「庭木を切りたいけど、どうすればいいかわからない」とお悩みの方へ。
この記事では、初心者でも安全に庭木を伐採できる方法を、道具の選び方から具体的な手順、注意点まで丁寧に解説していきます。

正しい知識と準備を身につけて、安全・確実に庭木を切りましょう。
なぜ庭木の伐採が必要なのか?その理由とメリット
庭木の伐採というと「もったいない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、実は庭の安全性や快適性、美観を保つうえでとても重要な作業です。
ここでは、庭木を伐採すべき具体的な理由と、それによって得られるメリットをご紹介していきます。
1. スペースを有効活用するため
庭の一部を家庭菜園やウッドデッキにしたいとき、大きく育ちすぎた木がスペースを圧迫している場合など、伐採によって視界が広がり、空間を有効に使えるようになります。
また、太陽光も入りやすくなり、ガーデニングにも最適です。
2. 景観を整えて美しい庭へ
成長しすぎて形が崩れた木や、古くなって見栄えの悪い庭木は、庭全体の印象を損ねる原因に。しかし、伐採や剪定を行うことで、庭のデザインをリセットし、美しい景観を取り戻すことができます。
そして、理想の庭づくりの第一歩としてもおすすめです。
3. 倒木や落枝による事故を防ぐ
台風や強風の際、枯れ枝や傾いた木は倒壊のリスクがあります。とくに、隣家や道路に面した場所では、万が一の事故やトラブルにつながる恐れも。
そのため、危険が予想される木は早めに伐採し、安全な庭環境を保ちましょう。
4. 病害虫の拡大を防止
木が病気にかかっていたり、害虫が繁殖している場合、放置すると他の植物にも被害が及びます。そのため、病気や虫の温床になっている庭木は、被害の拡大を防ぐためにも早めの伐採が効果的です。
伐採に必要な道具と安全装備の選び方
庭木の伐採は見た目以上に体力と集中力を要する作業です。
そして、効率よく、そして安全に進めるためには、適切な道具と装備を揃えることが不可欠です。ここでは、初心者でも安心して使える道具や、安全装備の選び方をご紹介していきます。
1. チェーンソー:太い幹を一気に切断!
伐採作業の要となるのがチェーンソー。直径のある幹を切る際には、のこぎりでは時間も労力もかかります。
- 初心者には軽量タイプや電動式がおすすめ。取り回しがしやすく、操作音も比較的静かです。
- エンジン式はパワーがあり、大きな木の伐採にも対応可能ですが、騒音やメンテナンスには注意が必要です。
ポイント
事前に試運転し、刃の切れ味や重さを確認しましょう。
2. 手斧:細い枝や幹を手早く処理
太すぎない枝や若木などには手斧が便利。
- 刃が鋭く軽量なものを選ぶと、初心者でも扱いやすいです。
- 細かい作業や仕上げには、小型のノコギリや剪定バサミも併用すると効率的です。
ポイント
手斧の柄は滑りにくいゴムグリップ付きがおすすめです。
3. ロープ:倒れる方向をコントロール
伐採時に木の倒れる方向を調整したいときや、安全な場所へ誘導したい場合に活躍するのがロープです。
- 太さ5mm以上の耐荷重ロープを使用し、確実に幹に固定しましょう。
- 誤った方向に倒れてしまう事故を防ぐためにも、伐採前の計画とロープの扱い方はしっかり確認を。
ポイント
周囲に人や物がないか事前に確認し、安全なエリアに倒れるよう計画しましょう。
4. 安全装備:自分の身を守る最重要アイテム
伐採作業では、落下物や飛散物、チェーンソーの跳ね返りなど、思わぬ事故が起こる可能性があります。そのため、必ず以下の安全装備を着用しましょう。
- ヘルメット・・・頭部を衝撃から守る基本装備
- 保護メガネ・・・枝や木くずが目に入るのを防ぎます
- 手袋・・・滑り止め・切創防止機能付きが理想
- 安全靴 or 鋼鉄芯入りブーツ・・・足元をしっかり保護
ポイント
すべての装備は「JIS規格」や「CEマーク」など、安全基準を満たした製品を選びましょう。
道具と装備を揃えて、安全な伐採を
このように、伐採は、しっかりとした準備と適切な装備があってこそ安全に行える作業です。
そして、「なんとなく」で始めるのは非常に危険ですので、まずは必要なアイテムを揃えるところからスタートしましょう。
自分でできる庭木伐採の基本ステップ
庭木の伐採を自分で行う場合、もっとも大切なのは「安全性」と「手順の正確さ」です。
なぜなら、むやみに切り始めると、倒木やケガなどの重大な事故につながるおそれがあるからです。そのため、以下では、安全に作業を行うための基本ステップを、順を追ってわかりやすく解説していきます。
【STEP1】作業前の準備と安全確認
まずは伐採前の下準備から。そして、しっかりと確認しておくことで、予期せぬトラブルを防げます。
周囲に障害物がないか確認
木が倒れる範囲に、フェンス・電線・建物・人がいないかを事前にチェック。とくに、住宅密集地では注意が必要です。
通行人や車両への配慮
道路に面した場所では「作業中」「立入禁止」の張り紙をしたり、通行人へ一声かけたりといった心配りを忘れずに。
作業はできるだけ2人以上で行う
一人だと危険の察知や対応が遅れがち。そのため、もう一人がロープを引いたり、安全確認を行うことで事故リスクが大きく下がります。
【STEP2】木を倒す方向の見極めとロープの設置
伐採の成否を分けるのが「木をどの方向に倒すか」の判断です。
倒す方向に十分なスペースがあるか確認
最低でも木の高さ+1.5倍以上のクリアなスペースが理想です。そのため、障害物がない方向を選びましょう。
ロープの取り付け位置と使い方
倒したい方向の反対側から木にロープをかけます。そして、くくる位置は地面から人の背丈以上の高めの位置がベスト。これにより、力が効率的に伝わります。
また、ロープを引く人は木の進行方向から斜め後方(安全エリア)に立ち、距離をしっかり取っておきます。
【STEP3】チェーンソーまたは手斧での伐採手順
伐採は、木の根元に切り込みを入れることで始まります。そのため、以下の2つの切り込みを正しく入れることが重要です。
①「受け口」の作成(倒したい方向)
まず、木を倒したい方向にV字型の切れ込みを入れます。そして、これは木の倒れる道筋を作るもので、深さは幹の直径の1/3程度が目安です。
②「追い口」の作成(反対側から切り進む)
受け口の反対側から水平にチェーンソーまたは手斧を入れます。また、切りすぎず、受け口の底辺より数センチ上の高さにするのがコツです。
そして、木が傾き始めたら、すぐにチェーンソーを止め、ロープ担当者もロープを引きながら安全距離を取りましょう。
【STEP4】木が倒れ始めたらすぐに退避
伐採中、木の動きに集中しすぎると逃げ遅れる危険があります。そのため、木が傾き始めた瞬間にチェーンソーを地面に置き、安全な方向へすぐに避難してください。
自信がない場合は無理をしないで
伐採は思った以上に重労働で、危険も伴います。
「木が大きすぎる」「周囲に家が近い」「高所の枝が心配」など不安がある場合は、迷わずプロに依頼するのが賢明です。
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伐採作業中と後の注意点
庭木の伐採は「木を倒して終わり」ではありません。
なぜなら、作業中はもちろん、伐採後の処理までしっかり行わなければ、思わぬ事故やトラブルにつながることもあるからです。
ここでは、作業中の安全確保から伐採後の処理まで、知っておくべきポイントをまとめました。
【作業中の注意点】
安全第一で作業を進めるために、次の点は必ず守りましょう。
ヘルメット・保護具は必須装備
チェーンソーや手斧を使う作業では、予期せぬ木くずの飛散や落枝の危険があります。そのため、ヘルメット、保護メガネ、滑り止め手袋、安全靴などの装備は、万が一の事故を防ぐ命綱です。
木の倒れる方向に人がいないかを何度も確認
倒木は一度動き出すと止められません。
そのため、木が傾き始める前に、周囲に人がいないことを再確認し、ロープで引く人にも十分な退避距離をとってもらいましょう。
また、安全確保のため、作業エリアには立ち入り禁止の表示をするのも効果的です。
【作業後の注意点】
倒した後の処理は、周囲への配慮と今後の庭の管理にも関わります。
幹や枝は細かく切ってまとめる
そのままにしておくと邪魔になるだけでなく、害虫の温床にもなりかねません。そのため、太い幹は30cm程度に、枝葉は束ねて処分しやすいサイズにカットしておきましょう。
また、自治体によっては「粗大ごみ」「可燃ごみ」「資源」と分類が異なるので、事前の確認もお忘れなく。
再生を防ぐために「根元の除去」も忘れずに
木によっては、切り株を残すと再び芽を出す「萌芽(ほうが)」が起こることがあります。とくに、強い生命力を持つ樹種は注意が必要。
そして、スコップや根切り用のノコギリを使い、可能な限り根元から掘り起こして除去しましょう。また、どうしても抜けない場合は、除草剤や根の腐敗促進剤を使うという方法もあります。
安全+丁寧な後処理が「失敗しない伐採」の秘訣
このように、伐採作業を成功させるためには、「切ること」よりも「安全」と「その後の処理」に気を配ることが重要です。
そして、道具や装備をしっかりと整え、丁寧に段取りを踏んで行えば、初心者でもトラブルなく伐採を終えることができます。
また、「自分での伐採は不安…」という方には、庭木1本から対応可能な【伐採110番】の利用もおすすめです。安全かつスピーディーに処理してもらえるので、時間も手間も大幅に削減できます。
よくある質問Q&A
伐採を検討するとき、誰もが気になる「どの木を切るべき?」「自分でできる?」「切った後はどうする?」といった疑問。
ここでは、実際によく寄せられる質問と、その具体的な対処法をご紹介していきます。
Q. どの木を優先して伐採すべきですか?
A. 危険性が高い木や、庭の快適性を損なう木から優先的に伐採しましょう。
そのため、以下のような特徴のある木は、できるだけ早く対処するのがおすすめです。
- 枯れていたり傾いている木・・・
台風や強風時に倒木するリスクがあります。早めの対応で事故防止を。 - 病気や害虫に侵された木・・・
放置すると、ほかの植物に感染が広がる可能性があります。 - 日当たりを大きく遮っている木・・・
庭全体の植物の成長を妨げたり、室内が暗くなる原因になります。 - 根が広がって構造物に影響を及ぼす木・・・
ブロック塀や配管を押し上げるケースもあるため注意が必要です。
また、判断に迷ったときは、植木屋や造園業者に「診断」だけ依頼することも可能です。
Q. 自分で伐採するか、業者に頼むかの目安は?
A. 木の大きさと周辺環境で判断を。無理せずプロに相談するのが安全です。
そのため、以下のチェックリストで、自分に合った方法を見極めましょう。
とくに、チェーンソーを使う高所作業は、プロでも慎重に行う工程です。また、少しでも不安がある場合は、庭木1本から対応可能な業者に相談するのが賢明です。
Q. 切った木や枝はどう処理すればいいですか?
A. 細かくカットし、自治体のごみ処理ルールに従って出すのが基本です。
伐採後は、以下のステップでスムーズに処理できます。
- 幹や枝を30~50cm程度にカット・・・
ノコギリや手斧で扱いやすいサイズにまとめておきましょう。 - 落ち葉や小枝は袋詰めに・・・
「可燃ごみ」「資源ごみ」「粗大ごみ」など、地域によって分別ルールが異なるため、必ず市区町村のHPで確認を。 - 大量の場合は回収サービスの利用も検討・・・
ホームセンターや造園業者の回収サービス、または清掃センターへの持ち込みも選択肢に入ります。 - 切り株の処理も忘れずに・・・
残したままだとシロアリや害虫の温床になることも。再生を防ぐためには根元からしっかり除去するか、防腐処理を施しましょう。
また、切った木の一部をガーデニングに活用(ウッドチップ、花壇の縁など)するのもエコで人気です!
判断に迷ったら、まずは「安全」を最優先に
このように、伐採は庭づくりの中でも重要かつ慎重に行うべき作業です。
そのため、「今すぐ切った方がいいのか?」「自分でできるか不安…」という方は、まずは専門家にアドバイスを求めるのもひとつの手です。
そして、【伐採110番】では、無料相談・見積もりも対応。庭木1本からでも依頼可能なので安心です。
成功事例から学ぶ庭木伐採のメリット
「庭木を切るのはもったいない…」と思う方も多いかもしれません。ですが、実際に伐採を決断したことで、庭の使い方や暮らしそのものが大きく変わったという事例は数多くあります。
ここでは、実際の成功例をもとに、庭木伐採のメリットをご紹介していきます。
成功事例①:庭木を伐採して、夢だった家庭菜園を実現!
Before
庭の中央に大きな樹木があり、陽当たりも悪くスペースも限られていたため、家庭菜園を始めたくても断念していたAさん。
After
思い切って庭木を1本伐採したことで、日光がしっかり入るスペースが誕生!
そして、その空間にプランターや畝を設け、トマト・ナス・ハーブなどを育てる家庭菜園がスタート。
「採れたての野菜を家族で楽しめるようになり、子どもたちも植物に興味を持つようになった」とのこと。
メリット
- 陽当たりと風通しが改善
- 庭の活用幅が広がった
- 家族の会話が増え、生活がより豊かに
成功事例②:倒木リスクのある庭木を早めに伐採し、安全性アップ!
Before
築20年以上の庭にある古木が、強風で傾き始めていたBさん宅。毎年の台風シーズンには「隣家や道路に倒れたらどうしよう…」と不安を抱えていたそうです。
After
プロに相談し、傾いていた木を安全なタイミングで伐採。また、伐採後は庭の見通しもよくなり、防犯面でも安心感がアップ。
そして、そのスペースには防犯砂利を敷き、見た目もすっきり清潔感のある庭へ。
メリット
- 倒木による事故やトラブルのリスクを未然に回避
- 災害時の不安が減少
- 景観と安全性の両立を実現
伐採は“減らす”ことではなく、活かすための選択
このように、庭木の伐採は「木を失う」行為ではなく、「庭の可能性を広げる」ための第一歩です。
そして、使われていないスペースが生まれ変わることで、家族の暮らしに新たな楽しみや安心をもたらすことができます。
👉 「自分の庭でもこんな変化ができるかも…」と思った方は、まず庭木の状態をチェックしてみましょう。剪定や伐採を上手に取り入れることで、理想の庭づくりがぐっと近づきます。
自信がない場合は、無理せず業者に相談を
庭木の伐採は、道具の扱いや安全管理、そして作業スペースの確保など、思っている以上に注意が必要な作業です。
そのため、「高い木で脚立を使うことになりそう…」「切った後の処理ができるか不安…」と少しでも感じたら、無理をせず専門業者に相談することをおすすめします。
とくに、次のようなケースでは、プロに任せるのが安全で確実です。
- 高さ3m以上の木や、屋根・電線に近い場所にある木
- 傾きや枯れが進行しており、倒木のリスクがある木
- チェーンソーなどの工具の扱いに慣れていない方
- 作業後の廃材処理や根の撤去もまるごと任せたい場合
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庭木1本からでも対応可能!
全国対応の「伐採110番」なら、経験豊富なプロが迅速かつ丁寧に対応してくれます。また、現地の状況を見てからの無料見積もりも可能なので、まずは気軽に相談してみましょう。
「高くつくかも…」と不安な方も、料金の目安を事前に確認できるので安心です。
このように、「自分で切るのは大変そう…でも、庭はもっと快適にしたい」
そんなときこそ、プロの力を上手に活用して、理想の庭づくりをスムーズに進めましょう!
まとめ:安全に庭木を切るために必要なこと
いかがでしたか?
庭木の伐採は、正しい準備と安全な手順を守れば初心者でも十分に行える作業です。
- 伐採が必要な理由を理解する
- 道具と安全装備を正しく準備する
- 基本ステップを丁寧に実行する
- 危険を感じたら無理せず業者に依頼
安全第一で、すっきりと整った庭を手に入れましょう!
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