「センスのいい庭」と聞くと、特別なセンスやプロの技術が必要だと思われがちです。しかし、実は基本のポイントを押さえることで、初心者でも手軽におしゃれな庭を作ることができます。
この記事では、誰でも実践できるガーデンデザインの基本や、センスよく見える植物の選び方、DIYアイデア、庭を美しく保つ方法までをわかりやすくご紹介していきます。

美しく整えられた庭は、とてもリラックスできます。ぜひ、参考にしてください。
センスのいい庭を作るための3つの基本ルール
庭は、住まいの印象を大きく左右する“もうひとつのリビング”とも言える空間です。
しかし、「センスのいい庭を作りたいけれど、何から始めればいいのかわからない…」そんな方も多いのではないでしょうか。
実は、美しく調和の取れた庭には共通する“基本ルール”があります。
そこで、ここでは、初心者の方でも取り入れやすい「センスのいい庭を作るための3つの基本ルール」をご紹介。そして、色・高さ・質感という3つの視点から、庭の魅力をぐっと引き立てるコツをわかりやすく解説していきます。
1. 色彩のバランスを意識する:調和とアクセントが鍵
植物の色選びは、庭全体の雰囲気を決定づける大切な要素です。
同系色でまとめる
- 白・ピンク・薄紫など、トーンをそろえた花色を使うことで、洗練された上品な印象に仕上がります。
- ナチュラルガーデンや洋風の庭によく合います。
補色でコントラストを演出
- 例えば、「紫×黄」「赤×緑」など、色相環で反対の位置にある色を組み合わせると、目を引く華やかな印象になります。
- 小さな庭でも印象的に見せたい場合におすすめです。
緑を基調にして季節感を演出
- 常緑のグリーンをベースにし、春はチューリップ、夏はアジサイ、秋はコスモス、冬は葉ボタンなど、季節ごとの花をアクセントに加えると、庭にリズムとストーリーが生まれます。
ポイント
花色に迷ったときは、家の外壁の色や周囲の建物の雰囲気と調和する色を選ぶと、全体の統一感が高まります。
2. 高低差を活かした配置:奥行きと立体感を生み出すコツ
庭の印象を格上げするためには、植物の高さを意識したレイアウトが欠かせません。
基本構成:高→中→低
- フェンス沿いなど奥行きのあるスペースでは、背の高い植物(例:バラ、シュロチク)を背景に、中間に草丈のある植物(アナベル、ラベンダー)、前景に背の低い花(ビオラ、アリッサム)を配置しましょう。
左右非対称(アシンメトリー)で動きを演出
- あえて左右の高さや植栽の種類を変えると、自然な広がりやダイナミックさが生まれます。
- ナチュラルな雰囲気の庭や、イングリッシュガーデンにおすすめです。
シンメトリーで整った美しさを
- 門からまっすぐ伸びるアプローチ沿いに左右対称で植えると、クラシカルで格式ある印象を与えられます。
応用例
花壇だけでなく、鉢植えでも「高さの違い」を意識すると、狭いスペースでもプロのような仕上がりに。
3. テクスチャの違いで立体感を出す:葉の表情に注目!
「葉の形・質感」を意識して組み合わせると、花が咲いていない季節でも奥行きのある表情豊かな庭を保てます。
大きな葉 × 細かい葉
- ホスタ(ギボウシ)のような幅広の葉と、ローズマリーやシルバーレースなどの細かい葉を組み合わせると、視覚的な変化が生まれます。
ツヤのある葉 × マットな葉
- ヒイラギナンテンやオリーブのような光沢のある葉に、ススキやシダ植物などマットな葉を合わせると、質感の違いが引き立ちます。
グレーリーフ × グリーンリーフ
- ダスティーミラーやラムズイヤーなど、シルバー系の葉は、緑の中でアクセントとして映え、洗練された印象を与えます。
ワンポイント
葉の美しい植物を取り入れると、花が終わった後も庭の魅力が長持ちします。
このように、センスのいい庭は、特別なデザイン力がなくても「色・高さ・質感」の3つを意識するだけで実現できます。
また、小さなスペースでもこの3つのルールを応用することで、グッと洗練された印象になります。まずは、自宅の庭やベランダで気軽に試してみましょう!
センスのいい庭におすすめの植物5選:見た目も育てやすさも◎
庭の印象を大きく左右するのが“植物選び”。
とくに、センスのいい庭を目指すなら、見た目の美しさ+育てやすさが両立している植物を選ぶことがポイントです。
ここでは、ガーデニング初心者でも扱いやすく、しかもおしゃれな雰囲気を演出できる厳選の5種をご紹介していきます。
1. バラ:優雅な存在感で庭の主役に
バラはその華やかさと香りの豊かさから、まさに“庭の女王”。
- アーチやフェンスに誘引すれば立体感のある風景が完成
- コンパクトな鉢植えタイプもあり、スペースが限られていても楽しめる
- 春〜秋にかけて繰り返し咲く品種を選べば、長く彩りを楽しめます
👉 おすすめ品種
- イングリッシュローズ、ミニバラ、つるバラ
2. ラベンダー:香りと見た目で癒しの空間を演出
淡い紫の花とさわやかな香りで、ナチュラルガーデンには欠かせない植物。
- 花壇の縁取りや鉢植えとしても人気
- 切り花やドライフラワーにも活用できるため、室内インテリアにも◎
- 虫よけ効果もあり、実用性も高い
👉 おすすめ品種
- イングリッシュラベンダー(香り重視)、フレンチラベンダー(見た目重視)
3. アイビー(ヘデラ):常緑で年中グリーンを楽しめる
つる性でどんどん伸びるため、壁やフェンス、鉢の垂れ下がりにも使える万能グリーン。
- 日陰にも強く、手間が少ないので初心者にも最適
- 他の植物と組み合わせると、背景として花を引き立てる効果も
- グラウンドカバーとしても使えるので、雑草防止にも◎
👉 応用例
- ウッドフェンスやガーデン雑貨に絡ませてナチュラル演出
4. アナベル(アジサイ):白い花が上品でシックな印象に
アジサイの中でも、アナベルは特に人気の高い品種。
- 初夏〜夏にかけて、白く大きな花房が咲き誇り、清楚でエレガントな印象に
- 剪定次第でコンパクトに仕立てることも可能
- 花後はドライフラワーにして楽しむこともできる
👉 ポイント
- 半日陰でも育つため、明るさが控えめな庭にもおすすめです
5. セージ(サルビア):花壇に動きを与える“彩りリズム役”
セージの仲間は多年草が多く、耐暑性・耐寒性に優れています。
- 花色は紫や青を中心に、赤やピンクなどもあり、色合わせがしやすい
- スリムで縦に伸びるフォルムが、花壇にリズムと奥行きを与えてくれます
- ハーブとして利用できる種類(チェリーセージ、コモンセージ)も人気
👉 おすすめ活用法
- メインの花の隙間に植えて、自然なつながりと立体感を演出
このように、センスのいい庭は、どんな植物を選ぶかで印象が大きく変わります。そして、今回ご紹介した植物は、見た目も美しく、手入れも比較的簡単なものばかり。
まずは1〜2種類から取り入れて、自分だけのセンスのいい庭づくりを始めてみてはいかがでしょうか。
簡単にできる!おしゃれな庭のDIYアイデア:センスを引き出す手作り術
「プロに頼まないとおしゃれな庭は作れない…」そう思っていませんか?
しかし、実は、ちょっとした工夫と身近な材料で、驚くほど印象的な庭を作ることができます。
ここでは、DIY初心者でも簡単にできてセンス良く見える、3つの庭づくりアイデアをご紹介していきます。そして、どれもコストを抑えつつ、自分らしい庭を演出できるテクニックばかりです!
自然素材のガーデンパス(小道):ナチュラルで統一感のある庭に
庭に小道をつくるだけで、空間にメリハリと“動線”が生まれます。
- ウッドチップ・レンガ・砂利などの自然素材を使えば、温もりのあるナチュラルな雰囲気に
- まっすぐではなくゆるやかな曲線を描くと、やわらかで洗練された印象に
- フチに植物や石を並べれば、より立体的で整った小道が完成
ハンドメイドのプランター:再利用素材で“世界に一つだけ”のアクセント
プランターを手作りすれば、庭の雰囲気が一気におしゃれに!
- 空き缶・木箱・ワイン木箱・古いブリキバケツなど、捨てるはずのアイテムを活用
- アクリルペイントやステンシルで自分好みに装飾すれば、唯一無二のデザインに
- ハーブやミニ草花を植えれば、実用性も抜群!ベランダにも応用可能です
庭を彩るライトアップ:夜の庭に魔法のような演出を
ライトを加えるだけで、昼とは違う幻想的な表情を見せてくれるのが夜の庭。
- 手軽に取り入れやすいソーラーライトは、設置も簡単で電源不要
- 植物の根元や小道にガーデンLEDライトを配置すれば、陰影ができてドラマチックな演出に
- ランタン風のライトやキャンドル風照明を使えば、アウトドアディナーや夜の散歩も特別な時間に
このように、DIYだからこそ楽しめる「個性」と「工夫」が、庭に特別な魅力を与えてくれます。そして、今回ご紹介した3つのアイデアは、いずれも手軽・おしゃれ・低コストの三拍子揃い。
ぜひ、あなたの庭にも取り入れて、オンリーワンの空間を演出してみてください。
センスのいい庭を保つためのメンテナンステクニック:美しさを長持ちさせる3つの習慣
どれだけ素敵なデザインの庭でも、日々のメンテナンスを怠るとその魅力は半減してしまいます。そのため、センスのいい庭を“ずっと美しく”保つには、ちょっとした心がけと継続が大切です。
ここでは、初心者でも簡単にできて、しかも効果的な3つのメンテナンステクニックをご紹介していきます。
定期的な剪定:形を整えて美しさキープ
植物が伸び放題では、せっかくの庭も野暮ったく見えてしまいます。
- バラ・アイビー・ラベンダーなど、成長が早い植物は月1〜2回の剪定が目安
- 伸びすぎた枝や葉をカットすることで、風通しと日当たりが改善し、病害虫の予防にも◎
- 剪定後の枝をアレンジして、リースやドライフラワーに活用するのもおすすめ
コツ
- 剪定は晴れた日の午前中に行うと、切り口が早く乾いて植物への負担が少なくなります。
雑草対策はこまめに:清潔感が庭の印象を左右する
雑草は見た目の問題だけでなく、栄養や水分を奪い取る“庭の厄介者”。
- 定期的に手で抜く習慣をつけると、大量発生を防げます
- 防草シート+砂利を組み合わせることで、雑草の発芽自体を抑えることが可能
- 花壇の隙間にはマルチング材を敷くと、雑草予防+見た目の統一感UP
水やりと肥料の管理:植物が元気だと庭も美しい
「何となく水をあげている」だけではNG! 植物に合わせた正しいタイミングと量の調整が、美しさの持続につながります。
- 基本は朝か夕方の涼しい時間帯に。日中は蒸発が早く、根を痛めることも
- 鉢植えは地植えより乾燥しやすいため、表土の状態をこまめにチェック
- 肥料は春・秋の生育期に集中して与え、花付きや葉の色つやをサポート
- 忙しい方には、自動水やり機(タイマー式)の導入がおすすめです
このように、センスのいい庭を保つためには、ちょっとした習慣の積み重ねが何よりも大切です。
そのため、剪定・雑草対策・水やりと肥料、この3つのポイントを押さえておけば、常に整った、美しい庭が維持できます。
そして、時間が取れないときは道具や便利グッズを活用して、手間を省きながら楽しむ工夫も取り入れてみましょう。
まとめ:センスのいい庭は誰でも作れる
いかがでしたか?
センスのいい庭を作るには、特別な知識やスキルよりも「基本を押さえること」と「自分らしい工夫」が大切です。
- 色彩・配置・質感のバランスを意識する
- 育てやすくて見た目もおしゃれな植物を選ぶ
- 手軽なDIYで個性をプラスする
- メンテナンスを怠らず、美しさを保つ
そして、これらのポイントを意識することで、誰でも理想的な庭を作ることができます。ぜひ、あなたも今日から「センスのいい庭づくり」にチャレンジしてみてください!
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