風水は、空間に流れる「気」のバランスを整え、幸福と繁栄をもたらす中国の環境哲学です。
中でも観葉植物は、空間に生命力をもたらし、ポジティブなエネルギーを循環させる風水アイテムとして高く評価されています。
そこでこの記事では、観葉植物と風水の関係、運気アップにつながる植物の選び方や配置のコツ、季節ごとの管理法やトラブル対策まで、実践的に解説していきます。

観葉植物を風水で選ぶことにより、運気アップや心地よさも高められます。
ぜひ、参考にしてください。
観葉植物が風水で重要視される理由
植物は「生きたエネルギー」の象徴
観葉植物は、風水において非常に重要な存在とされています。その最大の理由は、植物が「生きたエネルギー(=生命力)」を宿しているからです。
植物は、日光を浴び、水や空気を取り入れて日々成長し続けます。
そして、この「成長しようとする力」こそが、風水における「陽の気」の象徴です。なぜなら、陽の気は、前向きなエネルギー、活力、希望などを意味し、それを空間に取り入れることで、停滞した気の流れが活性化されるからです。
とくに、室内に植物を置くことで、無機質になりがちな空間に自然の息吹が加わり、空間全体のエネルギーが循環しやすくなります。気の流れが整うと、そこに住む人の心身のバランスも自然と整い、運気の向上にもつながるとされています。
また、葉の形や色、植物の種類によってももたらされる風水効果は異なり、目的や悩みに応じた選び方をすることで、より高い効果が期待できます。
このように、観葉植物はただの装飾品ではなく、
風水的には“空間のエネルギーバランスを整える天然の調整役”として重宝されています。
運気を高めるおすすめ観葉植物と配置場所
風水では、観葉植物は「気(エネルギー)」の流れを整え、空間に生命力を与える大切な存在とされています。そのため、置く場所や植物の種類によって、金運・健康運・仕事運・家庭運など、さまざまな運気を高める効果が期待できます。
ここでは、風水的に特に効果が高いとされる観葉植物と、その最適な配置場所について詳しくご紹介していきます。
そして、植物の力を上手に取り入れて、日々の暮らしに心地よいエネルギーを取り入れてみましょう。
竹(ラッキーバンブー):成長と繁栄の象徴
- 配置・・・オフィスや書斎
- 効果・・・集中力・キャリアアップ・学業運向上
ラッキーバンブー(開運竹)は、そのまっすぐ伸びる姿から「成長」「向上心」の象徴とされ、風水ではキャリア運や勉強運を高める植物として知られています。
そのため、書斎や仕事部屋、デスク周りに置くことで、集中力や判断力が高まり、仕事や勉強で良い結果を引き寄せやすくなります。
また、節目のある茎が「段階的な成長」を象徴し、ステップアップを後押ししてくれるとされています。
パキラ(マネーツリー):財運と五行バランス
- 配置・・・玄関・リビング
- 効果・・・財運、家庭運、全体運
パキラは「お金を呼ぶ木」として有名で、風水でも金運アップの代表格。そして、五行のうち「木の気」を強く持ち、空間のエネルギーバランスを整える役割も果たします。
そのため、玄関に置けば良い気(チャンスやご縁)を招き、リビングに置くことで家庭内の金運や人間関係運がアップします。とくに、陽の光が入る明るい場所に置くと、植物自体が活性化し、そのエネルギーが空間にも良い影響を与えるとされています。
ガジュマル:長寿と家族運
- 配置・・・リビング・ダイニング
- 効果・・・家庭の調和、健康運
沖縄では「精霊が宿る木」とされるガジュマル。そして、太くたくましい根は、家族を支える基盤の象徴であり、リビングやダイニングに置くことで家族運・健康運が高まるといわれています。
その存在感のある姿は空間に安定感をもたらし、家族の会話や団らんの時間をより温かいものにしてくれます。また、空気中の不純物を取り除く効果もあり、家の中心であるリビングに最適です。
ポトス:空気浄化と気の調整
- 配置・・・キッチン・バスルーム
- 効果・・・空気の浄化、ストレス緩和
ポトスは生命力が強く、どんな環境でも育ちやすい植物。そのため、風水では「気の循環を助ける植物」として評価され、特に水回りとの相性が良いとされています。
とくに、キッチンやバスルームなどは気が滞りやすく、陰の気がたまりやすい場所ですが、ポトスを置くことでその気を調整し、空間を明るく保つ効果があります。
また、ツルが伸びる姿も、運気の広がりを象徴しています。
サンスベリア:邪気払いと集中力
- 配置・・・寝室・オフィス
- 効果・・・ネガティブな気の遮断、睡眠の質向上
「トラノオ」の名でも知られるサンスベリアは、まっすぐに上に伸びる鋭い葉が特徴で、風水では“魔除け”の効果があるとされています。とくに、外から持ち込まれるネガティブな気や、精神的な疲れを払う効果が期待できます。
そのため、寝室に置けば睡眠の質が高まり、心身のリセットがスムーズに。オフィスでは集中力を高め、邪念を払ってくれる植物としておすすめです。
また、空気清浄能力も高く、現代の生活にぴったりの癒しアイテムです。
季節別おすすめ観葉植物:四季の気に合わせて運気を整える
四季の移ろいに合わせて、空間に流れる「気」の性質も変化します。
そのため、風水では、この季節ごとの気の流れに寄り添うように観葉植物を取り入れることで、運気の調整や心身のバランスを整える効果が高まるとされています。
ここでは、春夏秋冬それぞれにぴったりの観葉植物と、その特徴をご紹介していきます。
春:スタートと成長の季節
- おすすめ植物・・・ラッキーバンブー、ポトス
春は「芽吹き」「始まり」「発展」を象徴する季節で、新しいエネルギーが芽生える時期です。そんな春には、成長力の強い植物が最適。
とくに、ラッキーバンブーは上に向かって真っ直ぐ伸びる姿が、「目標達成」や「努力が実を結ぶ象徴」とされ、春の新生活や挑戦を後押ししてくれます。
また、ポトスは環境適応力が高く、新しい変化にも柔軟に対応できる気を持っており、フレッシュな春の空間づくりに最適です。
夏:強い生命力と空気浄化の季節
- おすすめ植物・・・アロエ、サンスベリア
夏は「陽の気」が最も強まる季節で、エネルギーが高まりすぎて乱れがちになることも…そのため、熱を調和し、空間を整える植物が求められます。
アロエは肉厚な葉にたっぷり水分を蓄え、火の気を中和する力があり、同時に空気の清浄作用にも優れています。
また、サンスベリアは、鋭く伸びる葉が「邪気」を払い、「熱気」や「不安定な気の流れ」を穏やかに整えるとされ、暑さで集中力が落ちやすい夏にぴったりの一鉢です。
秋:安定と落ち着きの演出
- おすすめ植物・・・ガジュマル、パキラ
秋は「収穫」や「成熟」を象徴する季節で、気の流れがゆるやかに安定してくる時期です。そんな秋には、穏やかでバランスを整える植物が効果的です。
とくに、ガジュマルは安定感のある根とふっくらした幹が「家族運」や「健康運」を支え、穏やかな家庭空間を演出してくれます。
そして、パキラは「財を生む木」として知られ、エネルギーバランスの調整力が強く、秋の落ち着いた気と調和しながら運気全体を底上げしてくれます。
冬:乾燥対策と穏やかさを取り入れる季節
- おすすめ植物・・・シダ類、ポトス
冬は陰の気が強まり、空気も乾燥して冷たくなる季節です。そのため、湿度を保ち、柔らかい気をもたらす植物が理想的です。
とくに、シダ類は空気中の湿度を保ちつつ、フワッとした葉の形状が「柔らかい気」を生み出し、緊張しやすい冬の室内を和らげてくれます。
そして、ポトスは乾燥や寒さに強く、環境を選ばず元気に育ち続けるため、活力を失いがちな冬の気を補う役割を果たしてくれます。
このように、季節ごとに植物を入れ替えることで、
インテリアに季節感が出るだけでなく、空間に合った運気の調整も叶えられます。
生活の一部に取り入れて、より心地よい毎日を演出してみましょう。
部屋別配置のコツと具体例:観葉植物で空間の“気”を整える
観葉植物をただ置くだけでは、風水的な効果は最大限に発揮されません。なぜなら、植物の種類だけでなく、「どこに・どのように」配置するかが非常に重要だからです。
ここでは、部屋別におすすめの植物とその配置ポイントを詳しく解説していきます。
【玄関】:運気の入口を明るく整える
- 植物例・・・
パキラ、竹(ラッキーバンブー) - 配置ポイント・・・
ドアの正面や入ってすぐ目に入る場所。左右対称に配置するとバランス◎
玄関は風水において「運気の入口」とされ、外からの良い“気”を最初に受け止める大切な場所です。そのため、パキラは金運や全体運を引き寄せる象徴として、ラッキーバンブーは成長や繁栄の運気を高めるアイテムとして人気。
とくに、玄関にこれらを置くことで、良い気を呼び込む「迎えのエネルギー」をつくることができます。さらに、間接照明やライトと組み合わせることで、植物に光が当たり、空間全体が明るくなり、よりポジティブな印象に仕上がります。
【リビング】:家族運・調和を育む場
- 植物例・・・
ガジュマル、ポトス、サンスベリア - 配置ポイント・・・
ソファの横、テレビボードの角、窓際に大小を組み合わせて配置
リビングは「家庭内の調和」や「社交運」に関わる空間。そのため、ガジュマルは家族運・健康運を高め、空間にどっしりとした安定感をもたらしてくれます。
ポトスは柔らかい気を広げるため、部屋全体の雰囲気が優しくなります。そして、サンスベリアは邪気を吸収してくれるので、テレビやWi-Fi機器近くにもおすすめ。
配置のコツは、植物の高さに変化をつけること。床置きの大型鉢+棚やサイドテーブルに小鉢を置くなどして、視線にリズムをつけましょう。
また、窓際にグリーンを置くと「外からの気を整えるフィルター」の役割も果たします。
【寝室】:休息と浄化のための空間
- 植物例・・・
サンスベリア、ポトス - 配置ポイント・・・
枕元のサイドテーブル、チェスト上、ベッドから視認できる範囲に小型鉢を置く
寝室は「陰の気」が中心となる落ち着いた空間。そのため、強すぎるエネルギーを持つ植物よりも、浄化やリラックス効果の高い植物が適しています。
サンスベリアは邪気払いと空気清浄効果があり、眠っている間に心身のエネルギーを整えてくれます。そして、ポトスは湿度や空気環境を整え、心を落ち着ける効果があるので、枕元にぴったりです。
さらに、アロマディフューザーとの併用がおすすめ。これにより、植物と香りの相乗効果で、睡眠の質が高まり、心身の回復力もアップします。
健康的な成長を促す手入れポイント:風水効果を高めるためにも丁寧なケアを
風水で観葉植物の効果を最大限に発揮させるには、植物自体が元気であることが大前提です。
なぜなら、葉が枯れていたり、弱々しくなっている植物では、空間に良い気を循環させる力も弱まってしまうからです。
そのため、ここでは、観葉植物を美しく、健康に育てるための具体的な手入れ方法をご紹介していきます。
① 水やり:「乾いたらたっぷり」が基本
- ポイント・・・
表面の土が乾いてから、鉢底から水が流れる程度にしっかりと与える - 注意点・・・
冬場は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らし、根腐れを防止
水やりの基本は「乾いたら与える」。
土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与え、根全体に水分が届くようにします。ただし、水を与えすぎると根腐れの原因になるため、特に冬場は頻度を控えめにし、やや乾燥気味を心がけましょう。
また、鉢皿にたまった水は必ず捨て、通気性を確保することも大切です。
② 光の確保:明るい間接光で元気に
- ポイント・・・
直射日光は避け、レースカーテン越しのやわらかな日差しが理想的 - 工夫・・・
植物の向きを定期的に変えて、光が一方向に偏らないようにする
ほとんどの観葉植物は明るい間接光を好みます。しかし、直射日光は葉焼けの原因になるため、窓辺に置く場合はレースカーテンで遮光しましょう。
また、植物は光の方向に向かって成長するため、鉢の向きを1〜2週間ごとに少しずつ回してあげることで、バランスよく形よく育ちます。
③ 剪定(せんてい):風通しとエネルギーの集中を
- ポイント・・・
枯れた葉や弱った茎はハサミで取り除き、不要なエネルギー消費をカット - おすすめ時期・・・
植物の成長が活発になる春〜夏が最適
枯れ葉や茶色くなった葉をそのままにしておくと、病害虫の温床となるだけでなく、植物自身が無駄なエネルギーを使ってしまいます。
そのため、不要な部分は早めに剪定することで、健全な成長に集中させることができます。また、全体のフォルムを整えることにもつながり、見た目の美しさもキープできます。
④ その他のケア:日常的なひと手間が元気の秘訣
- 葉の清掃・・・
柔らかい布で葉の表面についたホコリを拭き取り、光合成を促進 - 霧吹き・・・
空気が乾燥する季節は霧吹きで葉裏にも水分を補給し、湿度をキープ - 施肥(せひ)・・・
春から秋の成長期には、月に1回程度、液体肥料や緩効性肥料で栄養を与える
葉にホコリがたまると光を遮ってしまい、植物の健康に影響します。そのため、月に1〜2回、柔らかい布で拭いたり、時には葉水をしてリフレッシュさせてあげましょう。
とくに、乾燥する冬は、加湿代わりに霧吹きで湿度を保つのもおすすめ。また、土中の栄養が不足すると成長が鈍くなるため、肥料を適量与えることで、生命力のある姿を保つことができます。
そして、こうした日々のケアを大切にすることで、観葉植物はより元気に育ち、風水的にも空間に良い「陽の気」を安定して供給してくれるようになります。
美しいグリーンとともに、運気も暮らしも健やかに整えていきましょう。
トラブル対策と解決法:観葉植物の元気を取り戻す実践ポイント
観葉植物は見た目の癒しだけでなく、風水においても運気を左右する大切な存在です。しかし、植物が弱っていると、空間に悪い影響を及ぼすこともあります。
ここでは、よくある3つのトラブルと、その対策を詳しくご紹介していきます。
【1】葉の黄変(葉が黄色くなる)
主な原因
- 水の与えすぎ・与えなさすぎ
- 肥料切れ(栄養不足)
- 根腐れや根詰まりによる機能低下
症状の特徴
- 葉の先端から黄色くなる → 乾燥の可能性
- 葉全体が黄色く、落ちる → 過湿や根腐れのサイン
- 新芽まで黄色い → 栄養不足の可能性
対策方法
- 水やりの見直し・・・
土の表面が乾いてからたっぷり与える。常に湿った状態にしない - 肥料の補給・・・
春~秋の生育期には月に1回程度、観葉植物用の液体肥料を与える - 根の状態をチェック・・・
鉢から抜いて根が黒くなっていたら剪定し、新しい土で植え替え
🌿 植物の黄変は“助けを求めるサイン”。早めに対処してエネルギーを取り戻しましょう。
【2】成長不良(新芽が出ない・背が伸びない)
主な原因
- 日光不足
- 鉢が小さく根が詰まっている
- 土の劣化や栄養の不足
症状の特徴
- 新芽が出ない
- 全体的にハリがなく、色も薄い
- 葉が小さくなる
対策方法
- 日当たり改善・・・
直射日光は避けつつ、レースカーテン越しの明るい場所へ移動 - 植え替え・・・
1〜2年に一度、ひと回り大きい鉢に新しい土で植え替え(春〜初夏がベスト) - 追肥・・・
緩効性肥料か液体肥料を使い、成長をサポート
光と根の環境が整えば、植物の“成長のスイッチ”が入りやすくなります。
【3】害虫の発生(コバエ・ハダニ・カイガラムシなど)
主な原因
- 通気性の悪い場所で育てている
- 葉の表面や鉢周りが汚れている
- 過湿や室温の上昇による虫の繁殖
症状の特徴
- 葉に小さな黒や白の虫がつく
- 葉の表面がベタつく(カイガラムシやアブラムシ)
- 土の上を小さな虫が飛び回る(コバエ)
対策方法
- 葉の拭き取り・・・
週に1回は、濡れた布で葉の表面を優しく清掃 - 殺虫スプレーの使用・・・
市販の観葉植物用殺虫剤を使用。使用後は風通しの良い場所で換気 - 風通しと清潔の確保・・・
植物同士を密集させない。鉢の周りの落ち葉やゴミはこまめに掃除
害虫は“陰の気”が停滞しているサイン。清潔で風通しの良い環境を保つことで、再発も防げます。
「変化に気づく目」が植物を育てる
植物のトラブルには必ず原因があり、日頃の観察が最大の予防策になります。
そのため、葉の色・ハリ・成長スピードを意識して見守ることで、問題の早期発見と早期解決が可能になります。健康な植物は、空間に良いエネルギーを与え、風水的にもあなたの運気をしっかり支えてくれます。
そして、小さな変化を見逃さず、植物との対話を楽しみながら育てていきましょう。
まとめ:観葉植物で空間と運気を整える
いかがでしたか?
観葉植物は、部屋をおしゃれに彩るだけでなく、
風水の力で空間の「気(エネルギー)」を整えてくれる存在です。
そのため、植物の種類や置く場所を工夫し、こまめにお手入れをすることで、家の中に良い運気を呼び込み、毎日を心地よく過ごすことができます。
小さなグリーンを暮らしに取り入れることで、見た目の癒しとともに、健康・金運・人間関係などさまざまな面で良い変化を感じられるはずです。
今日からできることから始めて、観葉植物と一緒に幸せな空間を育てていきましょう。
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