外構目隠しDIYで理想のプライベート空間を!
自宅の外構をDIYで目隠しすることは、プライバシー確保だけでなく、外観の美化や防犯対策としても効果的です。
しかし、業者に頼まず自分で作ることで、コスト削減や達成感も得られます。
この記事では、DIY初心者でも始めやすい基本アイデアから、上級者向けの高度な施工まで、必要な材料・道具・実例まで網羅的に解説していきます。

外構目隠しをDIYする際には、いくつかの注意点があります。
ぜひ参考にしてください。
外構目隠しDIYのメリットと注意点
プライバシーを守りながら、庭や外観の印象をおしゃれに整える「外構目隠し」。そして、これをDIYで行うことで、コストを抑えつつ、自分好みのデザインを実現することが可能です。
しかし一方で、設計や施工にあたっては注意点も多く、失敗しないための準備と工夫が欠かせません。
そのため、ここでは外構目隠しをDIYする際の主なメリットと注意点について、具体的にご紹介していきます。
DIYの3大メリット|自分でやるからこそ得られる価値
1. 費用を抑えられる|材料費と道具代のみで済む
DIYの最大のメリットはコストの大幅削減です。
なぜなら、外構目隠しを業者に依頼すると10〜30万円かかるケースもあります。しかし、DIYなら材料費と工具代を含めても数万円程度に抑えられることが多く、半額以下で済むことも珍しくありません。
2. 自由なデザインで個性を演出できる
既製品では難しい細部のデザイン調整や、色・素材・高さの統一感なども自分でコントロールできます。そのため、ナチュラルガーデン風、モダン、和風など庭全体のテーマに合わせたカスタマイズが可能です。
3. 完成時の達成感が大きい
設計から施工まで自分の手で仕上げた外構は、唯一無二の存在になります。
とくに、家族やパートナーと一緒に取り組めば、協力して作り上げた「記憶に残る住まいの一部」として、長く愛着を持てます。
DIYの注意点とその対策|失敗しないためのポイント
1. 時間と労力が必要|1〜3日以上かかることも
設計・材料調達・施工・仕上げまで、数日間の作業時間が必要です。そのため、週末のみで完成を目指すなら、2週にわけて計画的に進めるのがおすすめです。
2. 技術的な壁がある|支柱の垂直や水平取りは難所
支柱の固定や水平取り(レベル調整)には正確さが必要で、傾くと見た目や強度に大きく影響します。
3. 失敗リスクがある|小規模から始めると安心
初めてのDIYでいきなり大規模なフェンスを設置すると、部材不足・強度不足・やり直しのリスクが高くなります。
計画的に取り組めばDIYでも美しい外構目隠しが実現
外構目隠しのDIYは、コストを抑えながら理想のデザインを実現できる魅力的な選択肢です。しかし、一方で、技術的な課題や手間もあるため、事前の準備と慎重な作業がカギになります。
そのため、まずは小さな規模から始めて経験を積み、成功体験を重ねていくことで、自分だけの理想の外構づくりが楽しめます。
必要な材料と工具一覧|DIYに欠かせない基本セット
外構目隠しDIYを成功させるには、適切な材料選びと工具の準備がとても重要です。そのため、ここでは初心者の方でも迷わず揃えられるよう、基本の材料と工具を詳しくご紹介していきます。
基本材料|用途と設置場所に合ったものを選ぶ
フェンス材(木製・アルミ・樹脂製など)
- 木製・・・
ナチュラルで温かみのある印象。屋外用防腐加工済みのものを選ぶと長持ちします。 - アルミ製・・・
軽量でサビに強く、モダンな外観におすすめ。 - 樹脂製(人工木)・・・
耐久性が高くメンテナンスが少なくて済むので、初心者向け。
選び方のポイント
設置場所(直射日光・雨ざらし)や家の外観との調和を考慮して素材を選びましょう。
支柱(木製 or 金属製)
- 木製支柱・・・
木のフェンスと相性◎。防腐加工済を選ぶ。 - 金属製支柱・・・
強度が高く、コンクリート用の固定金具と組み合わせて設置することも可能。
ネジ類・固定金具
- ステンレス製や亜鉛メッキ処理のサビに強いネジを使いましょう。
- 支柱を地面に固定する場合は、U字金具・束石・モルタルなども必要です。
基本工具|DIYの仕上がりと効率を左右する重要アイテム
電動ドリルドライバー(トルク調整付き)
- 穴あけ・ネジ締めがこれ1台で可能
- トルク調整ができるタイプなら、木材へのネジ打ちでも割れを防げる
ノコギリ(できれば電動丸ノコ)
- 木材カットに必須
- 作業効率を考えると、電動丸ノコが◎(直線カットが簡単)
水平器 or レーザーレベル
- 支柱やフェンスの傾き防止に絶対必要
- 初心者でも使いやすいミニサイズの水平器や、レーザーでラインが出るタイプが便利
ハンマー
-
支柱の仮固定や、軽い調整・打ち込みに使用。木づちだと木材を傷めずに済みます
塗料・刷毛・防腐剤(木材使用時)
- 木製フェンスを長持ちさせるための屋外用塗料や防腐塗料を塗布しましょう
- 刷毛やローラー、使い捨て手袋なども忘れずに
ワンポイント|購入は一括で便利に
材料・工具は【アイリスプラザ】などの通販サイトでまとめて購入すると、種類も豊富で配送もスムーズです。また、DIYキットやフェンスセットもあるので、初心者の方は活用してみてください。
施工手順とデザイン別アイデア|理想の目隠しフェンスを自分でつくろう
外構目隠しは「支柱」と「フェンス板材」を組み合わせて構築します。そのため、素材の組み合わせによってデザインも大きく変わるため、目的や雰囲気に応じた選び方と施工方法が重要です。
デザイン例①|アルミ柱 × プラスチック板材
特徴:モダンでスタイリッシュ、耐久性も抜群
アルミ素材はサビに強く、メンテナンスが少なくて済むのが魅力。そして、板材に樹脂やポリカーボネートなどを使えば、軽量かつ扱いやすく、現代的な印象に。
基本施工手順
-
支柱設置
・地面に50cm以上の深さの穴を掘る
・砕石+コンクリートでしっかり固定(養生時間は24〜48時間が目安)
・支柱は垂直を確認しながら仮固定 -
板材取り付け
・下地に合わせて均等な間隔でビス留め
・板材は水平器で水平を確認しながら設置
・カラーは外壁や門扉と調和させて統一感を演出
おすすめ
ダークグレーやウッド調のプラスチック板で高級感アップ
デザイン例②|木製柱 × 木製フェンス
特徴:温かみのあるナチュラルデザイン
天然木や再生木材を使うことで、庭や自然と調和する柔らかな印象に。また、環境配慮も意識するなら、FSC認証材や人工木(再生樹脂+木粉)を選ぶのも◎。
基本施工手順
-
支柱設置
・穴を掘り、砕石+モルタルで固定
・木製支柱は地際部に防腐剤処理を施すと腐食を防げる
・垂直に立てた後、ビスや金具でしっかり固定 -
フェンス板設置
・板の高さや隙間を事前に計測・マーク
・塗装済みの木材を等間隔・水平に取り付け
・風通しのために5〜10mmの隙間を空けると◎ -
仕上げと保護処理
・全体に防腐塗料や屋外用ステインを塗布
・年1回程度のメンテナンスで美観と耐久性を維持
おすすめ
オイルステイン系塗料を使うと、木目を活かした自然な仕上がりに
応用アイデア|ワンランク上の外構デザインを実現
異素材ミックスでオリジナリティを演出
- アルミ柱×木製板材の組み合わせで、モダンさと温かみを両立
- 色味のコントラストで、住宅の外観に合わせた高級感も出せます
グリーンフェンスで「生きた目隠し」に
- 支柱にネットやワイヤーを取り付けて、アイビー・バラ・クレマチスなどのツル植物を誘引
- 自然の壁として、季節ごとの変化や香りも楽しめる
素材とデザインを工夫すれば、DIYでもプロ並みに仕上がる
目隠しフェンスは素材・施工法・アレンジ次第で、見た目も機能性も大きく変わります。
そのため、まずは自分の家のスタイルや目的に合った基本スタイルを選び、応用アイデアを少しずつ取り入れてオリジナリティある外構を完成させましょう。
よくある失敗とその対策|事前の準備と確認でトラブル回避!
外構目隠しDIYでは、支柱の設置ミスや水平のズレ、木材の劣化などがよくあるトラブルです。
そして、これらはほんの小さな油断から起こるため、「起こりがちな失敗」とその「具体的な対策」を知っておくことが重要です。
1. 支柱が不安定でぐらつく
よくある原因
- 地面の掘削が浅くて支柱がしっかり固定できていない
- 軟らかい地盤(砂や粘土)で支えが効かない
- モルタルやコンクリートを使用せず、地面に直接差し込んでいるだけ
対策
- 最低でも50~60cm以上の深さで穴を掘る(目安:フェンスの高さの1/3)
- 砕石を敷いたうえで、コンクリートで固定(乾燥に24〜48時間確保)
- 風の強い地域や背の高いフェンスでは、補強金具(L字型金具・アングル)や控え柱(斜め支え)も併用すると安心
アドバイス
フェンスの重さや風圧を見越して、支柱の間隔は90〜120cm程度までに抑えると安定します。
2. 板材がズレて見た目がガタガタに
よくある原因
- 目測だけで取り付けてしまう(水平器や定規を使わない)
- 施工中に板材が少しずつ傾いていき、全体が斜めに
- ガイドラインや仮止めをせず、一気にネジ止めしてしまった
対策
- レーザー水平器や水準器を活用して正確なラインを確認
- 板材の上端・下端に水糸やマスキングテープでガイドラインを張る
- まずは仮止めで全体のバランスを確認し、微調整してから本締めする
アドバイス
とくに、1枚目のフェンス板が基準になるので、最初の1段目は慎重に施工しましょう。
3. 木材が早く劣化・腐食する
よくある原因
- 未塗装の木材を屋外にそのまま使用している
- 雨ざらしの環境で吸湿と乾燥を繰り返してひび割れやカビが発生
- 使用している塗料が屋外向けではなく、紫外線や雨水に耐えられない
対策
- 設置前に防腐防虫塗料を2回以上塗布(特に切断面や地際部は念入りに)
- 設置後も年1回以上の再塗装で防水・防腐効果を維持
- 木材専用の屋外用ステインやウッドオイルを使用すると自然な仕上がりと耐久性が両立
アドバイス
支柱の根元が特に湿気を吸いやすいので、束石・ステップストーンで地面から浮かせる構造にすると長持ちします。
失敗を恐れず、準備と確認で成功に近づく
DIYでは小さなミスが見た目や耐久性に大きく影響します。
しかし、原因を事前に知り、適切な対策をとることで、初めての方でもしっかりとした目隠しフェンスを完成させることが可能です。
成功事例から学ぶDIY外構|実践者の工夫に学ぶアイデアとヒント
DIYによる外構目隠しは、工夫次第でプロ顔負けの仕上がりにすることも可能です。
ここでは、成功事例をもとに、どのように課題を解決し、どんな工夫を加えたのかをご紹介していきます。
【事例1】プラスチック製フェンスでモダン外構に変身
Before:道路から丸見えだったリビング前の庭
- 隣地との境界が低いフェンスと植栽のみで、視線が気になる状態
- 雑草対策として防草シート+砂利は敷いていたが、無機質な印象が強かった
After:スタイリッシュで洗練された目隠しフェンスに
- ライトグレーのプラスチック板材(人工木)でスッキリとした直線的デザインに
- 柱はアルミ製で耐久性を重視、支柱間隔は1m以下で安定感を確保
工夫ポイント
- 板材の幅や隙間を一定に揃え、水平器を使って美しいラインを意識
- フェンスの支柱にソーラー式のガーデンライトを取り付け、夜間はほんのりと柔らかい光が庭を演出
- 外壁やポストの色と調和するよう、カラーもトーンを揃えて統一感アップ
【事例2】木製フェンスでナチュラルガーデンを演出
Before:古びたブロック塀が目立ち、庭の雰囲気が暗くなっていた
- 塀自体は劣化していないが、無機質なコンクリート面が庭の印象を損ねていた
- 雑草の多い花壇跡があり、ガーデニングを再開したいがモチベーションが上がらなかった
After:天然木の明るいフェンスで、庭が生き返るような印象に
- ブロック塀の前に高さ1.2mの木製フェンス(杉材)を独立設置
- 支柱は防腐塗料で処理し、フェンス板は屋外用オイルステインで明るいブラウンに塗装
工夫ポイント
- フェンスの下に幅30cmの植栽スペースを設け、ハーブや草花を配置
- フェンス自体にはワイヤーネットを張り、アイビーやクレマチスなどのツル植物を這わせる工夫も
- ガーデンファニチャーと合わせて、庭の一角をくつろぎ空間に
成功の秘訣は「明確な目的」と「小さな工夫の積み重ね」
どちらの事例も、単なる目隠しにとどまらず、デザイン性や庭の使い勝手まで意識した工夫が光ります。
そのため、最初に「どんな雰囲気にしたいか」を明確にしておくことで、材料選びや色使い、レイアウトにも一貫性が生まれ、DIYでも完成度の高い外構が実現します。
まとめ:DIYで外構目隠しを自由にデザインしよう
いかがでしたか?
外構目隠しは、ポイントさえ押さえれば初心者でもDIYで十分に作ることができます。
そして、材料選び・施工手順・デザインの工夫をしっかり行うことで、コストを抑えながら、自分好みの外構空間が完成します。
「庭の印象を変えたい」「外からの視線が気になる」「既製品では満足できない」…
そんな方は、ぜひDIYで自分だけの目隠しフェンスにチャレンジしてみましょう!
プロに相談してみたい方はこちら
「自分でやるのは不安」「難しい部分だけ頼みたい」という方は、外構のプロに相談するのもおすすめです。
そして、目的や予算に合わせて、DIYとプロの力をうまく組み合わせるのも賢い選択です。
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