ガーデニングを始める際、お庭にどんな木を植えるかは大きな決断です。とくに、「常緑樹」と「落葉樹」の選択は、お庭の年間を通じた景観に大きく影響します。
そこで今回は、常緑樹の選択に焦点を当て、そのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
そして、適切な木を選ぶことで、あなたのお庭が一年中魅力的な空間に変わるかもしれません。

木は簡単に植え替えるものではありません。だからこそ、最初の選び方がとっても大切。この機会にしっかりと情報をキャッチして、あなたのお庭に最適な木を選びましょう!
常緑樹の特徴
常緑樹は、その名の通り、一年中緑の葉を保つ樹木です。
なぜなら、落葉樹のように季節ごとに葉を落とすことがないからです。そのため、年間を通して安定した景観を維持できるのが最大の特徴です。
1. 四季を通じて美しい緑を維持
冬になっても葉を落とさないため、寒い季節でも庭の彩りを保ちます。とくに、日本の冬は寒々しい景色になりがちですが、常緑樹があることで一年中活気のある庭を演出できます。
また、植物が少なくなる冬場でも、常緑樹の存在が生命感を与えてくれます。
2. 風よけや目隠しとしての機能
常緑樹はしっかりと葉を茂らせるため、風よけとしての役割を果たします。とくに、強風が吹きやすい地域では、風を遮る自然のバリアとして機能し、庭や建物を守る効果があります。
また、目隠しとしても優秀で、隣家や道路からの視線を遮る生垣として利用されることも多いです。
3. 雪や乾燥からの保護
常緑樹は雪が降っても枝や葉を落とさないため、雪の重みに耐える力があります。また、針葉樹のように枝がしなやかなものは、雪が積もっても自然に落とせるため、倒木のリスクが低くなります。
さらに、乾燥した環境でも葉が水分を保持しやすい構造を持っているため、比較的水不足に強い種類が多いのも特徴です。
4. お庭や公園での活用
これらの特性から、常緑樹は庭や公園で非常に重宝されています。
そのため、庭に植えることで、年中変わらない緑の景観を楽しむことができます。
さらに、防風・防音・目隠しといった機能的なメリットも得られます。
とくに、家の境界に植えることでプライバシーを確保しながら、ナチュラルな雰囲気を演出できるのも魅力です。
このように、常緑樹は景観維持だけでなく、機能的な面でも優れた特徴を持っています。そのため、お庭づくりにおいて非常に有用な選択肢となります。
常緑樹のメリット
常緑樹は、一年を通して緑の葉を保ち、庭の景観を美しく維持できる魅力的な樹木です。そのため、落葉樹と異なり、冬でも葉を落とさず、庭に安定した彩りをもたらしてくれます。
さらに、強風や雪から家を守る自然のシールドとしての役割や、
水分を効率的に保持する能力を持つなど、実用的なメリットも豊富です。
ここでは、常緑樹が持つ具体的な利点について詳しく解説していきます。
四季を通じた美しい景観
常緑樹は、一年を通して緑の葉を茂らせるため、庭の景観を美しく保つ大きなメリットがあります。なぜなら、冬になっても葉を落とさないからです。
これにより、庭が寂しくならず、一年中緑の美しさを楽しむことができます。
そして、落葉樹が葉を落とす冬場は、庭全体の色彩が乏しくなりがちです。しかし、常緑樹があることで、変わらない彩りを維持することが可能です。
また、花が咲かない時期でも緑があることで、庭に自然の活力を感じられます。とくに、和風庭園やナチュラルガーデンでは、常緑樹が重要なアクセントとなり、安定した景観を作り出してくれます。
自然のシールドとしての役割
常緑樹は、風や雪、直射日光から家や庭を守る「自然のシールド」としての機能も果たしてくれます。
風よけとしての効果
常緑樹は一年中葉を茂らせているため、防風対策として優れています。とくに、家の周囲に植えることで、強風の影響を軽減し、冬の冷たい風が直接建物に当たるのを防ぐことができます。
そのため、風の強い地域では、生垣やシンボルツリーとして活用することで、
風の勢いを和らげる効果が期待できます。
雪からの保護
針葉樹のような常緑樹は、枝が柔軟でしなやかなため、雪の重みで折れにくい特徴があります。
冬に雪が積もる地域では、庭木が雪の重みでダメージを受けることが多いです。しかし、常緑樹を取り入れることで、そのリスクを軽減できます。
また、建物の近くに植えることで、雪や風による直接的な影響を減らしてくれます。これにより、快適な住環境を維持することが可能になります。
暑さ対策にも効果的
夏場には、常緑樹が強い日差しを遮る役割を果たしてくれます。とくに、南向きや西向きの庭では、直射日光の当たりすぎを防ぎ、室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
そして、こうした自然のシェード(影)を活用することで、エアコンの使用を減らし、省エネにも貢献します。
水分保持能力
常緑樹の葉は厚みがあるものが多く、乾燥に強い種類が多いのが特徴です。そのため、乾燥する季節や雨が少ない地域でも、効率的に水分を保持しながら健康を維持できます。
水分の蒸発を抑える葉の構造
常緑樹の多くは、葉の表面にワックス状の層(クチクラ層)を持ち、水分の蒸発を抑える仕組みになっています。
とくに、ツバキやカシのような厚みのある葉を持つ常緑樹は、
乾燥に非常に強く、夏場でも青々とした葉を保つことができます。
管理の手間を軽減
常緑樹は落葉樹のように毎年大量の葉を落とすことがないため、掃除の手間が減ります。また、乾燥に強いため、水やりの頻度も少なく済むため、庭の維持管理が楽になるのもメリットの一つです。
とくに、広い庭や手入れが行き届きにくい場所に植える場合、管理が容易な常緑樹は大変便利です。
このように、常緑樹には景観維持の面だけでなく、
気候への適応や庭の管理を楽にするという多くのメリットがあります。
そして、庭づくりにおいて、機能性と美しさの両方を兼ね備えた常緑樹を取り入れることで、より快適で魅力的な庭を実現できます。
常緑樹のデメリット
常緑樹は一年を通して緑を維持し、美しい庭の景観を保つメリットがあります。
しかし、一方でいくつかのデメリットも存在します。
そのため、庭のデザインや植栽計画を考える際には、
これらの特性を理解し、適切に対策を講じることが重要です。
ここでは、常緑樹を取り入れる際に注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
重厚感のある外観
常緑樹は濃い緑色の葉を茂らせるため、庭全体の雰囲気が重たく見えることがあります。とくに、葉が密に生い茂る種類(カシ、シラカシ、モチノキなど)は、圧迫感を感じやすい傾向があります。
また、庭のデザインによっては、常緑樹を多用しすぎると単調な印象を与えたり、
自然な広がりが感じにくくなることもあります。
そのため、植栽のバランスを考慮し、以下のような工夫を取り入れると良いでしょう。
- 落葉樹や低木と組み合わせる・・・
常緑樹と落葉樹を適度に配置することで、重厚感を和らげ、自然な調和を生み出します。 - 花や明るい葉色の植物を取り入れる・・・
明るい緑や黄色の葉を持つ低木や、季節の花を植えることで、色のコントラストを楽しめます。 - 剪定で適度に透かす・・・
適度な剪定を行うことで、葉の密度を調整し、圧迫感を軽減できます。
下草の育成が困難
常緑樹の下は一年中葉が茂っているため、地面に日光が届きにくくなります。そのため、下草が育ちにくく、土がむき出しになってしまうことがあります。
とくに、枝葉が密な種類(スギ、ヒノキ、マツなど)の下では、
ほとんど日が差し込まず、草花が根付きにくい環境になります。
そして、この問題を解決するには、以下の対策が有効です。
- 耐陰性のある植物を選ぶ・・・
シダ類やギボウシ(ホスタ)、クリスマスローズ、フッキソウなどの日陰に強い植物を下草として植えると、美しい景観を保ちやすくなります。 - 敷石やウッドチップを活用する・・・
下草が育ちにくい場所には、ウッドチップや砂利を敷くことで、ナチュラルな雰囲気を演出できます。 - 剪定で光を取り入れる・・・
枝を適度に透かして日光が地面に届くように調整すると、下草の生育環境が改善されます。
寒さへの弱さ
常緑樹の中には寒さに弱い種類があり、寒冷地では枯れたりダメージを受けたりすることがあります。
とくに、南国原産の樹木(オリーブ、シマトネリコ、カポックなど)は、
寒冷地では冬の寒さに耐えられないことが多いです。
そのため、寒冷地で常緑樹を植える際には、以下の点に注意しましょう。
- 耐寒性のある種類を選ぶ・・・
モミ、コニファー類(ゴールドクレスト、ブルースプルース)、ツバキ、マサキなどの寒さに強い常緑樹を選ぶと、冬場のダメージを防げます。 - 冬の防寒対策を行う・・・
寒さに弱い樹種を植える場合、寒冷地では株元をマルチングしたり、不織布で防寒カバーをかけるなどの対策が必要です。 - 風の当たりにくい場所に植える・・・
北風が直接当たる場所ではなく、建物や生垣で風を防げる場所に植えることで、冬場の寒さ対策になります。
冬の日当たりへの影響
常緑樹は冬でも葉を落とさないため、日光を遮ることがあります。
なぜなら、落葉樹であれば冬場に葉が落ちて日差しを取り込めます。しかし、常緑樹の場合は夏と同様に影を作ってしまうため、冬場の日照が少なくなる可能性があるからです。
とくに、南側に大きな常緑樹を植えてしまうと、
室内の日当たりが悪くなり、暖房の効率にも影響を与えることがあります。
そのため、この問題を避けるためには、以下の点を考慮しましょう。
- 植える場所を慎重に計画する・・・
冬場の日照を確保するため、建物の南側には大きな常緑樹を植えないようにするのが理想的です。 - 剪定で枝を調整する・・・
適度に剪定して葉の密度を減らし、冬場の日照を確保する工夫が必要です。 - 樹形を工夫する・・・
枝が広がりすぎない円錐形の樹木(コニファー類)を選ぶと、日当たりを確保しやすくなります。
四季の変化を感じにくい
常緑樹は一年中緑を保つため、落葉樹のような季節の変化を感じにくいという特徴があります。
なぜなら、春の新芽や秋の紅葉を楽しむことができないからです。そのため、庭の季節感を重視したい場合にはデメリットとなることがあります。
そして、この問題を解決するためには、以下の方法が効果的です。
- 落葉樹と組み合わせる・・・
モミジなどの落葉樹を取り入れることで、季節の移ろいを感じられる庭になります。 - 花が咲く常緑樹を選ぶ・・・
ツバキ、サザンカ、オガタマノキなど、季節ごとに花を咲かせる常緑樹を選ぶと、四季の変化を楽しめます。 - 草花をプラスする・・・
シーズンごとの草花を植えることで、常緑樹の安定感と季節感の両方を楽しめます。
このように、常緑樹は一年中安定した緑を保ち、庭の景観を維持するのに適した樹木です。しかし、重厚感のある外観や下草の育成困難、冬場の日照への影響など、いくつかのデメリットもあります。
そして、これらの特徴を理解し、植える場所や組み合わせる植物を工夫することで、
より快適で魅力的な庭を作ることができます。
常緑樹を取り入れる際は、その特性を活かしつつ、バランスの取れたガーデンデザインを考えることが大切です。
剪定のタイミングと方法
剪定は、常緑樹を健康に保ち、美しい樹形を維持するために非常に重要な作業です。
そして、適切なタイミングと方法で剪定を行うことで、
木の成長を促し、害虫や病気のリスクを減らすことができます。
ここでは、常緑樹の剪定のタイミングと具体的な方法について詳しく解説していきます。
剪定のタイミング
常緑樹の剪定に適した時期は、春先(3月~5月)と秋(9月~11月)の2つのタイミングがあります。
また、それぞれの時期に剪定を行うことで、
木にかかる負担を最小限に抑えながら、健康的な成長を促すことができます。
春先(3月〜5月):成長前の剪定
春は植物が成長を始める時期であり、剪定によるダメージを最小限に抑えつつ、
新しい芽の発生を促すのに適しています。
剪定のメリット
- 冬の間に枯れた枝を取り除き、健康な枝の成長を促進できる。
- 樹形を整えやすく、全体的なバランスを調整しやすい。
- 剪定後の回復が早く、新しい枝や葉がすぐに生えてくる。
注意点
- 剪定のやりすぎは、成長に必要なエネルギーを奪う可能性があるため、強剪定は避ける。
- 常緑針葉樹(マツ、スギ、ヒノキなど)は、成長点を切りすぎると形が崩れるため、軽い剪定にとどめる。
秋(9月〜11月):冬に備えた軽い剪定
秋は冬に向けて木のエネルギー消費を抑えるために、不要な枝を整理する時期です。
剪定のメリット
- 風通しをよくし、冬場の病害リスクを減らせる。
- 弱った枝や不要な枝を取り除くことで、冬の間の負担を軽減できる。
- 雪の重みで折れそうな枝をあらかじめ除去し、木のダメージを防ぐ。
注意点
- 寒冷地では、秋の剪定をやりすぎると冬の寒さに耐えられなくなるため、軽めに行う。
- 剪定後の新芽が寒さで傷むことがあるため、剪定後に適切な防寒対策をする。
剪定の方法
剪定の目的は、木の健康を維持し、見た目を美しく整えることです。そのため、ここでは、代表的な剪定方法を3つ紹介します。
1. 風通しを良くする剪定
枝が密集しすぎると、風通しが悪くなり、湿気がこもって病害虫が発生しやすくなります。とくに、カビや病気を引き起こす菌が繁殖しやすくなるため、定期的に不要な枝を間引くことが重要です。
剪定のポイント
- 内部に入り込んでいる枝や交差している枝を間引く。
- 適度に空間を作り、日光と風が行き渡るようにする。
- 1度に大量に切らず、数回に分けて剪定することで木への負担を軽減する。
2. 形を整える剪定
庭の景観を美しく保つためには、常緑樹の樹形を整えることが重要です。とくに、生垣やシンボルツリーとして植えられている場合、定期的な剪定が必要になります。
剪定のポイント
- 樹形を均一にするため、外側に伸びすぎた枝をカットする。
- 樹木の自然な成長を妨げないよう、バランスを見ながら慎重に剪定する。
- 剪定バサミやノコギリを使用し、切り口が滑らかになるように注意する。
3. 枯れ枝や病気の枝を取り除く
枯れた枝や病気の枝を放置すると、病害が広がる原因になります。とくに、カビや害虫が発生している枝は早めに取り除くことで、他の部分への感染を防ぐことができます。
剪定のポイント
- 枯れた枝や病気の兆候がある枝を、根元から切り落とす。
- 剪定後、切り口に癒合剤を塗ることで、病気の侵入を防ぐ。
- 病気の枝を切った道具は、アルコール消毒をしてから次の剪定に使用する。
このように、常緑樹の剪定は、木の健康維持や美しい庭づくりに欠かせない作業です。そして、適切な時期に剪定を行うことで、樹木の成長を助け、病害のリスクを減らすことができます。
また、庭木の剪定は、プロに任せるという方法もあります。
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常緑樹の種類と具体例
常緑樹にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や生育環境に適した植え方があります。
ここでは、庭木として人気のある常緑樹の具体例を紹介していきます。そして、樹形や成長の特徴を考慮しながら、庭のデザインや環境に合った木を選びましょう。
1. オリーブ
特徴
オリーブは、銀灰色の細長い葉と独特のシルエットが魅力的な常緑樹です。
南欧風の庭やドライガーデンにもよく合い、おしゃれな雰囲気を演出できます。そして、春から初夏にかけて小さな白い花を咲かせ、秋には実をつけます。
また、オリーブの実は食用にもなり、観賞だけでなく実を収穫する楽しみもあります。
- 成長が比較的遅く、剪定をしながら樹形を整えやすい。
- 樹齢が長く、しっかりと根付けば管理が比較的楽。
- 乾燥に強く、耐暑性も高いため、日本の暖かい地域でも育てやすい。
おすすめの環境
- 日当たりの良い場所・・・
太陽を好むため、日光がよく当たる場所に植える。 - 排水の良い土壌・・・
湿気が多すぎると根腐れを起こしやすいため、水はけの良い土壌を選ぶ。 - 寒冷地では鉢植えが無難・・・
霜や厳寒に弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は室内に取り込むのがおすすめ。
2. ソヨゴ
特徴
ソヨゴは、葉が風にそよぐように揺れることから名前がついた常緑樹で、優雅な雰囲気を持っています。そして、最大の魅力は、秋から冬にかけてつける赤い実。
とくに、雌木はたくさんの実をつけ、冬の庭を彩るアクセントになります。また、成長が遅いため剪定の手間が少なく、シンボルツリーや生垣として人気があります。
- 光沢のある美しい葉が特徴で、見た目に爽やかさをプラス。
- 雄木と雌木があり、雌木は赤い実をつける。
- 病害虫に強く、比較的育てやすい。
おすすめの環境
- 半日陰でも育つ・・・
強い日差しを避けた明るい日陰の場所でも元気に育つ。 - 寒冷地にも適応・・・
比較的耐寒性があり、幅広い地域で栽培可能。 - 風通しの良い環境が理想・・・
湿気がこもると病害虫のリスクがあるため、適度な剪定をして風通しを確保する。
3. シマトネリコ
特徴
シマトネリコは、涼しげな雰囲気を持つ細かい葉と、スラリとした樹形が特徴の常緑樹です。そのため、ナチュラルガーデンやモダンな庭にも調和しやすく、シンボルツリーとして人気があります。
また、初夏には白い小さな花を咲かせ、爽やかな印象を与えます。
- 成長が速く、短期間で立派な木に育つ。
- 軽やかな葉が風にそよぐため、涼しげな雰囲気を演出できる。
- 樹高が高くなりやすいため、定期的な剪定が必要。
おすすめの環境
- 日当たり・半日陰どちらでも育つ・・・
日向が理想だが、半日陰でも順応できる。 - 暖かい地域向き・・・
寒さにやや弱いため、寒冷地では防寒対策が必要。 - 広いスペースがあると理想的・・・
成長が早いため、狭い庭では定期的な剪定が必要になる。
このように、常緑樹にはそれぞれ異なる特徴があり、庭のデザインや環境に応じた選び方が重要です。そして、植える場所の環境や管理の手間を考慮しながら、自分の庭に合った常緑樹を選びましょう。
下草の具体例
下草は、庭のデザインを美しく仕上げるだけでなく、
雑草を抑えたり、土の乾燥を防いだりする役割もあります。
とくに、常緑樹の下などの日陰になりやすい場所では、耐陰性のある下草を選ぶことが重要です。ここでは、日陰でも元気に育つ下草として人気のある3種類を詳しく紹介していきます。
1. ヒューケラ
特徴
ヒューケラは、カラフルな葉が魅力の多年草で、シェードガーデン(半日陰・日陰の庭)に最適な植物です。葉の色は緑、赤、紫、オレンジ、ピンクなど多様で、品種によってさまざまなカラーバリエーションがあります。
そして、春から初夏にかけて、小さなベル状の花を咲かせ、花も楽しめる植物です。
- カラーリーフとしての魅力・・・
葉の色が豊富で、庭のアクセントになる。 - 年間を通じて葉が美しい・・・
寒さに強く、冬でも葉を落とさずに楽しめる品種が多い。 - 低メンテナンス・・・
管理が比較的簡単で、剪定や手入れの手間が少ない。
おすすめの環境
- 半日陰から日陰でも育つ・・・
強い直射日光が苦手なため、常緑樹の下や建物の北側にも適している。 - 湿気のある場所でもOK・・・
水はけの良い土壌を好むが、ある程度の湿気にも耐えられる。 - 鉢植えにも向いている・・・
寄せ植えのアクセントとしても人気があり、コンテナガーデンにも最適。
2. ギボウシ
特徴
ギボウシは、大きくて厚みのある葉が特徴の多年草で、耐陰性に優れています。葉の色や模様にバリエーションがあり、緑一色のものから、斑入り(白や黄色の縁取り)のものまでさまざまな品種があります。
そして、初夏から夏にかけて、スッと伸びた茎に淡い紫色や白色の花を咲かせます。
- 耐陰性が非常に高い・・・
完全な日陰でも育ちやすく、常緑樹の根元などの薄暗い場所にも適応。 - 葉のボリューム感が魅力・・・
大型品種は存在感があり、庭に立体感を与えられる。 - 病害虫に強い・・・
比較的丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめ。
おすすめの環境
- 完全な日陰でも育つ・・・
日陰の庭や常緑樹の根元など、光が少ない場所でも元気に育つ。 - 水はけの良い土壌を好む・・・
過湿になりすぎると根腐れしやすいため、排水を確保する。 - 広いスペースに向いている・・・
成長すると葉が広がるため、ある程度のスペースを確保すると美しく育つ。
3. アジュガ
特徴
アジュガは、地面を這うように広がるグラウンドカバー植物で、春には青紫色の花を咲かせます。葉の色は緑だけでなく、銅色や斑入りの品種もあり、カラーリーフとしても楽しめます。
そして、背が低く、広がるように成長するため、雑草防止にも効果的です。
- グラウンドカバーとして優秀・・・
地面を覆うように広がり、雑草を抑える効果がある。 - 春の花が美しい・・・
4月〜6月ごろに咲く青紫色の小花が魅力的。 - 耐陰性があり、育てやすい・・・
丈夫で環境への適応力が高く、放っておいてもよく育つ。
おすすめの環境
- 半日陰〜日陰でも育つ・・・
強い日差しが苦手なため、木陰や建物の北側でも元気に育つ。 - 湿気のある場所に向いている・・・
適度な湿気を好み、乾燥しすぎると生育が悪くなる。 - 芝生の代わりにも・・・
踏みつけに強いわけではないが、芝生が育ちにくい場所の代用として利用されることもある。
このように、常緑樹の下などの半日陰や日陰になりやすい場所でも育つ下草は、庭の景観を豊かにするだけでなく、雑草抑制や土壌の乾燥防止にも役立ちます。
そして、庭の環境やデザインに合わせて適した下草を選び、より美しく機能的なガーデンを作りましょう。
まとめ:【ガーデニング初心者向け】常緑樹を植えるメリットとデメリット
いかがでしたか?
常緑樹は、その美しさと機能性でお庭に大きな価値をもたらしてくれます。しかし、選択する際にはデメリットも考慮する必要があります。
この記事が、あなたのお庭に最適な常緑樹を選ぶ際の参考になれば幸いです。
そして、美しい庭木を維持するためには、適切な剪定も重要です。プロの業者に依頼することで、常緑樹の美しさを長期間保つことができます。
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