庭の植物の雑草処理や水やりには気を配っているものの、土の中までメンテナンスをしている方は少ないです。
土の中は目には見えませんが、栄養分が植物や雑草に吸い取られてしまっていたり、害虫が増えてしまっていたりする可能性があるでしょう。
悪い状態の土を放置すると、庭の植物にも多くの悪影響が出てきます。例えば「実の数が減った・実が小さくなった」「葉っぱが変色した」「花の数が減った・花が咲かない」などは、土の影響を受けているかもしれません。
今回は庭木に肥料を与えるタイミングや、その方法についてまとめました。

庭木の様子がおかしいと感じているのなら、ぜひ参考にしてください。
庭木に与える肥料とは?
植物が成長するために摂取するべき代表的な栄養素は「窒素」「リン酸」「カリウム」の3つです。
窒素は枝葉の成長・カリウムは根の成長を促し、リン酸は花や実の付きを良くします。ただし、これらの栄養素は多ければ良いというわけではなく、適正な量を与える必要があります。そのため、肥料の与えすぎも避けなくてはいけません。
庭木の肥料はこの3つの栄養素が中心で構成されていますが、下記のように利き方の違いによって種類が分けられます。
緩効性
肥料を与えてから緩やかに効果が出るもので、その効果は一定期間持続します。
代表例:粒状の固形肥料など
即効性
肥料を与えてすぐに効果が現れるもので、水に溶けやすい性質になっています。
代表例:液体肥料など
遅効性
効果が出るまでに時間のかかる肥料で、微生物により分解された後に吸収されるものなどがあります。
代表例:有機肥料など
庭木に肥料を与える時期とは?
次に、庭木に肥料を与えるのに適した時期・タイミングについて説明しましょう。植物によって適切なタイミングが変わる場合もあるため、事前に確認しておいてください。
元肥:植え付けのタイミング
植物を庭に植える時に、一緒に肥料を与える方法が元肥です。元肥は植物が土に根付くのを助けます。
寒肥:12月〜2月
真冬で根の活動が最も低下している時期に遅効性の肥料を与えると、根っこから最適な栄養が与えられます。遅くても2月までには寒肥を済ませてください。
ただし、植え付け後2年の間は根が十分地面に張っていないため、寒肥が庭木に悪い影響を与えてしまう恐れがあります。
寒肥は植え付け後2年以上が経過してから行いましょう。
芽だし肥え:3月〜5月
花を楽しむ庭木は、芽が動き出す春先に肥料を与えると、良い花を咲かせられるようになります。
お礼肥:開花後
花を咲かせる庭木の花が咲き終わった頃に肥料を与えます。このタイミングで即効性のある肥料から十分な栄養を得ると、翌年も多くの花が咲きやすくなります。
追肥:状況に応じたタイミング
葉っぱ・花・実の様子を見て、植物の成長に問題を感じた時には追肥を行います。追肥では、すぐに効果の感じられる即効性のある液体肥料を使うと良いでしょう。
まとめ:庭木の肥料はどの時期に与えればいいのか?
いかがでしたか?庭木の肥料を与える時期は
・植物を植え付ける時の肥料である元肥
・真冬の時期に与える寒肥
・花が咲く前に与える芽だし肥え
・花が咲いた後に与えるお礼肥
・植物の状態を見て与える追肥
などがあります。
庭木を元気な状態に保つためには、適切なタイミングで肥料を使い、十分な栄養素を庭木に与えるようにすることをお勧めします。
定期的な肥料の時期を把握するのはもちろん、常に庭木の状態を観察し、追肥も行えるようにしておきましょう。
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