冬は「冷気・乾燥・隙間風・床冷え」で観葉植物が弱りがち。
この記事では、耐寒性の目安から地域別の管理、DIY防寒とビニール温室などのおすすめグッズまで、今日からできる手順でわかりやすく解説していきます。

植物の防寒対策は大切なことです。ぜひ、参考にしてください。
観葉植物の冬越しが必要な理由(耐寒性の理解)
冬は観葉植物にとって“試練の季節”です。
とくに、夜間の急激な気温低下は、人間でいうと風邪どころか「致命傷」になりかねません。そこで重要になるのが耐寒性(どの温度まで耐えられるか)の理解です。
なぜなら、観葉植物は種類によって「快適ゾーン」「我慢の限界」「危険ライン」が異なり、その境目を見誤ると一晩で弱ってしまうこともあるからです。
耐寒性の目安(一般的な室内観葉の例)
👉 この表を目安に「うちの子はどのゾーンに入っているか」を把握するのが第一歩です。
特に寒さに弱い観葉植物
代表的に寒さに弱い種類は以下のとおりです。
- アンスリウム・・・花や葉が5℃前後でダメージを受けやすい
- フィカス・ベンジャミン・・・10℃以下で落葉が顕著
- ポトス・・・耐寒性が低く、冬は一気に弱りやすい
とくに、これらは冬の窓際や玄関など冷え込みやすい場所には不向き。そのため、夜間は部屋の中央に移動させるなど「環境調整」が必須です。
冬を乗り切るための応急ケア
「気づいたら葉がぐったり…」というときは、すぐに回復させるのは難しいですが、活力液で光合成や根の働きをサポートすることができます。
とくに、応急ケアとして取り入れると、春の立ち上がりがスムーズになります。
👉 詳しくは 活力液の効果・選び方・使い方 をチェック
ポイント
観葉植物の冬越しは「温度」「湿度」「置き場所」のバランスがカギ。そのため、人が「ちょっと寒い」と感じる環境は、植物にとっては命に関わることもあります。
室内での基本対策(今日からできる)
冬の室内環境は、植物にとって“静かな敵”がいっぱい。とくに、冷気・乾燥・隙間風・床冷え…どれも人間には我慢できても、観葉植物には命取りになりかねません。
ここでは、今日から実践できる4つの基本対策を紹介していきます。
① 夜の窓際NG(冷気回避)
冬の夜は窓からの冷気が想像以上に強く、室温が15℃あっても窓際は10℃以下に急降下することがあります。そのため、植物をそのまま置いておくと、一晩で葉がしおれることも…。
部屋の中央へ移動
- 就寝前に鉢を部屋の中央へ寄せるだけでも安心。
断熱シートの活用
- 移動が難しい場合は窓にプチプチや断熱フィルムを貼り、冷気の侵入を抑える。
厚手のカーテン
- 床まで届く丈で“コールドドラフト(窓際から流れ込む冷気の下降気流)”を遮断。
👉 ちょっとしたひと手間で「朝起きたら葉が真っ黒…」という悲劇を防げます。
② 乾燥対策(湿度40〜60%)
冬の暖房は空気を乾燥させ、植物は葉先がチリチリになったり落葉しやすくなります。そのため、40〜60%の湿度をキープするのが理想。
加湿器+温湿度計
- 湿度を“数値で見える化”すると安心。
霧吹き
- 朝〜昼に軽く行うのはOK。
- ただし夜は蒸れやカビの原因になるため控える。
受け皿+小石のトレイ
- 鉢底が水に浸からないように小石を敷き、自然蒸散で湿度アップ。
👉 乾燥対策は人の喉にも植物にも一石二鳥。これにより、リビング全体の快適性も高まります。
③ 隙間風ブロック
「部屋は暖かいのに、なぜか植物が弱る…」というときは隙間風が原因かもしれません。とくに、冷気は植物の高さ(床付近)を直撃します。
窓・玄関の隙間テープ
- 貼るだけで冷気カット。
植物用ビニールカバー
- 透明なので光を通しつつ、鉢単位で局所的に保温。
換気は昼に短時間で
- 暖かい時間帯に5分程度がベスト。
- 夜の換気は避ける。
👉 わずかな隙間風が、植物にとっては“冷蔵庫の風”レベル。そのため、見落とさないことが大切です。
④ 床冷え回避
床近くは冷気が溜まりやすく、鉢を直置きすると根が冷えて成長が止まることも。
ラックやすのこに載せる
- 5〜10cm浮かせるだけで根へのダメージを軽減。
断熱マットやコルクマット
- 底冷え防止に効果的。
床暖房は注意
- 高温で根が“煮える”リスクあり。
- 必ず断熱材を挟む。
👉 観葉植物は「地面の温度」に敏感。そのため、少し浮かせるだけで冬越しの成功率が上がります。
地域別:観葉植物の冬管理ポイント
冬の寒さは地域によって大きく違います。
そのため、同じ観葉植物でも、関東と北海道では必要なケアが全く異なるため、自宅の地域に合わせた管理が欠かせません。
ここでは3つの気候帯に分けて解説していきます。
温暖地(関東・四国・九州の平地など)
冬でも日中は比較的暖かく、日照不足と夜間の冷え込みが主な課題。
- 日中は南向きの窓辺に置いて光合成を促進。
- 夜は必ず部屋の中央へ移動して冷気を回避。
- エアコンの風は直撃NG:乾燥&葉焼けの原因になるので、風下は避ける。
- 湿度40〜60%をキープ:加湿器や受け皿+小石トレイを活用。
👉 ポイントは「昼と夜で置き場所を変える」こと。そして、温暖地でも一晩の冷え込みが落葉を招くので注意しましょう。
寒冷地(北海道・東北内陸・豪雪地帯)
氷点下が当たり前の地域では、窓際=冷蔵庫と考えるくらいの対策が必要です。
- 窓からは必ず離す:冷気の直撃で数時間で傷むことも。
- 暖房のある部屋へまとめる:リビングや寝室など、人が過ごす部屋に集約。
- 鉢底断熱を徹底:発泡スチロール板やコルクマットを敷き、床冷えから根を守る。
- 室温は15℃以上が安心ライン:10℃を下回ると成長停止や落葉が加速。
👉 寒冷地では「光よりもまず温度」。そのため、窓越しの日差しより、室温の安定を優先しましょう。
中間・特殊気候(関西・東北沿岸・沖縄など)
一日の寒暖差や季節ごとの急な気候変化が特徴。寒暖差ストレスが大きなリスクになります。
- 朝晩の冷え込みに注意:夜は中央に移動、朝は日差しを確保。
- 急な寒波には即対応:一時的に室内中央や廊下へ避難させ、透明ビニールや簡易温室で保温。
- 沖縄など暖地は逆に“蒸れ対策”も重要:夜間の多湿環境でカビや根腐れが起こりやすいため、風通しを確保。
👉 中間地では「柔軟さ」がカギ。そのため、天気予報をこまめにチェックし、寒波や強風の日は臨機応変に守ってあげましょう。
このように…
- 温暖地・・・昼は光、夜は冷気回避
- 寒冷地・・・室温優先&徹底保温
- 中間地・・・寒暖差と急な寒波対策
を、意識するようにしましょう。
DIYでできる防寒対策(安く・すぐ)
冬越しの工夫は「特別なグッズを買わないとできない」と思われがちですが、実は家にある材料で簡単に作れます。
ここでは、ダンボール温室と発泡スチロール断熱の2つを紹介していきます。とくに、コストを抑えつつ効果的なので、すぐに試してみましょう。
ダンボール簡易温室(明るさと保温を両立)
用意するもの
- ダンボール
- 透明ビニール(ラップでも可)
- ガムテープ
- カッター
作り方ステップ
- 窓を作る・・・
ダンボールの前面か上部を大きくくり抜き、透明ビニールを貼って“窓”にする。光をしっかり通しつつ保温できる。 - 保温強化・・・
側面・背面の隙間はしっかりテープで塞ぎ、冷気の侵入を防ぐ。 - 床冷え対策・・・
底は完全密閉せず、すのこ+断熱マットを敷いて湿気や冷気から根を守る。 - 蒸れ防止・・・
小さな通気孔を開けて風を通すとカビや結露を予防。
コツ
- 直射日光や暖房の熱が当たると中が高温になるので注意。
- 夜間や寒波時だけ“温室モード”にするのも有効。
👉 数百円で作れる「マイ温室」。とくに、小鉢をまとめて入れると効果大です。
発泡スチロールで鉢断熱(局所で効く)
発泡スチロールは断熱性が非常に高いので、寒さから根を守るのに最適です。
使い方アイデア
- 側面をぐるっと巻く・・・
鉢の外周を発泡スチロール板で囲み、冷気を遮断。 - 底に敷く・・・
板を鉢の下に置くだけでも、床冷えから根を保護できる。 - 外観アレンジ・・・
見た目が気になる場合は、バスケットや布カバーで包むとインテリア性もアップ。
👉 とくに、「床近くで管理する鉢」には効果抜群。ちょっとした工夫で、弱りやすい株の寿命を延ばせます。
弱った株のフォローも忘れずに
それでも「葉がぐったり」「元気がない」と感じたら、活力液で光合成や根の働きをサポートしてあげましょう。
ポイント
- お金をかけずに工夫するのがDIY防寒の魅力
- ダンボールは「小さな温室」
- 発泡スチロールは「マイ鉢専用のコート」
市販グッズの選び方と使い方
「DIYもいいけど、もっと確実に防寒したい」という方には、市販の保温グッズが頼りになります。なぜなら、ホームセンターやネット通販で手軽に入手でき、設置も簡単だからです。
ここでは、定番のビニール温室と、補助的に役立つ断熱・保温アイテムの選び方を解説していきます。
ビニール温室(室内・ベランダで定番)
観葉植物の冬越しといえばこれ。数鉢をまとめて収納でき、「光を取り込みつつ冷気を遮断」してくれる優れものです。
選び方の4条件
1.サイズ
- 設置スペースに合わせて選ぶ。
- 小鉢中心なら1〜2段のコンパクトタイプ、大鉢や数をまとめるなら3〜4段の大型タイプがおすすめ。
2.耐久性
- ビニールは厚み0.1mm以上が目安。
- 薄すぎると1シーズンで破れやすい。
- フレームはアルミやスチール製が安定感抜群。
3.通気性
- ジッパー開閉式や換気窓付きなら蒸れを防ぎやすい。
- 冬場でも晴天日は内部が30℃を超えるため、日中は必ず換気すること。
4.設置安定
- ベランダや風のある場所では、重りや固定ベルトで転倒防止を徹底。
👉 小さな温室を作るだけで、夜の温度が数℃違い、観葉植物の健康度がグンと上がります。
断熱・保温の補助アイテム
ビニール温室と合わせて使うと、効果がさらに高まるアイテムたち。
窓用断熱シート
- 最もコスパの高い冷気ブロック。
- 窓際の温度差を軽減し、植物だけでなく部屋全体も暖かくなる。
透明保温カバー
- 鉢や株元をピンポイントで保護。
- 夜だけ被せる使い方も便利。
温湿度計+サーキュレーター
- 部屋の“見えないムラ”をチェックし、数値で管理。空気を循環させることで結露や冷えすぎを防ぐ。
👉 「部屋全体×株ごと」の二重の保温体制を整えると、寒波の日でも安心です。
よくあるトラブルQ&A
冬の観葉植物は、ちょっとした環境変化でトラブルが出やすい季節です。ここでは特に相談の多い症状をQ&A形式でまとめました。
Q1. 葉がチリチリ/先枯れ
A. 乾燥と暖房の温風直撃が主な原因です。とくに、湿度が40%を切ると葉先から水分が奪われ、茶色くチリチリになります。
改善策
- 湿度を40〜60%に保つ。
- 加湿器や受け皿トレイを活用。
回避策
- エアコンやストーブの風が直接当たらない位置に鉢を移動。
👉 人の肌や喉と同じで、植物も乾燥に敏感。そのため、環境を整えるだけで新しい葉は健やかに育ちます。
Q2. 落葉が止まらない
A. 夜間の低温ストレスが疑われます。とくに、窓際は外気温に引きずられ、室内でも10℃以下になることがあります。
改善策
- 夜は必ず窓際から離す。
- ダンボール温室や保温カバーで局所保温。
補助策
- 鉢底を断熱材や発泡スチロールに載せて、床冷えから根を守る。
👉 とくに、フィカス・ベンジャミンやポトスは低温に弱く、落葉で一気に弱るタイプ。そのため、早めに場所を変えるのがカギです。
Q3. カビ・蒸れ
A. 保温を意識しすぎて密閉すると、湿度過多でカビや根腐れを招きます。
改善策
- 昼間の暖かい時間に5〜10分換気。
水やり調整
- 冬は生育が止まるので、土の表面がしっかり乾いてから与える。
👉 「保温」と「通気」のバランスがポイント。とくに、人間が息苦しくなる環境は、植物にとってもストレスです。
まとめ:要点&今日からできる行動
いかがでしたか?
要点
- 冬越し成功のカギは「耐寒温度を知ること」+「夜間の冷気対策」。
- 室内管理の基本は窓際NG/床冷え防止/湿度40〜60%の維持。
- DIY保温(ダンボール温室など)+市販ビニール温室で防寒効果が大幅アップ。
- 地域の冬型に合わせて、室温15℃以上を目安に守ると安心。
今日からできる行動
- 温度・湿度を測ってみる → まずは現状を把握。窓際や床付近が冷えていないかチェック。
- 断熱グッズを導入 → 窓には断熱シート、鉢の下には断熱マットやコルク板をセット。
- 簡易温室を試す → まずは1株でOK。ダンボールで作るか、ビニール温室を1台導入してみる。
👉 小さな一歩が、冬を乗り切る大きな安心につながります。
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