「ベランダでガーデニングを始めたいけど、日当たりも狭さも心配…」「何を育てれば失敗しない?」
そんな不安を抱える初心者はとても多いです。しかし、ベランダは日当たり・風・重さを理解するだけで驚くほど簡単に“育てやすい空間”に変わります。
この記事では、初心者でも迷わないように、ベランダガーデニングの基礎・おすすめ植物・年間の育て方・失敗対策・レイアウトのコツまで完全ガイドになっています。

読み終わる頃には、あなたのベランダを「小さな癒しの庭」に変えることができます。
ベランダガーデニングとは?:庭との違いとメリット
ベランダガーデニングとは、地面のない住まいでも、植物のある暮らしを実現できる園芸スタイルのこと。そのため、マンション・アパートでも季節の花やグリーンを楽しめるので、近年とても人気が高まっています。
とくに、「庭がないからガーデニングは無理…」と思っていた人でも、ちょっとした工夫で小さな“緑のオアシス”をつくれるのが大きな魅力です。
狭いスペースでもレイアウト自由度が高い
ベランダはスペースが限られていますが、逆にその狭さがデザインしやすいメリットに変わります。
例えば…
- アイアンラックで高さをつくる
- 壁面を有効活用して“縦のガーデニング”
- 軽やかな鉢やプランターを組み合わせる
- ミニバラ、ハーブ、多肉など“コンパクトに育つ植物”を選ぶ
など、少ない植物でもまとまりが出やすく、小さな植物スタジオのような世界観を作れるのがベランダならでは。さらに、季節ごとに模様替えしやすいため、気分転換にも最適です。
初期費用が低い:数千円〜でスタートできる
庭づくりの場合は…
- 土づくり
- 雑草対策
- レイアウト造成
など、初期コストがどうしても高くなります。
その点ベランダガーデニングは、必要なのは鉢・土・道具・好きな植物だけ。しかも、最近はおしゃれな「軽量プランター」や「土を使わない培地」も増えており、1万円以内で本格的なベランダを作れるほど始めやすいのが魅力です。
ただし庭より“動線・重さ・排水”が重要
ベランダは住宅の構造上、いくつか注意点があります。そのため、ここを理解しておかないと、後から「動けない」「水が溜まる」などのトラブルにつながることも…
① 動線の確保(歩くルートを残す)
鉢を置きすぎて歩くスペースが無くなると、水やり・剪定・掃除が一気にストレスになります。そのため、ベランダを“植物の迷路”にしないよう、通路は必ず確保しましょう。
② 鉢の重さ・総重量の管理(耐荷重)
ベランダには耐荷重があります。とくに、大きな陶器鉢や水を多く含む土は意外と重く、知らないうちに“重さオーバー”になるケースも…
そのため、軽量プランターやプラスチック鉢を使うことで、安全かつ気軽に楽しめます。
③ 排水口を塞がない(ベランダ最大の注意点)
落ち葉・鉢の位置によって排水口が塞がれると、雨の日に水が溜まり、最悪の場合室外機や外壁へのトラブルにつながります。
これは庭では起きにくい、ベランダ特有のリスク。しかし、排水の“逃げ道”を常に確保しておけば安心です。
このように、必要なことを押さえれば、ベランダは最も手軽で、最も表現の幅が広いガーデニングスペースになります。
あなたのライフスタイルに合わせて、小さな癒しの空間を作ってみましょう。
ベランダ環境チェック(必須3ポイント)
ベランダガーデニングは、環境を読む力が成功の8割。
とくに、向き・風・重さを知らずに植物を置くと、枯れやすい・倒れやすい・水が溜まるなど、思わぬトラブルにつながります。
まずは、あなたのベランダが「どんな性格なのか」を把握するところからスタートしましょう。
① 日当たり(東・南・西・北向きの特徴)
方角ごとの特徴と、向いている植物を一覧にまとめると下記の通りです。
方角で“成功する植物”が変わる理由とは?
植物は種類ごとに「光の好み」がはっきりしています。
- 日向が好きな植物・・・光不足で伸びるだけになり弱る
- 日陰が好きな植物・・・直射日光で葉焼けを起こす
つまり、あなたのベランダの向きと植物の得意環境が合えば、ほぼ手間いらずで育つということ。逆に、合わない植物を置くと水やりの調整が難しく、初心者にはストレスになりがちです。
② 風(高層・角部屋・防風対策の重要性)
ベランダは屋外と室内の“境界”なので、想像以上に風の通りが強い場所です。
とくに…
- 高層階
- 角部屋のベランダ
- 南北に抜ける構造
この条件が揃うと、鉢が倒れる・土が飛ぶ・枝が折れるなどのリスクが高まります。
風が強い環境でよくあるトラブル
- 乾燥が早く、水切れが頻発
- 鉢・ラックが倒れて植物が傷む
- 枝が折れて枯れ込みが発生
安全に育てるための対策
- ワイヤーラックに鉢を固定(結束バンドでOK)
- 重心の低い鉢(横長プランター・角型鉢)
- 防風ネットやシェードで風を散らす
- 夏のゲリラ豪雨や台風時は屋内退避 or ベランダ床に“寝かせる”のが最も安全
とくに、風はコントロールが難しいため、最初に絶対チェックすべき項目です。
③ 重さ(耐荷重チェック・鉢の素材選び)
意外と見落としがちですが、植物+土+鉢は想像以上に重いです。とくに、一般的なマンションの耐荷重目安は1㎡あたり約180kg前後(建物ごとに異なる)とされています。
重さが問題になるケース
- 大型鉢を複数置く
- 陶器鉢を多用する
- 水やりで常に“湿った土”が多い
とくに、土が水を吸うと2〜3倍に重くなります
初心者が安心して使える“軽量化テク”
- 陶器鉢 → プラ鉢・スリット鉢に変更→ 重量が1/3〜1/5に
- 赤玉土 → 軽石系の人工培土に変更→ 水を含んでも軽さがキープされる
- ラックはスチールよりアルミや樹脂製→ 力要らずでレイアウトしやすい
とくに、南向きや高層階など「水やり頻度が多い」環境では、軽量化が“安全性とメンテのしやすさ”に直結します。
このように、ベランダの向き・風・重さをチェックしておくことで、後に続く「植物選び」「配置」「水やり」が驚くほど簡単になります。
初心者におすすめの植物(年間向け)
「枯らしたくない」「長く楽しみたい」という初心者のために、育てやすい × ベランダ向き × 管理がラクの3条件を満たす植物だけを厳選しました。
とくに、難易度が低く、季節ごとの変化も楽しめるラインナップです。
日向向け(南向き・東向きベランダに最適)
ハーブ類(ミント/バジル/ローズマリーなど)
- 成長が早く、育てる手応えがある
- 朝日〜日中に光が入るベランダと相性抜群
- 香りが立ち、キッチンでもすぐ使える
とくに、ミントは放置でも育つレベル。そして、ローズマリーは乾燥気味でもOKで、ベランダの“グリーン縁取り”にも最適です。
ワンポイント
ハーブは寄せ植えにすると見た目が良く、料理にも使えて“育ててよかった!”感が強いです。
ミニトマト(ベランダ菜園の王道)
- 発芽〜収穫まで変化が大きく、育てるのが楽しい
- 少量の土でも実が成りやすく初心者向け
- 実が赤く色づいていく過程は、毎朝見るのが楽しみに
「初めてでも成功しやすい食べられる植物」として大定番。とくに、中玉〜ミニサイズは実が付きやすく、1株で100個以上収穫も珍しくありません。
こんな配置が◎
ベランダ手すり側(明るい場所)に置くと、風通しが良く病気にも強く育ちます。
花苗(ペチュニア/サフィニア)
春〜秋の“ロングラン開花”が魅力。
- とにかく花つきが良く、咲き続ける
- 1株で「ベランダが見違えるほど明るくなる」
- カラーバリエーションが豊富
また、多少の水切れや暑さにも強く、初心者でも色の変化を長く楽しめます。
ワンポイント
ペチュニア系は「切り戻し」をすると、また花がモリモリ復活します。
日陰向け(北向き・西向き・半日陰ベランダ)
日陰のベランダは植物にとって“難しそう”と思われがちですが、実は日陰こそ映える植物が多いのが魅力です。
アイビー(つる性・耐陰性・耐風性の三拍子)
- 光が少なくてもどんどん育つ
- つる性なので、壁面・棚・手すりに絡ませるとおしゃれ
- 強風にも強く、高層階ベランダに最適
とくに、1鉢あるだけでグリーンの雰囲気が出せる“万能選手”です。
ギボウシ(ホスタ)
日陰育ちの主役級。
- 日陰の方が葉色・葉模様が美しくなる
- 大きな葉が風に揺れ、癒し効果が高い
- 夏の強い光に当てない方が調子がいい
ギボウシは葉のバリエーションが非常に多いので、「ホスタ × アイビー」など、葉の色違いで組み合わせると映えます。
シダ植物(シダ/アジアンタムなど)
- 湿度がある環境を好むので北向きにぴったり
- 緑のレースのような葉が美しく、涼しげな印象
- 壁面に吊るしても絵になる
とくに、日陰ベランダを“森のコーナー”のように演出できます。
日陰に強い多肉植物(ハオルチア・ガステリア系)
「多肉=日光が必要」と思われがちですが、ハオルチアやガステリアなどの“日陰好き多肉”は逆に直射日光を嫌います。
- カーテン越しの光でも育つ
- グラスジェルのような透明感の品種もあり見応えあり
- 夏の直射日光で傷みにくい
多肉の入門として選ぶ人も多く、管理もシンプルです。
このように、日向・日陰のどちらであっても、その環境に合う植物を選べば手間は最小限でOK。
「育てやすい×年間通して楽しめる」植物から始めることで、ベランダガーデニングが一気に成功しやすくなります。
年間で見るベランダガーデニングの始め方(全体の流れ)
ベランダガーデニングは、季節のサイクルを理解すると管理が一気にラクになり、「どの季節に何をすればいいのか?」がはっきりして迷いがなくなります。
ここでは“年間のロードマップ”として、初心者が押さえておくべきポイントをまとめました。
春は植え付けの最適期(3〜5月)
春は「何でも育てやすい黄金シーズン」。とくに、気温・湿度・日差しが最適バランスで、植物がぐんぐん成長します。
春のベストアクション
- 新しい植物を迎える
- ハーブや野菜の苗を植える
- ペチュニア・サフィニアなど春花のスタートに最適
- 冬越しした鉢の手入れ&肥料スタート
とくに、初心者は、迷ったら「春に始める」=成功率が圧倒的に高いと思ってOKです。
夏は水やり・蒸れ対策(6〜9月)
夏は植物が最も元気な季節ですが、同時に“失敗しやすい季節”でもあります。とくに、気温30〜35℃になると、植物も人間と同じでバテ気味に…
夏の管理の肝は「涼しく・蒸らさない」
- 朝の水やり(夕方は蒸れやすい)
- 日向が強すぎるときは遮光ネットやシェードで調整
- 鉢を詰めすぎず通風を確保
- 土の温度が上がらないよう、鉢を持ち上げる or 影を作る
しかし、夏に“ダメージを最小限で乗り切る”と、その後の秋〜冬が圧倒的にラクになります。
秋は植え替え・剪定・冬準備(9〜11月)
秋はもう1つのピークシーズン。実は、春よりも“根が落ち着きやすく成功しやすい”ため、初心者にも人気の季節です。
秋は“整えるほど翌年がラク”な季節
- 根が張りやすいので植え替えのベストタイミング
- 夏で傷んだ枝を軽く剪定してリセット
- 冬の寒さに備えて土の入れ替え・マルチングを準備
- 球根を植えると、春に感動の開花を楽しめる(チューリップ・ムスカリなど)
そのため、秋の作業は“来年の美しさへの投資”。ここで少し整えるだけで翌春の差が大きく出ます。
冬は防寒と休眠管理(12〜2月)
冬は植物が休む季節。そのため、「守りのガーデニング」を意識すると失敗しません。
冬にやることはシンプルでOK
- 寒さに弱い植物は室内へ避難
- 外に残す鉢は鉢底を浮かせて凍結防止
- 水やりは“乾いたら”少量でOK(冬は蒸発しにくい)
- 風が強い日は鉢を壁際へ移動
冬はやることが少なく、「育てる」より「守る」に徹することで、春のスタートがぐっとラクになります。とくに、この年間サイクルを一度覚えてしまえば、「いつ植える?」「いつ水を減らす?」「いつ剪定?」の疑問が自然と消えます。
失敗しないための注意点(重要)
ベランダガーデニングは、ちょっとした勘違いや見落としが「枯れた」「管理が大変」につながることがあります。
しかし、先に“落とし穴”を知っておくだけで、成功率は一気に上がります。
水やり頻度の誤解:毎日あげる=正解ではない
初心者に最も多いのが、「毎日あげたほうが元気になる」という誤解。実際は、植物は根が酸素も必要なため、水が多すぎると“根腐れ”します。
正しい判断方法
- 鉢の重さを持って確認する→ 乾いている時は軽く、湿っている時はずっしり重い
- 表面だけで判断しない(表面は乾いても中は湿っていることが多い)
- 指で1〜2cmほど土を触ってみる(湿り気チェック)
とくに、夏は乾燥が早いので、「朝・軽く触る → 夕方チェック → 夜は控える」というリズムを身につければ、ほとんどのトラブルは回避できます。
風対策不足:高層階・角部屋は特に注意
ベランダは壁に囲まれていて“安全”に見えますが、実は風の通り道になりやすい場所です。とくに、高層階は突風が吹きやすく、よくある失敗が…
- 鉢が転倒して土がこぼれる
- 枝が折れて植物が弱る
- プランターが倒れて隣家へ転がる危険性
対策のポイント
- 重心の低い鉢(横長・角型が安定)
- ワイヤーラック+結束バンドで固定
- 台風前は“倒さず寝かせる”(倒れるより安全)
- 風が抜ける方向に鉢を置かない
とくに、風対策をしておくことで、夏~秋の台風でも安心して育てられます。
置きすぎによる重さ問題:ベランダは意外と“耐荷重の壁”がある
ガーデニングに夢中になると、気づけば鉢が増えがち。しかし、鉢+土+水はかなり重いため、知らぬ間にベランダの耐荷重を超えるケースもあります。
例…
- 7号陶器鉢(乾燥時)…約3〜4kg
- 水を吸うと8kg超えも…
これが“10鉢”並ぶと…あっという間に重量アップ
安全に楽しむコツ
- 重い鉢=床の上・隅(負荷が分散しやすい)
- 軽量プランター(プラ鉢・スリット鉢)へ変更
- 土は軽石系を使用し、重さを半分以下にする
- 棚を使って高さを出しつつ、重い鉢は最下段に置く
とくに、レイアウト次第で、見た目・安全性・管理のしやすさが全てアップします。
排水口を塞ぐトラブル:これだけは絶対に避けたい
ベランダトラブルの中でも多いのが、排水口の周りに鉢を置いてしまうミス。とくに、落ち葉・土・肥料カスなどで排水口が塞がれると…
- 大雨で水が溜まる
- エアコン室外機が浸水
- 隣家のベランダへ水が流れる
など、ガーデニング以前の大問題につながることも…
確実な対策
- 排水口付近は半径30〜50cmは何も置かない
- 落ち葉は週1回チェック(秋は2〜3日に1回)
- ラック・プランターの脚を排水の流れを邪魔しない位置に置く
排水だけは“最優先事項”。ここを押さえるだけで、トラブルの8割は防げます。
このように、これら4つのポイントを事前に押さえておくことで、ベランダガーデニングは“枯れにくく・安全で・続けやすい”趣味になります。
レイアウトの基本(写真映えを意識した配置術)
ベランダガーデニングで一番“差がつく”のは レイアウト。
なぜなら、同じ植物でも配置を少し変えるだけで、写真映え・管理のしやすさ・開放感がまったく違う空間になるからです。
ここでは、初心者でもすぐ実践できる「3つの基本」を紹介していきます。
目線の高さを意識する:主役を中央にが黄金法則
人の視線は自然と「目の高さ」で止まります。だからこそ、1番見せたい植物を胸〜目線の高さに置くだけでレイアウトが一気に垢抜けます。
- 花の色が映えるもの(ペチュニア・サフィニアなど)
- 形が美しい観葉植物
- ハーブの寄せ植え
を中心に配置すると、写真映えも格段に良くなります。
写真のイメージ
ラック中段に主役の鉢 → 周りに小鉢や葉物 → 足元に低い鉢という“Zライン”配置は特に美しく見えます。
棚・ラックで高さを出す:平面だけはもったいない
ベランダを“床だけ”で使おうとすると、すぐに窮屈になります。
逆に、高さを使うと…
- 空間が広く見える
- 陰になる部分が減り、植物が元気に
- 管理動線がスムーズ
- 写真でも奥行きが出てプロ風に見える
というメリットだらけです。
とくに、おすすめは軽くて錆びにくい「スチールラック」。
そして、上段に日光が好きな植物、下段に日陰に強い植物を置くことで、植物の“住み分け”も完璧。
レイアウト例(写真イメージ)
- 上段・・・ミニトマト、ローズマリー
- 中段・・・花苗(主役ゾーン)
- 下段・・・アイビー、多肉、ギボウシ
このように、高さを変えるだけで“プロが作ったような立体ベランダ”に仕上がります。
通路を必ず確保:30〜40cmのスペースが継続の鍵
ガーデニングの失敗で多いのが「植物を置きすぎて歩けなくなる」パターン。
なぜなら、通路がなくなると…
- 水やりがしにくい
- 落ち葉の掃除ができない
- 管理がストレス → 続かない
となりがちだからです。
しかし、最低30〜40cmの通路を確保すると…
- 布団干し
- 室外機のメンテ
- 雨の日の動線
- 風の抜け道
がしっかり確保でき、ベランダ全体が“呼吸”できる配置になります。
コツ
「人が横歩きで通れる幅=ギリギリの正解」これを守るだけでトラブルが激減します。
このように…
- 主役は“目線の高さ”
- 高さを使って“立体ベランダ”
- 通路は“ベランダの安全装置”
この3つを押さえることで、写真映えする美しいベランダが簡単に作れます。
最低限そろえておきたい道具(これだけでOK)
ベランダガーデニングは、道具選びで“育てやすさ”が劇的に変わります。そのため、初心者が最初にそろえるべき道具は、実はたったの5つ。
そして、この5つが揃えば「枯れにくい・ラク・続く」という理想の環境が整います。
スリット鉢:根が健康に育つ“失敗しにくい鉢”
スリット鉢は、側面に細い切れ込み(スリット)が入った構造で、根がぐるぐる回らず、まっすぐ下へ伸びる仕組みになっています。
- 通気性UP
- 排水性UP
- 根の成長が均一
- 植物のストレス軽減
とくに、ベランダは風通しが強いので、乾き過ぎない・蒸れにくい“バランスの良い鉢”として相性抜群。
初心者が最初に選ぶ鉢として、最もおすすめです。
軽い人工土(軽石系):ベランダの“重さ問題”を解決
一般的な土(赤玉土)は水を吸うと2〜3倍の重さになります。とくに、ベランダは耐荷重が決まっているため、これは大きなリスク。
しかし、軽石系の人工土なら…
- 圧倒的に軽い(重量を半分以下に)
- 排水性が高く根腐れしにくい
- 虫が湧きにくい
- カビやコバエも発生しにくい
というメリットがあり、ベランダ向けの“最強の培養土”といっても過言ではありません。
底面給水鉢:数日家を空けても枯れない便利アイテム
底面給水鉢は、鉢の底に“水をためるタンク”が付いており、植物が必要な分だけ吸い上げる仕組みになっています。
- 水切れしにくい
- 過湿になりにくい
- 朝バタバタしていても安心
- 旅行・帰省などで数日留守でも持つ
初心者が苦手な「水やりのタイミング問題」を解消してくれるので、最初の1鉢は底面給水タイプにすると失敗が激減します。
ジョーロ or 自動水やり器:生活スタイルで選ぶ
ベランダガーデニングの継続で大切なのは“無理なく続けられる水やり”。
① ジョーロ(基本アイテム)
- 水量を調整しやすい
- 葉の汚れを落とすのにも便利
- 小さめのベランダならこれだけでOK
② 自動水やり器(忙しい人の味方)
- タイマーで自動で給水
- 出張・旅行・仕事が忙しい人に最適
- 水切れで枯らすリスクがほぼゼロ
とくに、仕事や家事で忙しい人は、自動水やり器が本当に世界を変えます。
ベランダ用ラック:立体感を作り、空間を最大化
ラックは単なる収納ではなく、ベランダを広く美しく見せるための必須装置です。
- 高さが出る → 写真映えUP
- 通路確保がラク
- 日照に合わせて“上下で植物の住み分け”ができる
- 水やりがしやすく、蒸れにくい
とくに、軽量のスチールラックなら、移動もしやすく、ベランダ特有の“重さ問題”もクリアできます。また、ラックを置くだけで、ベランダが一気に“植物ギャラリー”に変わります。
このように、この5つが揃うことで、「植える → 育つ → 管理しやすい」という理想のサイクルが自然に完成します。
今日からできる行動(最短で成功する3ステップ)
ベランダガーデニングは、最初の一歩をどう踏み出すかで継続率が決まります。そして、難しい準備は必要なし。今日から“そのまま実践できる”3つのステップだけでOKです。
① ベランダの「日当たりマップ」を撮影する
まずは、あなたのベランダが“どれだけ光が入るのか?” “どこが暗いのか?”を正確に知ることが大事です。そして、方法はとてもシンプル
- 午前(9〜11時)に1枚撮影
- 午後(14〜16時)にもう1枚撮影
- 明るい場所、日陰になる場所、風が抜ける方向をチェック
これだけで…
- どこに花を置くべきか
- どこならハーブが元気に育つか
- 鉢が倒れにくい位置はどこか
が一瞬でわかります。
ワンポイント
スマホの“パノラマ撮影”を使うと、ベランダの全体像がわかり、配置プランが作りやすくなります。
② 植物を1種類だけ選ぶ:成功体験が続く力になる
いきなり多くの鉢を買うと、水やり・場所・トラブル対応が増えてしまい、99%失敗します。そのため、最初は“とにかく1種類だけ”が鉄則。
そして、人気のスタート植物は…
- 日向・・・ミニトマト/バジル/サフィニア
- 日陰・・・アイビー/ギボウシ/ハオルチア
1種類なら観察しやすく、「育ってる!」という喜びが続けるモチベーションにつながります。
迷ったら
「春:花・野菜」「夏:ハーブ」「秋:ギボウシ」「冬:多肉」この季節別セレクトが成功率を最大化します。
③ 季節別の記事で“今やるべきこと”を確認する
植物は季節で性格が大きく変わります。
- 植えるなら春・秋が成功率◎
- 夏は水切れ&蒸れ対策が必須
- 冬は休眠期で“守るだけ”でOK
つまり、「今は何をすべき季節なのか?」を知るだけで失敗が激減します。そこで役立つのが、各季節の詳しいガイド!
- 春・・・植え付け・スタート準備
- 夏・・・水やり&暑さ対策
- 秋・・・植え替え&整理
- 冬・・・防寒&休眠管理
リンク先の季節記事をチェックすれば、迷わず“最適な行動”が取れるようになります。
行動につながるポイント
季節ごとにベストタイミングを守ると、同じ植物でも「育ち方がまるで違う」ほど成長が安定します。
まとめ:ベランダも“立派な庭”。小さく始めれば、必ず続く
いかがでしたか?
ベランダガーデニングは、庭がなくても・広いスペースがなくても始められる“一番身近なガーデニング”です。そのため、必要なのは大がかりな準備ではなく、
- 日当たり
- 風の通り
- 重さ(耐荷重)
この3つのチェックだけ。
あとは、気に入った植物を1鉢だけ迎えれば、そこから自然と世界が広がります。
ベランダは、あなたの暮らしをそっと癒す“小さな庭”。季節ごとのコツさえ押さえれば、初心者でも驚くほど簡単に続けられます。
まずは、あなたのベランダに合うスリット鉢・軽石土・底面給水鉢・ラックなどの道具を比較してみましょう。そして、環境に合ったアイテムを選ぶだけで、育てやすさがグッと上がります。
今日から、小さな1鉢で“緑のある暮らし”を始めてみませんか?
関連記事:
- 【ガーデニング初心者必見!】花を植える前に知っておくべき8つの基本
- 【花壇がなくても大丈夫!】鉢植えで始めるガーデニングのすすめ
- 【花のある暮らしのはじめかた】効果・色の選び方・飾るコツ・買い方ガイド
- 【ガーデニング初心者の始め方】日当たり・水やり・道具の“基本”ぜんぶ
- 【初心者必見】おしゃれなプランター・植木鉢の選び方とおすすめアイテム4選
- 【初心者向け】ガーデニングの魅力と効果:失敗しない始め方・道具・育てやすい植物ガイド
- 【鉢植えの水やり頻度とコツ】種類別・季節別のベスト実践と自動化まで完全ガイド
- 【植物が元気ない時に!】活力液の効果・選び方・使い方完全ガイド
- ベランダに人工芝を敷く7つのメリットと失敗しない注意点
- 【植物活力液とは?】効果・使い方・おすすめ製品を徹底解説
- 【初心者必見】ガーデニングの始め方と必要な道具・育てやすい植物ガイド



















コメント