「芝生の手入れが大変で続けられない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
なぜなら、芝生は美しい一方で、芝刈り・水やり・雑草対策など維持管理に多くの手間と費用がかかるからです。
この記事では、芝生をやめたい方に向けて、ローメンテナンスで快適かつおしゃれな庭を実現する方法をわかりやすく解説していきます。

芝生のメンテナンスはとても大変なものです。ぜひ参考にしてください。
芝生をやめたいと感じる3つの理由
芝生の庭は、完成した直後はとてもきれいで、「やってよかった」と感じる人も多いはずです。ただしその美しさは、維持し続けることを前提にしたとき、少しずつ重荷に変わっていくことがあります。
ここでは、実際に多くの人が「芝生をやめたい」と感じ始める代表的な理由を見ていきます。
日々のメンテナンスが想像以上に重い
芝生の手入れは、特別な技術が必要なわけではありません。問題は、簡単な作業が、長期間・高頻度で続くことです。
- 春〜秋にかけての芝刈り(成長期は週1前後)
- 夏場の水やり(朝夕の2回が理想)
- 芝の隙間から出てくる雑草の手作業除去
- 年に数回の施肥や病害虫対策
とくに、これらが積み重なると…
- 週末は常に庭作業
- 旅行や外出前に水やりを気にする
- 暑さや体力的な負担が増える
といった状態になりやすくなります。
こうしてメンテナンスが「生活の予定」に組み込まれてくると、庭は癒しの場所ではなく、管理しなければならない対象に変わってしまいます。
維持費が「見えにくく」積み上がる
芝生は、「植えてしまえばお金がかからない」と思われがちですが、実際には少しずつ、しかし確実にコストが発生し続ける庭素材です。
- 夏場の水道代(毎日の散水で月数千円)
- 肥料・除草剤・殺菌剤などの消耗品(年1〜2万円前後)
- 芝刈り機・散水器具の購入や修理・買い替え
一つひとつは大きな出費ではなくても、庭が広いほど、その合計は無視できなくなります。とくに、「きれいな状態を保ちたい」と思うほど、手間と同時にコストも増えていくのが芝生の特徴です。
景観が単調になり、使わなくなる
一面の緑は、最初は爽やかで魅力的です。
しかし、数年経つと…
- 季節による変化が少ない
- 花や実のような“見どころ”がない
- 眺めるだけで、実際には庭を使わない
と感じ始める人も少なくありません。
そして、「見るだけ」「管理するだけ」の庭になった瞬間、芝生は手間と費用の割に、得られる満足感が少ない選択になってしまいます。
そのため、この段階で多くの人が…
「この庭、今の暮らしに本当に合っているのかな?」
と考え始め、芝生をやめる、もしくは一部を別の形に変えることを検討し始めるのです。
芝生をやめてよかったと感じる変化
芝生をやめた人の多くが口にするのは、「庭そのもの」よりも、庭との付き合い方が変わったという点です。そして、見た目を維持するために追われていた時間や労力が減り、庭が再び「生活の一部」として機能し始めます。
手入れの時間が減り、気持ちに余裕が出る
芝生をやめることで、まず実感しやすいのが定期作業から解放される感覚です。
- 週末に芝刈りを予定に入れなくていい
- 夏の朝夕、水やりの時間に縛られない
- 雑草が目に入るたびに気にしなくて済む
とくに、「今日は何もしなくていい庭」になることで、庭に出ること自体がストレスではなくなります。
その結果…
- 花を1鉢置いてみる
- イスを出して少し座る
- 家族や子どもが気軽に庭を使う
といった、使うための庭に戻っていくケースが多く見られます。
維持費が固定化され、予算管理がラクになる
芝生は、状態を保とうとするとどうしても支出が変動しがちです。しかし、一方で砂利・防草シート・タイル・ウッドデッキなどに切り替えると…
- 水道代がほぼかからない
- 肥料・薬剤を定期購入しなくて済む
- 消耗品の出費が予測しやすい
といった形で、年間コストが見えやすくなります。
とくに、「毎年なんとなくお金がかかる庭」から、「初期費用+最低限の維持費で済む庭」へ変わることで、家計の中での扱いもシンプルになります。
庭を「使う前提」で考えられるようになる
芝生があると…
- 傷めないように歩く
- 汚さないように気を使う
- 手入れを前提にデザインを考える
といった制約が生まれがちです。しかし、芝生をやめることで…
- 歩きやすい動線をつくる
- イスやテーブルを置く
- 子どもやペットが気兼ねなく使える
など、「どう使うか」から庭を考えられるようになります。
結果として、庭が「眺める場所」から「過ごす場所」へ変わり、暮らしの中での価値がはっきりしてきます。
このように、芝生をやめることは、決して妥協や後退ではありません。
そして、大切なのは…
「手間・費用・時間をかけ続ける庭」か「無理なく付き合える庭」か
を見直し、今の生活に合う形へ調整することです。
この視点を持てると、次に「どう変えるか」「どこまで自分でやるか」という判断がしやすくなります。
芝生の代わりに選ばれているローメンテナンスな庭アイデア
芝生をやめたあと、「何に変えるか」で庭の満足度と手間は大きく変わります。
ここでは、実際によく選ばれている“手入れを減らしつつ、庭として成立しやすい選択肢”を紹介していきます。
地被植物(クラピア・タマリュウ)
「緑は残したいが、芝生ほどの管理は避けたい」そんな人に選ばれているのが地被植物です。
クラピア
- 芝より成長がゆるやかで、刈り込みは年1〜2回程度
- 小さな花が咲き、芝生とは違った表情が出る
- 密に広がるため、雑草が生えにくい
タマリュウ
- 日陰にも強く、玄関まわりやアプローチ向き
- 丈が低く、ほぼ放置でも形が崩れにくい
向いている人
- 見た目は「緑」を残したい
- 芝刈り・水やりを大幅に減らしたい
注意点
- 植え付け初期は管理が必要
- 踏圧が強い場所には不向きなケースもある
砂利・防草シート
最も手間を減らしやすい定番の組み合わせです。
- 防草シート+砂利で雑草対策を構造的に解決
- 水やり・施肥は不要
- 色・サイズで和風〜モダンまで対応可能
とくに…
- 家の裏側
- 日陰
- あまり使わないスペース
では、満足度が高くなりやすい選択です。
向いている人
- とにかく管理を減らしたい
- 雑草ストレスから解放されたい
注意点
- 下地処理が甘いと数年後にやり直しになる
- 歩く場所は砂利の種類を選ぶ必要あり
花壇・多年草中心の庭
芝生の「単調さ」に飽きた人に選ばれているのが、植える量を絞った花壇・多年草中心の庭です。
- 毎年植え替え不要な宿根草を中心に構成
- 季節ごとの変化が楽しめる
- 手入れは「部分的」で済む
向いている人
- 庭に季節感や彩りがほしい
- 手入れは「少しなら楽しめる」
注意点
- 植えすぎると逆に管理が増える
- 雑草対策(マルチング等)は必須
ウッドデッキ・タイル舗装
芝生を完全にやめ、庭を“使う空間”に切り替える選択です。
- ほぼメンテナンス不要
- 掃除だけで清潔を保てる
- イス・テーブルを置いてすぐ使える
とくに、「庭を眺める」から「庭で過ごす」へ価値が変わるのが特徴です。
向いている人
- 庭でくつろぎたい
- 子ども・家族で使いたい
注意点
- 初期費用は高め
- 勾配・排水を誤るとトラブルになりやすい
芝生をやめる前に知っておくべき注意点
芝生をやめること自体は、特別難しい作業ではありません。ただし、やり方を誤ると「また手間が増える庭」になってしまうのも事実です。
ここでは、実際によくある失敗につながりやすいポイントを整理していきます。
芝は「根まで」処理しないと再発する
芝生は、表面をはがしただけでは終わりません。なぜなら、地下に残った根やランナーから、高確率で再生してしまうからです。
とくに…
- 高麗芝
- 野芝
は生命力が非常に強く、数週間〜数か月で新芽が出てくるケースも珍しくありません。
とくに、「一度きれいにしたはずなのに、また芝が生えてきた」という後悔は、根の処理が不十分だったことが原因であることがほとんどです。
そのため、スコップで表土ごと削る、もしくは面積が広い場合は撤去作業を業者に任せるなど、最初にどこまでやるかを決めておくことが重要です。
防草対策を省くと二度手間になる
芝を撤去して地面が露出すると、次に生えてくるのは芝ではなく雑草です。
とくに、防草シートを入れずに砂利だけ敷くと…
- 数か月〜1年で雑草が突き抜ける
- 結局また除草作業が必要になる
- 砂利をどかしてやり直す羽目になる
といった状況になりやすくなります。そして、芝 → 雑草へ置き換わっただけでは、「芝生をやめた意味」が薄れてしまいます。
そのため、長期的に楽にするためには、防草シート+仕上げ材(砂利・チップなど)をセットで考えることが前提です。
動線・水はけで向き不向きが分かれる
どんな素材でも万能ではありません。なぜなら、庭の使い方や環境によって、向き・不向きがはっきり分かれるからです。
- よく歩く場所
→ 細かすぎる砂利や柔らかい素材は不向き - 水が溜まりやすい場所
→ 透水性のない施工は後悔しやすい - 日陰が多い場所
→ 植物系は育ちにくいケースもある
とくに、動線と排水は、一度施工すると簡単には直せないポイントです。
そのため、「見た目が良さそう」だけで決めるのではなく、どう使う場所か・どんな環境かを先に整理しておくと、失敗を防ぎやすくなります。
このように、芝生をやめるかどうか以上に大切なのは、やめたあと、楽になるかどうかです。
そして、ここまでの注意点を押さえておくことで、次に考えるべき「DIYでいけるか/業者を入れるか」という判断が、かなりしやすくなります。
業者に頼んだほうがいいケース【判断の分かれ目】
芝生の撤去や庭づくりは、小規模であればDIYでも十分に対応できます。ただし、条件次第では「自分でやること」がリスクになるケースもあります。
ここでは「業者に丸投げすべき」という話ではなく、一度プロの視点を入れたほうが失敗しにくい場面を整理していきます。
庭が広い(20㎡以上)
庭が広くなるほど…
- 芝の撤去量が増える
- 廃土・処分の手間がかかる
- 作業日数が読めなくなる
といった問題が一気に出てきます。
そのため、途中で体力的・時間的に止まってしまうと、中途半端な状態で放置されるリスクも高くなります。
とくに、広さがある場合は、「どこまでDIYで、どこから業者か」を最初に切り分けるだけでも、負担が大きく減ります。
芝の根が深く、撤去量が多い
高麗芝・野芝などは、表面以上に地下の根やランナーが厄介です。
- 表面はきれいでも、数週間後に再生
- 何度も掘り返すことになり、地面が荒れる
こうしたケースでは、撤去作業だけ業者に任せるという選択も現実的です。
なぜなら、「自分でやってみたけど無理だった」より、最初に状況を見てもらう方が、結果的に楽になることもあるからです。
水はけが悪く、勾配調整が必要
水が溜まりやすい庭では…
- 砂利が沈む
- 防草シートが浮く
- コケ・ぬかるみが出る
といったトラブルが起きやすくなります。とくに、勾配調整や排水処理は、やり直しがきかない代表的なポイントです。
そのため、この部分だけは、「見てもらう」「判断してもらう」価値が高い工程と言えます。
防草シート+砂利を「長持ち」させたい
見た目は同じでも…
- 下地の整え方
- シートの重ね方
- 端部・立ち上がりの処理
で、数年後の状態は大きく変わります。なぜなら、「とりあえず敷く」と「10年持たせる前提で敷く」では、考え方が違うからです。
とくに、長期的に手間を減らしたいなら、施工の考え方だけでもプロ基準を知っておくと安心です。
途中でやり直す余裕がない
- 仕事が忙しい
- 体力に不安がある
- 失敗すると再工事が大変
こうした条件がある場合、「試しにやってみる」が成立しません。そして、このときの判断基準は、とてもシンプルです。
失敗したとき、元に戻せるか?
そのため、戻せない・やり直しが重い場所ほど、最初だけでもプロの意見を聞いておく価値があります。
このように、業者に頼むかどうかは、「できるか」ではなく「失敗したときに困らないか」で考える。この視点を持つだけで、DIYと業者の使い分けが、ぐっと現実的になります。
また、芝生をやめるか迷っている段階なら、庭全体を見て「どこまでDIYでいけるか」を一緒に整理してくれる外構業者に一度相談してみるのも一つの方法です。
そして、外構・エクステリアパートナーズなら、無料相談や相場確認だけでも対応してもらえるので、やる・やらないを決める前の判断材料として使えます。
DIYと業者施工の費用感(目安)
芝生をやめるときに多くの人が悩むのが、「自分でやった場合と、業者に頼んだ場合で何がどれくらい違うのか」という点です。
ここでは、金額だけでなく“見えにくいコスト”も含めて整理していきます。
芝生撤去(約10㎡の場合)
内容
- 費用目安
- 実態
- 注意点
DIY
- 数千円〜
- 体力・時間の負担が大きい
- 廃土処分・再発リスク
業者
- 2〜5万円
- 半日〜1日で完了
- 根まで処理されやすい
DIYは材料費こそ安く済みますが、
- 掘る作業の重労働
- 土・芝の処分先確保
- 根が残って再生する可能性
といった負担があります。
しかし、一方で業者は、撤去・処分・再発防止まで含めた作業になるため、「確実に終わらせたい人」向きです。
防草シート+砂利施工(約10㎡)
内容
- 費用目安
- 実態
- 注意点
DIY
- 1〜2万円
- 下地づくりが成否を分ける
- 数年後にやり直しの可能性
業者
- 5〜10万円
- 耐久性を考慮した施工
- 長期的に安定しやすい
DIYの場合、防草シートの重ね方・固定方法・端部処理を誤ると、数年後に雑草が復活するケースがあります。
しかし、業者施工は初期費用こそ高めですが、「敷き直し不要」を前提に考えると、結果的に楽になることもあります。
全面施工(20㎡以上)
内容
- 費用目安
- 実態
- 注意点
DIY
- 材料費は抑えられる
- 作業期間が読めない
- 途中放置・やり直し
業者
- 15〜30万円前後
- 工期が明確
- 排水・勾配まで対応
とくに、20㎡を超えると、DIYは「できるか」より「続くか」が問題になります。
そして、途中で中断すると、
- 雨で地面が荒れる
- 資材が無駄になる
など、かえって負担が増えることもあります。
「一部DIY+一部業者」という現実的な選択
費用を抑えつつ失敗を減らす方法として、次のような分担もよく選ばれています。
- 芝撤去だけ業者
- 勾配・下地だけ業者
- 仕上げ(砂利敷き)はDIY
この方法なら、お金・時間・安心感のバランスを取りやすくなります。
※立地条件・処分費・資材グレードにより金額は変動します
※正確な費用は現地確認が前提になります
そして、この費用感を知っておくことで、次に「無料相談で何を聞けばいいか」も明確になります。
よくある質問(FAQ)
芝生をやめるか迷っている段階では、「やっていいのか」「後戻りできるのか」といった不安がつきものです。ここでは、実際によく聞かれる疑問をまとめました。
Q1. 芝生は一部だけやめることもできますか?
A. はい、可能です。
実際には「庭の全部」を一度に変える人のほうが少なく、
- よく歩く動線だけ
- 日陰で芝が育ちにくい場所
- 管理が負担になっている一角
といった問題が出やすい場所から切り替えるケースが多いです。とくに、一部だけ砂利や舗装に変えることで、手間と見た目の両方を改善できることもあります。
Q2. 防草シートは必須ですか?
A. 長期的に楽にしたいなら、ほぼ必須と考えてください。
なぜなら、芝撤去後に防草シートを入れないと…
- 雑草がすぐに生える
- 結局、除草作業が続く
- 数年以内にやり直しになる
といった状況になりがちだからです。
そのため、「とりあえず敷く」よりも、10年先まで手間を減らす前提で施工するかどうかが判断の分かれ目です。
Q3. DIYで始めて、途中から業者に切り替えられますか?
A. 切り替えは可能ですが、条件次第で費用が増えることがあります。
なぜなら、途中で業者に依頼すると…
- 一度敷いた資材の撤去
- 下地のやり直し
が必要になる場合があるからです。
そのため、「ここはDIY」「ここは最初から業者」と役割を最初に決めておくほうが、結果的に無駄が出にくくなります。
Q4. 見積もりや相談だけでも大丈夫ですか?
A. 問題ありません。多くの業者は無料相談・相場確認に対応しています。
とくに、今すぐ依頼する必要はなく…
- 自宅の庭だと、どこまでDIYでいけるか
- 業者に頼むとしたら、どの範囲か
- おおよその費用感
を知るだけでも、判断材料として十分役立ちます。そのため、「頼むかどうか決める前に、聞くだけ」という使い方でも問題ありません。
まとめ:「やめる」より「どう変えるか」を決める
いかがでしたか?
芝生をやめるかどうかで悩むとき、本当に考えるべきなのは「続けられる庭かどうか」です。
- 手入れに追われていないか
- 費用が負担になっていないか
- 今の暮らしに合っているか
芝生をやめることは、庭を手放すことではありません。負担を減らし、使い方を見直すことで、庭はもう一度、生活に馴染む空間になります。
とくに、すべてを一気に変える必要はなく…
- 一部だけ砂利にする
- 動線だけ舗装する
- 緑は別の形で残す
といった調整でも十分です。
そして、「やめるか/続けるか」ではなく、「どう変えれば無理なく続くか」。この視点で考えると、DIYか業者かの判断も、自然と見えてきます。
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