- 秋〜冬は寒地型芝(ペレニアルライグラスなど)が発芽し、緑を維持する
とくに、ゴルフ場やスポーツフィールドでは一般的に使われている方法で、個人の庭でも応用できます。
ウィンターオーバーシードの最適な時期
ウィンターオーバーシードの成功には、適切なタイミングでの種まきが重要です。
最適な時期:9月~10月頃(秋)
- 気温が15℃~25℃の時期が発芽に適している
- 遅すぎると寒さで発芽が不安定になり、うまく芝が根付かない
- 冬本番を迎える前に芝を安定させることが成功のポイント
ウィンターオーバーシード成功の3つのコツ
ウィンターオーバーシードを成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
既存の芝生を10mm以下に刈り込む
- 既存の芝を短く刈ることで、新しい種が地面に密着しやすくなり、発芽しやすくなる
- 芝生が伸びすぎた状態で種をまくと、種が土に届かず発芽しにくいため注意
- 芝刈り機を使い、できるだけ短く刈る(理想は5~10mm)のがポイント
肥料を適切に混ぜ込む
- 発芽を促進するために、リン酸(P)を多く含む肥料を使用
- 元肥(ベースとなる肥料)を入れ、発芽後も追肥を適切に行うことで成長を促進
- 肥料を均等に撒くことで、発芽ムラを防ぎ、芝生全体を均一に育てることができる
種をたっぷり均等にまく
- 種の量が少ないと、発芽にムラができてしまう
- まく種の量は1㎡あたり20~30gが目安(種の種類によって異なる)
- まいた後はレーキで軽く土と混ぜることで、発芽率が上がる
3. 芝生用の着色剤で緑色をキープ
冬の芝生が茶色く枯れてしまったときに、
簡単に美しい緑色を復活させる方法として芝生用の着色剤があります。
芝生用着色剤は、ゴルフ場やスポーツスタジアムなどのプロの現場でも使用されている方法であり、家庭の芝生にも手軽に活用できます。
また、芝生の健康に影響を与えず、自然な緑色を演出できるため、芝生のメンテナンスを簡単にしたい方におすすめの方法です。
芝生用着色剤のメリット
- 即効性がある(散布後すぐに緑の芝生を実現)
- 芝生を傷めずに美しい見た目をキープ
- 寒冷地や冬場の芝生管理が楽になる
- 水やり・肥料管理が不要で手軽に実施可能
ただし、長期間持続するわけではなく、雨や摩擦によって色落ちすることがあります。
そのため、定期的な再散布が必要になります。
芝生用着色剤の使い方と注意点
着色剤を使用する際は、以下のポイントを押さえることでムラなく自然な仕上がりになります。
着色剤は均一に散布し、しっかり乾燥させる
- 着色剤は水で希釈(指定の濃度で調整)し、芝生全体にムラなく散布する
- スプレーや噴霧器を使うと、均等に塗布しやすい
- 散布後は完全に乾燥させる(2〜3時間)ことで色落ちを防ぐ
雨の日は避けて使用する
- 着色剤は水溶性のものが多いため、雨や霜が降りる前に散布するのがベスト
- 予報を確認し、晴れの日や乾燥した日に作業する
- 散布後に急な雨が降ると流れてしまう可能性があるため注意
定期的な再散布で長期間緑をキープ
- 着色剤は1〜3ヶ月程度で色あせるため、必要に応じて再散布を行う
- 芝生が摩耗する部分(よく歩く場所など)は特に色落ちしやすいため、部分的に塗り直しも有効
- 長期間の美しさを維持するためには、2ヶ月に1回のメンテナンスが理想的
このように、芝生用着色剤を使うことで、冬の間も手軽に美しい緑の芝生を維持することができます。
そして、「冬の芝生を美しく保ちたいけれど、手間をかけたくない」という方には、芝生用着色剤が最も簡単で効果的な方法です!
まとめ:【ガーデニング初心者必見!】一年中「緑の芝生」を保つ3つの秘訣!
いかがでしたか?
ガーデニング初心者でも、これらの方法を取り入れることで、一年中美しい緑の芝生を実現できます。
「寒地型の西洋芝」の選択、「ウィンターオーバーシード」の実施、そして「芝生用の着色剤」の使用により、目を楽しませるだけでなく、心もリラックスさせる美しい芝生を手に入れましょう。
さあ、今すぐ実践して、理想の芝生を手に入れましょう!
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